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仕事にダサいもクソもない

仕事は?っていちいち聞いてくる人間、いますよね。別に何しようがその人の勝手なのに。生きていけたらそれでいいのに。
情報をしつこく聞き出して、勝手に品定めするタイプ。
自分の方が優れてると判断したら、鼻を膨らませて嘲笑する。

でも私は思う。"どんな職種でも仕事でも、ダサくない。絶対にダサくない。経済を回す立派な歯車だ。その人がいるから助かってるんだ。"
人を騙す仕事以外なら自信を持ってそう言える。
それを伝えたいと思ったので、書いていきます。




きっかけは弟

突然ですが、私には2歳年下の弟がいます。

大学生だったのですが、一昨年?だったかな、そのくらいに中退したんです。楽して大金を稼げると謳う情報教材に躍らされ、カードを何枚も作り、借金をしまくり、タバコとお酒に溺れるようになりました。それ故学校の単位を取れなくなったんです。怖がりのくせにピアスを何個も空け、タトゥーを入れました。クラブや夜遊び、深夜バイトに明け暮れる日々。何回か警察のお世話にもなってました。
弟はこんな感じの人間です。

ある日、バイト先の上司から無断欠勤が続いているとの電話がありました。弟はめんどくさがっていたのか気力がなかったのか、辞めるための書類を放置していましたが、電話を機に書き始めることにしました。

その時、母親が「仕事は?」って聞いたんです。弟は「コンビニバイトに戻る」って言いました。すると母親は「ふっ、コンビニて笑」と嘲笑しました。

想像してください。嘲笑です。

相談できる大人がいない中、弟なりに借金や将来のことを考えていました。職に就きにくい状況にいることも本人が一番分かっていました。そんな中で社会の歯車になろうとしたんです。
十分立派ではありませんか。でも母親は、バイトで、しかもコンビニで仕事をする人を見下しています。落ちこぼれた人間が行く所だと馬鹿にしています。

私はそれを聞いた瞬間、殺意が湧きました。 

必死に頑張っている人を侮辱するなんて、一体何様のつもりだと、殺意が湧きました。

思わず「侮辱するな」と声に出ていました。




この一件から思うこと

人にはそれぞれ過去がある。生きてきた環境、それよって形成される人格、価値観、色々ありますね。そういうものが土台となった先に職業選択があると思います。弟が荒れ狂ってしまったのも、元を辿れば家庭環境の悪さが関係してるんです(それについてはまた別の機会に書こうと思います)。

そんな中で、もがいている。頼れる大人がいないから、あくまで本人なりに。
私はそれを否定したくない。

世の中には、弟と同じような人がいるかも知れません。心身共にボロボロだけど、なんとか仕事に就こうと頑張っている。周囲が卑屈な思いにさせてくる。そんな状況にいるかもしれません。

でも胸を張って言います。



ダサくない。絶対にダサくない。
どんな仕事内容だろうが雇用形態だろうが、
社会を動かす歯車だ。経済の一部だ。
需要があるからその仕事があるんだ。
それの何がダサいんだよ。


私は悔しいんです。必死に頑張っている人が馬鹿にされて。立ち直ろうとしてる人が揶揄されて。

私は頑張る人を応援します。
卑屈な思いをして生きるなんて、人生もったいないではありませんか。
どんな仕事に対しても、見下していいはずがない。頑張っている人がいるおかげでサービスを利用できるし、社会は回っているのです。

それを忘れてはならないと思いました。


これがどうしても書きたくなったお話です。
ここまで読んでくれてありがとうございました。









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