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偽病六尺(ex.暗黒日記Z)

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或る文士気取りの日々の記録。
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2021年10月の記事一覧

暗黒日記Z #10 「アングラ」

暗黒日記Z #10 「アングラ」

アングラ、と聞いてどんなものを思い浮かべるのか、それは人それぞれだと思うが、私の場合は真っ先に丸尾末広の漫画が思い浮かぶ。何ならそのもの『少女椿』の世界が脳内に広がる。そこから色々と、楳図かずおやら山本タカトやら古屋兎丸やら大越孝太郎やらの絵が脳内をうじゅるうじゅると這い回る。似たようなことになる向きは少なくなかろうと思う。これが澁澤龍彦だったらもっと際限なくどこまでも奇妙奇天烈な極彩色の、気持ち

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暗黒日記Z #9 「ライブ」

暗黒日記Z #9 「ライブ」

ライブの思い出というものがあるとすれば、私の場合それはFUJI ROCK FESTIVAL'17が最たるものであり、ちょっと前にその時のことを思い出して一人でエモくなってツイートしたりした。

これは本当にそうで、あの時、Aphex Twinのステージの時間、苗場は「バケツをひっくり返したような」とはまさにこのことだと思わされる凄まじい豪雨だったと記憶している。そんな中で繰り広げられた悪夢のような

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暗黒日記Z #8 「ゲーミング・モナリザ・アップロード」

暗黒日記Z #8 「ゲーミング・モナリザ・アップロード」

ゲーミングPCが突然欲しくなった。少し前に自分史上最大級の財政危機が訪れて、PS4、Switch、PS3を質に入れて食べてしまっているのだが、いずれ落ち着いたらまた買い直そうと考えていた。ちなみにその時一眼レフも食べてしまったが、そちらは買い直そうとはそこまで思わない。でももし改めて買うとしたらPENTAXを買いたい。デザインが好きなのだ。角張ってて、緑色で。

ともかく、ゲーム類は絶対に買い直す

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暗黒日記Z #7 「ソシャゲ」

暗黒日記Z #7 「ソシャゲ」

ソシャゲが好きだ。だけどソシャゲが嫌いだ。ソシャゲよりはコンシューマーゲームの方が圧倒的に好きだ。それはもう、起きていることより寝ていることのほうが好きなのと同じくらいには「好き」の度合いに違いがある。

恐らく一番最初にソシャゲ的な物に触れたのは、Amebaで遊べた謎の戦国武将カードゲームみたいな物だった。カードを集め、鍛え、五枚程度のデッキを組んで他プレイヤーと戦うのである。カードを集める部分

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暗黒日記Z #6 「境界」

暗黒日記Z #6 「境界」

人がまったくいない、もしくはほとんどいなくて、どこか「見捨てられた」感のある空間。いやさむしろ空間の側が人間を必要としなくなったかのような雰囲気の場所。説明は難しいが、そんな場所のことをどうやら「Liminal Space」と呼ぶらしい。

こちらのサイトに拠れば「spaces between spaces」がLiminal Spaceだという。そうなると私の説明はいまいち正鵠を得てはいないことに

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