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虐待され・・・             天の星へと還って行った小さき人たちへ

もの言えぬまま
天の星へと還っていった小さき人たちへ

誰かは
熱湯を浴びせられ
誰かは
冷水をかけ続けられ
誰かは
何日も暗闇に閉じ込められ
誰かは
食べ物がなくて紙オムツを食べ
誰かは
向精神薬を飲まされ
誰かは
毒物を長期間与えられ
誰かは
叩かれ蹴られ投げつけられ
誰かは
冬でも下着一枚で過ごし

この世に生を受けながら
数えるほどの年月で

天の星へと還っていた小さき人たち

あなたたちの「生命(いのち)」とは
何だったのですか?

私は知っている

虐待を受けた子ども達は
けっして
父のことを
母のことを
祖父母のことを
伯父伯母(叔父伯母)のことを
悪く言わない

悪く言えない
だって
それは
知らないから・・・
自分がいる環境を
他の誰とも
比べようがないから

自分が置かれた環境しか
知らないから
世の中を
知る前に
その「生命(いのち)」は
悪の手によって
抹殺されたのだから

どんな子も
「希望」とか
「期待」とか・・・を
胸に描きながら
その小さな掌を
ギュッと握りしめて
生まれてきたはず
たくさんの風船を
持っていたはず・・・

その笑顔一つで
誰をも
幸せにしたはず・・・

でも
一番「愛」を受けたかったモノから
最大限の裏切りを
受けるなんて
「こんなはずじゃなかった」と
憤りをこそ
感じる権利があったのに・・・

これは
すべての大人達の罪です
あなたの
その小さき命さえ
守ることが出来なかった
このことを
どう償っていけばいいの
考えても
どうしようもないことを
考えて
贖罪にしようとしている・・・
この狡い大人を

どうぞ
許すことなく
笑ってください




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