[小説] X-AIDER-クロスエイダー- (6)
インベーダーは、低くうなりながら、ぼくにどすどすと近づいた。
「ここは通さない!」
ぼくは、門の前に立つ。
「そんなに行きたいのなら、ぼくを倒してから行け」
ぼくの挑発に、やつは乗った。
ドスドス、ドス。
熱い息が鼻先にかかる。ぼくは重い荷物を押すように相手を両手で押し返す。インベーダーも押してきて、しばらくは押し合いへしあいの応酬が続いた。インベーダーのずうたいは大きかったが、クロスエイダーになると、軽々と押せた。
「すごい……」
ぼくは、ニヤニヤしそうになるの