[小説]X-AIDER-クロスエイダー- (12)
「チャコ」
ぼくが呼ぶと、チャコはランドセルから飛び出した。
「うむ」
ぼくは、チャコと向かい合った。
「接続、スタート」
ぼくのその声を合図にぼくたちは光に包まれた。一度裸になるのと、体が大人になるときに、体が熱くなるのにはまだ慣れない。ぼくは変身を終えると、光の中から飛び出すと、思いっきり飛び上がった。
「行くぞ!」
物陰からさっそうと登場する。そこまではよかった。だが、かっこよく姿を現してすぐ、クロスエイダーは手痛い洗礼を受ける。なんとインベーダーの枝に、思いっ