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ぼくが飼い主さんを傷つける

獣医や動物看護師の何気ない一言や態度に傷つけられた人は多いんじゃないかな?


ぼくも多くの飼い主さんを何気ない一言や態度で傷つけていると思う。


「それは傷つくわー」とその時言ってくれれば


傷つけたことがわかるけど、フツーは言わないと思うから

実際にどれだけの飼い主さんを傷つけているのかわからない。


ぼくは、アメブロとInstagramでも毎日投稿しているから


これを読んで傷ついた人もいると思う。


獣医として飼い主さんが、動揺したり、心配したり、泣いたりしても


うろたえない知識と経験を身に着けた心は


ときに飼い主さんの心とすれ違いそのギャップに傷つく人もいると思う。


獣医になりたての30年前

ぼくが初めてリンパ腫の子の担当になって治療して


1度は良くなったんだけど再発して亡くなった時に


飼い主さんの前で泣いてしまったんだけど


その後、院長に呼ばれて

「飼い主さんの前では絶対に泣くな!」

「お前が泣くことは許されない」


「何があっても凛とした冷静な態度で対応しろ!」と怒られた。


「獣医は何があっても飼い主さんの前で泣くことは許されない。


どんな時も冷静に対処して、飼い主さんを不安にさせてはいけないんだ」


とその時の院長に知識として教えてもらい経験を積んできた。

  

それがぼくにとっては、当然になっているけど


飼い主さんにとっては、冷静な態度や一言が冷たく感じて、傷つく人もいると思う。


30年前のぼくが、今のぼくのことをみたら「お前、冷たくなったな」って思うかも。笑


時代が変わって飼い主さんに寄り添い、共感し、思いを共有する時代になった。


若い先生方は飼い主さんと一緒に涙してると言う。


そっちの方が温かみがあるし「一緒に泣いてくれた」って思う飼い主さんもいると思う。


時代が流れ、今までの常識が常識じゃーなくなって、飼い主さんへの寄り添い方も変わってきた。


なかなか染みついたものを変えるのは難しいけど


寄り添い方は時代に合わせて変えていかなきゃいけないなって思うね。

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