自宅を建てる-19 お金
しおやです。
かなりタイムラグができてしまいましたが自宅を建てるときにかかったお金について書いてみました。
家を建てるときの費用の一例として見ていただけたらと思います。
土地購入にかかる費用
・土地代:所有やもらった土地では無いため、当然かかります。自宅を建てる02で書いたように私は少し買い方が特殊なので、かかる費用も少し違います。
通常は不動産売買の仲介手数料(取引物件価格(税抜)×3%+6万円+消費税)がかかりますが、今回は所有者(横浜市)から直接購入したためかかりませんでした。個人間の売買には当然仲介手数料がかかりませんが、いろいろなことを整理しないといけませんので、難しいようです。私の場合は市から買うわけですから安心です。
明確な金額を書くのははばかれるので控えますが、常々横浜市の土地の価格を調べているので横浜市西区でこの価格で土地を購入できたのはかなり珍しいことだと分かります。面積辺りの価格だと近隣相場のおよそ1/7ほどです。(傾斜地で使えてない部分も多いですが)
・登録免許税:不動産を取得して所有権移転登記や保存登記に課せられる税金です。不動産価格の2%(軽減税率だと1.5%)
・不動産取得税:不動産を取得した場合に都道府県から課される税金を言います。住宅、土地は3%(神奈川県)
ちなみに、土地に消費税はかかりませんが建物にはかかります。
中古住宅では土地と建物一体の値段なので、どれくらいの消費税になるか分かりにくいですが、固定資産税の評価額で按分して建物価格を割り出すようです。
あと不動産取得税は、所定の期間内に新築住宅を建てると戻ってくる場合があります。私はこれについて知りませんでしたが、建物の固定資産税の調査の際に調査員に教えていただき、手続きをして戻ってきてました。
設計・工事監理(工事費以外)にかかる費用
・設計監理料(今回は自分で設計・工事監理したので、構造設計監理のみです。):通常は契約時、設計完了時、着工時、上棟時、完了時等、数回に分けて支払われます。
これはいろいろな計算方法があるのですが、分かりやすく工事費の1割前後が目安とされている事務所が多いです。
設計監理費用については国交省の基準の計算方法がありますが、用途や面積、難易度や人件費(時間)、経費が関わってきます。
また構造設計についても規模や難易度によって異なります。今回は50万円行かないくらいでした。傾斜地などで難易度が高めなので、少しかかってる方です。
・地鎮祭玉串料:神主さんに支払います。(目安は3万円以上でしょうか)
他にテントや椅子などを用意してもらうなら、工務店に対して準備費がかかります。
・確認申請手数料:規模、申請する相手(審査機関や自治体)によりますが、木造住宅なら2万~です。今回は民間の神奈川建築確認審査機関で、2.1万円でした。(2021年当時)
・検査手数料(中間+完了):規模、申請する相手(審査機関や自治体)によりますが、木造住宅なら各2万~です。
※地方自治体によって木造住宅でも中間検査があります。
横浜市は木造2階建てでも中間検査があり、神奈川建築確認審査機関では中間検査、完了検査とも2.4万円で計4.8万円でした。(2021年当時)
・職人さんへのお茶代+現場への交通費:監理者でもありますが、施主でもあるので、渡すことが多かったです。また当然現地までの交通費もかかってきます。
工事にかかる費用
・建築工事費:建物を作るのにかかる費用です。通常ここが一番かかりますが、東京都だと土地の方が高いことも多いかと思います。
・外構(植栽)工事費(建築工事と別途で依頼):ここでは2~3mの木を2本と既存樹木の剪定をお願いしました。約15万円でした。
その他
・ローン手数料+印紙代:ローン先によりますが、ローン額の2.2%のところが多いようです。例えば2000万円借りると44万円になります。
・火災(地震)保険:ローンによっては加入が必要になりますし、万が一の場合のために入るほうが安心です。
火災ということで普通の木造住宅が一番高くなります。木造でも省令準耐火構造にするとかなり安くなりますが、工事費はアップします。また省令準耐火構造だと杉板張りや化粧柱などもできなくなります。そういった内装の自由度を考えると保険料を負担を選びました。
・引越し代:当時は一人暮らしなので数万円で済みました。
・家具:ダイニングセットを買いました。あとベッドや、本棚、デイベッドなど。
・家電:大きいものでは冷蔵庫を買いました。あとは掃除機やサーキュレーター付除湿器など。
・ブラインド、ロールスクリーン、カーテン:自分で計測してネットで発注しました。発注はそれほど難しくありませんが、取り付けに脚立とインパクトドライバーがあったほうが良いです。
ウッドブラインド2つとロールスクリーン2か所、浴室用カーテンで9万円ほどでした。
・固定資産税:これは土地購入の次の年度から請求が襲ってきます。 毎年1月1日時点での不動産の状況によります。
・抵当権設定登記 (司法書士に依頼):13万6千円かかりました。ローンに必要な登記です。
・表題登記:10万円程度かかるようですが、自分で行うことでほぼ無くしました。(手間や交通費がかかる程度)法務局へ行く必要があります。
これは職能的には、土地家屋調査士に依頼するものですが、自分(持ち主)でも行えます。
できない場合は代理人的に土地家屋調査士に依頼するものなのですが、調べてみてできそうだったのでやってみました。ちなみに建築士の仕事ではありません。
竣工写真費:記念や記録にもなります。生活が始まってからが建築のスタートですが、工事完了の瞬間は2度と見ることができません。建築写真家による写真は、丁寧に撮影した写真をさらにリタッチして、写真としても作品性を帯びているためそういった視点でも楽しめます。
費用は写真家によりますが、数万円~20万円程度です。
給付金・ポイント・税控除
出費の他方で、もらえるものもあります。
消費税の増税対策や省エネへの優遇対策としてお金やポイントがもらえることがあります。これは予算によって名前が変わりますが、私の時はすまい給付金とグリーンエコポイントをもらうことができました。
ポイントでいくつかの家具家電を購入しました。
また住宅ローンを使って住宅を購入、建てた場合、所得税の控除があります。私は間に合いませんでしたが、消費税増税対策で10年から13年間に控除期間が延長されていました。私は10年間控除対象です。
最後に
今回は気になるポイントのお金について書いてみました。
いろんなところで費用がかかり、心配になるかと思いますが、整理しながら進めて行きますので、家づくりを検討の際はご相談ください。
直接お会いできれば土地の価格や工事費もお答えします。ただ時勢などにより変わるのでそのまま参考になるかは微妙です。
これまでの話
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