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螺旋

見上げた、とてつもなく高かった

闇に吸い込まれるように、魂が持っていかれるような気がした。

落ちるとこまで落ちた人生、何も失うものはないはずなのに1歩がでない

「勇気がないの?面倒なだけなの?」

ふと昔の誰かの言葉が頭をよぎった。 

今となってはどちらかわかるはずもなく

ただひたすらに曲がりくねり、上昇する螺旋を見上げ固唾を飲むだけだった

果たして私に昇ることなど可能なのか

この考えは自分に勇気が無いのだという確証だった

1歩に時間がかかってもいい、ただそれからは止まらないでくれ

自分に念じるように私の右足は少しずつ動こうとしていた。


#詩 #ポエム


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