動物の看取りのサポート
動物の看取りをしていく時に動物がどういう病気になっていて
今がどういう状態なので
この後、どうなっていくだろうと予測して、飼い主さんに話をする。
それは抱えてる病気によっても違うし、今の状態によっても違ってくるね。
慢性腎臓病の末期でも
慢性腎臓病だけなのか
心臓の病気もあるのか
膵臓も悪いのか
肺の状態はどうなのか
がんの末期でも
消化器系の癌なのか
リンパ系の癌なのか
メラノーマなのか
扁平上皮癌なのか
痛みのコントロールができそうなのか
全く効果がなさそうなのか
などなど
いろんな状況によって、変わってくるね。
看取りと言っても
緩和ケアと言っても
みんな同じじゃなくて、その子その子によって違ってくる。
慢性腎臓病の末期でもう点滴もしないで
看取っていきたいと
ご希望されたので、看取りの話をするんだけど
この子は、慢性膵炎と心臓病もあるので、呼吸が速くなった時
心臓病で肺水腫になって速くなっているのか
尿毒症で気持ち悪くて、速くなっているのか
膵炎でお腹痛くなって速くなっているのか
せん妄で速くなっているのか
など
見分けなくてはいけない。
それによって対処が変わってくる。
それを見分けて、症状に合わせた対処をしていくためには
それは、飼い主さんが見分けて対処するのはムリで
獣医師のサポートが必要だと思うのさ。
共に暮らす動物の最期を穏やかに取っていきたいと飼い主さんが望んだ時は
その希望に合わせた看取りの対応をするのも獣医師の役目だと思うから
獣医が看取りの対応ができるようにならんとね。