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鬱が来た🌸

鬱が来た。春が来たみたいな感じで来た。
もともと何年もうつ状態ではあるのだが、その中でも波はあって、今絶好の波が来ている。
これが来ると、楽しいと思っていたことが楽しくなくなる。大好きな推しを見ても何も感じない。自分に対して攻撃的な気持ちになる。普段は平気で全身ユニクロコーデで都会の百貨店を歩けるメンタルなのに、それが怖くて出来なくなる。外出も出来ない。朝起きられても、出かける準備がどうしても出来ない。お風呂や歯磨きも出来なくなる。人からの連絡に返事をすることが出来ない。
悲しくなるとか、辛くなるとか、それすらなくなる。
ただ、何も出来ない。とにかくつまらない。
前に楽しめたと知っている分、楽しめていない今を嘆きたいのに、悲しくもなれない。
毎日一緒にいる希死念慮も、ひどい鬱が来ると影が薄くなる。死にたいという感情すら曇る。
これ以上頑張ったら崩れちゃう気がする。いや、もう既に修復不可能までに壊れているから動けないのだけど。

うつ病を長年やっていて良かったことは、これはじっと耐えればそのうち少しだけ緩和すると体感的に知っていることだ。ある意味ポジティブに、待っていればいいと分かる。初めての時は死のうとしてたんじゃないだろうか。鬱が酷い時の記憶はどこかふんわりしてしまうから、はっきりとしないけど。

というわけで、病院に行って薬を貰ってきた。
薬で脳内物質のバランスを整えることのメリットは承知しつつも、気乗りはしない。種類を変えながらも、結局何年も精神関係の薬を飲み続けている。もうとっくに天然の自分の脳みそではない。魔改造されまくってもなお、普通の人になれないでいる。
主治医に、今後薬なしで生活できるようになりますか?と聞いた。「そう願ってますけど、信仰のレベルですね」と軽く嘲笑われた。ウケた。
私は、薬が無ければ3日以上起きてしまって眠れない。精神薬がないと不安定になって涙が止まらなくなる。コンサータがないと文章をまともに読むことができないし、長時間座ることも出来ない。こんなに薬を飲んでも、日々の苦痛は苦痛のままだし、普通にはなれない。

病院の帰りにサボンに寄った。店員さんが「心ときめく香りです」とクリームを付けてくれた。なんやねんそれと思ったが、なるほど心ときめく香りだった。うまく言えないけど、いい意味であったくて可愛い香りだった。ピンク色が良く似合う。最近感じてない色だった。いい体験だった。早く鬱があけますように。


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