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089 たまのをよ【令和訳百人一首】

【原文】

玉の緒よ 絶えねば絶えね ながらへば

忍ぶることの 弱りもぞする

(式子内親王)

【個人的解釈】

私の命よ、絶えるなら絶えてしまえ。

このまま生き続けると

隠し続けている恋心が表に出てしまうから。


【感想】

忍ぶ恋の代表的な首。上の句の「た」音の反復による韻律が内に秘められた激情を出し、下の句では一転、今後はいつまでも思いを抑制できない、という危惧を独白している。

この首から、作者が定家と恋愛関係にあったという伝承が生まれ、謡曲「定家」となった。

でました、一番私がすきな歌です。

色んなメンヘラの歌が今までもあったよね、多分今後も出てくる。

その中でも死にたい理由がダントツでしょうもなくてヘラついてるんだよな…。だから好き。

皆、仕事が上手くいかない、親と上手くいかない、恋愛が上手くいかない(かなわない)とかの中、これだけは、恋心を隠し切れない!だよ?

知らんよ、それぐらいで死にたくなるなよ、生粋のメンヘラ!!!

表に出せ、しんきくさい!


【令和に言い換え】

このままではあの子への想いがあふれてしまう。

いそれならいっそここで

ガラス玉が割れるように死にたい。


【備忘録】

・玉の緒:命。

※「たえ」「ながらへ」「弱り」は「緒」の縁語。


【自己評価】

★★☆☆☆

何で好きかって?私もその位、他人から見たらしょうもない理由で死のうとしてるからです!

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