052 あけぬれば【令和訳百人一首】
【原文】
あけぬれば 暮るるものとは 知りながら
なほ恨めしき 朝ぼらけかな
(藤原道信朝臣)
【個人的解釈】
夜が明ければ日が暮れて
またあなたに逢えると分かっているのに
それでも別れが名残惜しい明け方だ。
【感想】
後朝の首。理性で割り切れない恋心を詠んでいる。
いいなあ、こういうの。言われたらとっても嬉しいね。
あなたの為なら死ねるとか何もいらない、とかじゃなく
結局こういう軽くてシンプルだけど、だからこそ?ストレートに伝わる言い回し。素敵です。
恋愛するにはつまらないけど結婚するには最適のタイプだと思います。
ちょっとニュアンス違いだけど、これ読んで真っ先に、「まだ出勤してないのにもう帰りたい現象(朝起きて、もう帰りたいと思っちゃうやつ)」が頭に浮かびました。
前にツイッターでバズったよね、あれ。共感でしかない。なんなら前日の夜からもう帰りたいと思ってるよ。
【令和に言い換え】
帰ってくれば、ドアの向こうで待ってる君が
「おかえり」と笑顔で迎えてくれるのは分かってても
君と離れてまで仕事になんて行きたくないなあ。
【自己評価】
★★☆☆☆
あんまり令和(現代)的要素ないけど、まず通い婚自体が現代の考え方ではありえないから、今回はそこを言い換えてみました。
でもこの二人は、結婚じゃなく同棲という設定です。
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