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10月21日(土)、素敵な温泉宿に出合う。鉛温泉、藤三旅館。


午前

10月21日(土)、5時30分起床。夢を見た。 

国立公園のど真ん中。北アルプスの核心に道路やトンネルをつくって、斜面は法面で固めるという大規模な開発に対して立ち向かうという夢。 

なんという夢なのだろう。夢なのか現実なのか。今、南アルプスは塩見岳の直下に穴を空け、時速500キロ!?のリニアモーターカーを走らせようとしている。北アルプスにも何か計画されているのだろうか。正夢にならないことを祈りたい。 

布団が気持ち良くてごろごろ。気づいたら7時30分になってしまった。途中、眠りに落ちてしまっていたようだ。 

宿の大きな窓から見える外は曇り。せっかくなら厳美溪を歩いてみたいけれど、宿でのんびりするのも良い。 

歯を磨き、顔を洗い、朝の準備。その前に筋トレ。腕立てを50回。そして、プロテインを接種。 

8時15分、朝ごはんを食べに行く。バイキング形式。まぁまぁ良い。しつこいけれど「夏油元湯」とは比較にならない。 

8時45分、部屋に戻る。プロテインの残りを飲んだり、読書をしたり、ビオトープのことを考えたり、幸せな時間を過ごす。明日の帰りの新幹線の予約もする。相変わらず混んでいる。グリーン車しか予約とれず。 

9時30分、出発準備。10時、出発。一ノ関駅に今日から合流のメンバーを迎えに行く。そのまま現場へ。 

13時まで現場仕事。途中、大雨。寒い。気温がぐんぐん下がる。どうやら寒波がやってきているらしく、関東でも山の上は初雪が降るそうな。埼玉でも9℃とか。 

雨も激しくなってきたのでお昼にする。道の駅「厳美溪」のレストランでお昼ごはん。ここのレストランは美味しいのだ。本当に美味しいと思う。うどんを食べる。お餅もついてくる。一ノ関といえばお餅。これがまた美味しいのだ。 

午後

雨も小降りになったので14時前には現場に戻り仕事の続き。15時30分まで仕事をする。とにかく外が寒くて、仕事にならない。手先が痺れてくる寒さだ。 

15時40分、今日の宿へ出発。今日は花巻の「鉛温泉 藤三旅館」にした。初めての宿だ。一ノ関からは高速を飛ばして90分くらいだ。 

17時、宿に着く。趣がある。これぞ「趣」という言葉にふさわしい。「鉛温泉 藤三旅館」は開湯600年という歴史を持つ宿らしい。本館は総けやき造りというから圧巻だ。宮沢賢治と親類関係にあったらしく、宮沢賢治の小説に出てくる宿はこの宿なんだとか。田宮虎彦はこの宿に逗留し、小説『銀心中(しろがねしんじゅう)』を書いたという。宿にはまさに「銀の湯(しろがねのゆ)」という名前のお風呂がある。 

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