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自宅を建てる-16 照明

しおやです。

今回は自宅の照明についてです。

前置き

照明はメーカーのカタログを見ると、ペンダントライト、ダウンライト、スポットライト、ブラケットライト、シーリングライト、間接照明(ライン照明)、外部用照明(エクステリアライト)などの分類があります。(もっと細分化された、キッチン灯や浴室灯、シャンデリアや和室用などの分類もあったりもします)

この中で適材適所の器具を選んでいきます。設計事務所によってはメーカーやデザイナーにプランしてもらったり、自分達でプランしたります。自宅ではすべての照明を自分で選択し配置しました。

照明器具の主要なメーカーとしては、Panasonic(ユニットバス、トイレに次いでここでも出てきます!)、コイズミ照明、オーデリック、遠藤照明、ダイコー、山田照明、ヤマギワ、Maxrayなどなどです。

どのメーカーもベーシックなものは似たようなものがありつつ、デザインでの差別化、照明の演色性や、空間演出への対応など、各々の強味や価格などで競い合っています。

メインのメーカー

自宅ではコイズミ照明をメインに採用しました。同じメーカーで揃えた方がスイッチなども考えやすいです。ところどころ、ワンポイントで、このメーカーでしか作っていないものやデザイン物など別メーカーで採用しました。メーカーにプランしてもらうと当然ですがすべて1つのメーカーになります。

スイッチでいうとPanasonicが強いので、調光コントローラーなどもPanasonicで統一できると良いのですが、照明メーカーによってはそのメーカーのコントローラーじゃなきゃ、ってのがあったりします。そうするとスイッチがバラバラになって少し残念な感じになります。

コイズミ照明をメインにしたのは、比較的価格がリーズナブルなのと、ダウンライトやブラケットライトで小型でシンプルなデザインのものがあり、魅力に感じたためです。カタログも見やすいです。秋葉原にあるショールームにも伺い、現物を確認しました。

明るさ

明るさについては好みがあると思います。ある意味では正解はありません。

自分はあまり明るすぎるのが好きではないので、60W相当の器具を中心に採用しています。(60W相当という表現は、LEDになる前の電球の消費W数に比較した表現で、LEDだと10Wも使いません。)これをスイッチを分けて配置することで、いろいろな明るさの空間を作ることができます。

電球の名残なのか各メーカー大体100W相当と60W相当というものが用意されています。LEDは比較的指向性が強いとされていて、直視するとまぶしく感じます。なので、100W相当は結構自分にとって強すぎる感があります。

60W相当にもいろいろなものがあり、色温度や角度も異なれば感じる明るさも違います。

調光照明

調光の照明器具を選ぶことで、明るさのイメージを自由に変更できます。ですが、器具もそうですが、配線やコントローラーなどでどうしてもコストが上がります。

調光タイプを選ぶことで、もう一点良いことがあります。センサースイッチを使う際に、ふわっと明るくなるようにできます。これは今回採用していますが、とても良いと日々感じています。いくつかのブラケットは調光では無く、それらは夜中にトイレに行くときセンサーでパッと点灯するので眩しくて少しつらいです。

最近は調色もあり、色温度を変えることができので、設置後の雰囲気も自在に変えられ、住まい手ももちろんですが、設計者も安心です。

以前賃貸住まいの時、イケアのTRÅDFRI トロードフリという電球を付けていましたが、とても便利でした。

使いたかった照明

ちなみに採用していませんが、グローボール(GLO-BALL)という名作ペンダント照明があり、好きなので、Fビル501でも採用しました。

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今回も使いたいと思いつつ、悩みましたが、空間的な考え方で、やめることにしました。
ガラスの球が上下から押されたようにすこし歪んでいて、やわらかい明かりを生み出します。球だと少し強いので、少し歪んでいるとやわらかい印象になります。ガラス製なので重く、あらかじめ天井に補強が必要です


265というFLOSの照明も使いたいと思った照明のひとつです。

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いろんな方向に動くので、ピンポイントで明かりを得れたり、空間の雰囲気を変えることができます。何よりかっこいい。

自宅外部

外部は外壁にブラケットとポーチにダウンライト1つです。センサーを別途で取り付け、暗くなると抑えめに点灯し、近づくとグラデーション的に明るくなります。こうするには照明を調光タイプを選ぶ必要があります。

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ブラケットは黒色の立方体で、外観に合わせてシンプルなものです。

ダウンライトはグレアレスのもので、まぶしさを感じにくいものです。

自宅内部

内部はダウンライトが多く、直径が75mmのものを多く使っています。昔は直径100mmが多かったですので、少しでも小さくて目立たないものを選びたい設計者にとってはありがたいです。

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これは寝室の天井で、白の広角のDL2つと壁際にグレアレスのユニバーサルDL(角度を変えられる)を2つ設置しました。グレアレスのユニバーサルDLは壁面にアートを飾る時用です。いつか…

トイレ、階段室のブラケット照明はガラスカバーの物を採用しています。やはりアクリルカバーの方が安く、割れにくいので安全ですが、ガラスの方が質感が良く感じます。

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リビングダイニングに少し変わったブラケット照明を採用しています。

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これは2つの小さなスポットがついていて、いろんな方向に可動します。リビングダイニングはダウンライトがそれぞれ60W相当が2つずつなので、暗くはないけど、もう少し明るくしたり、間接照明的に天井を照らすようなこともできます。コイズミ照明のarkiaシリーズです。


リビング・ダイニングの天井にはペアで傾斜天井用のダウンライトをつけています。傾斜天井につけるとほぼ真下を照らすようにできています。

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グレアレスはコイズミ照明によると

特長1
グレアカットアングル31°で視界に入る光源のまぶしさを低減します。
特長2
鏡面コーンによりコーンへの光の映り込みを低減し、建築になじみ空間グレードを高めます。
特長3
光学レンズによる広角と中角の配光角やユニバーサルタイプを揃えしっかりと空間を照らします。
特長4
屋外でも使用でき屋内から軒下まで連続した空間演出ができます。

ということで、結構かっこいい雰囲気になります。


キッチンで間接照明を使いました。雰囲気も良いですがどちらかというと手元灯としてです。最近のレンジフードは照明付きなので、コンロ近くには照明はありません。あと天井に補助的にダウンライトを付けています。

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夕景です。

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撮影:長谷川健太氏


ちなみに色温度はほとんどが2700Kです。

照明は奥が深く、少し長くなってしまいました。もっと書きたいこともありましたが今回はこの辺で。

次回はヒノキについてです!

これまでの話


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