俗に死亡フラグって呼ばれるやつなのでしょうけど
本を読んでいて、「ああ、このキャラクターの物語上の役割は終わったんだな」と察する瞬間が、切ない。ナレーションで軽くその後に触れられたきり出番なし、とかならまだいい方で、作品の治安によっては次のシーンで死んでたりする。黙祷。
そうやって不要になったキャラクターが物語から切り離されていくの、ちょっとロケットの発射みたいだよね。燃料タンク切り離して空中で軽量化してくアレ。ある種の機能美を感じる。
逆に「ああこいつ絶対死ぬな」と思っていたキャラがしっかり生き残って、主人公の成長とか物語上の役割とかそういうのと一切関係なく普通に、等身大に生きているのも素敵。世界が紙の上からはみ出していくのを感じて。
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