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【原文】 夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ (清少納言) 【…
【原文】 いまはただ 思ひ絶へなむ とばかりを 人づてならで 言ふもよしがな (左京大夫…
【原文】 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木 (権中納言定頼)…
【原文】 恨みわび 干さぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ (相模) 【個…
【原文】 もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに しるひともなし (前大僧正行尊) …
【原文】 春の夜の ゆめばかりなる 手枕に かひなくたたむ 名こそをしけれ (周防内侍) …
【原文】 心にも あらで憂き世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな (三条院) 【個人的解釈】 不本意だけどこの辛い世の中を長生きしたなら 今夜の月を恋しく思うだろうな。 【感想】 内裏炎上、病、藤原道長の圧力などで在京5年で譲位を決意した天皇の悲痛が詠まれた首。作者は現世に絶望し、譲位2年後に死亡した。 私こういう、いわゆる”可哀想な人”大好きなんですよ。 一番好きな歴史上の人物は崇徳院です。 自分もメンヘラだから、励ましたいとか好かれたいとかい
【原文】 嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり (能因法師) 【個人的解…
【原文】 さびしさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮れ (良暹法師) 【…
【原文】 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 葦のまろやに 秋風ぞ吹く (大納言経信) 【個…
【原文】 昔にきく たかしの浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ (祐子内親王家…
【原文】 高砂の 尾上の桜 咲きにけり 外山のかすみ たたずもあらなむ (前中納言匡房) …
【原文】 憂かりける 人の初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを (源俊頼朝臣)…
【原文】 契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり (藤原基俊) 【個人的解釈】 させも草に置かれる恵みの露のように 「頼りにしているよ」と約束してくれた あのお方の言葉を命の支えとしていたが 今年も叶わないまま秋が過ぎるようだ。 【感想】 作者の子供である興福寺の僧が維摩会の講師となれるように再三願い出たが選ばれず、あの方(=藤原忠通)に頼んだにも関わらずその年もまた選ばれなかったことを恨んだ首。 かなしい~哀愁~そしてまた秋~!!