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なりたい自分がわからずに悩むあなたへ。

よく聞かれる質問。

「やりたいことはなんですか」


やりたいことがわからないのか
やりたいことをやる覚悟がないだけなのか。

ちょっと長くなりますが、
この一年で思ったことを書いてみようと思います。

日本人の◯割がキャリアに悩んでいる

びっくりする調査結果を目にした。

「自分の能力や専門知識の市場価値が分からない」
「自分にあった仕事の見つけ方が分からない」
「自分が人生やキャリアでどういきたいか分からない」

2020年にリクルートワークス研究所が
社会人を対象に行った調査によれば
これらに「あてはまる」or「どちらとも言えない」と
回答した人が約8割だったらしい。

日本人の8割がキャリアに悩んでいる…

衝撃的な数字ではあったけれど
やはりか…と納得する自分がいた。

なぜキャリアに悩むのか。。。
悩んでいた当時の自分をのことを振り返ってみた。





魚は飛べない、鳥は泳げない。


ある方が小学生のときに書いた絵本。
飛びたい魚と泳ぎたい鳥のお話。

自分は魚なのか鳥なのか。
それにどれだけ早いタイミングで気付けるかで
「魚が鳥になろうとする辛い時間」が短くなる。

魚は空を飛べない。魚は鳥にはなれない。
「魚として育つしかないんだ」と原点に戻り、
それならどんな鳥になりたいか考えた方がいい。

これは決して頑張ってもできないことがある
というネガティブな意味ではなくて。

自分のことを正しく理解すること
自分を知った上で可能性を広げること

それらがどれだけ大切かということを
意味している気がする。

人はそれぞれに強みがあるけれど
それを理解できていない人が多い。
理解できていないだけなのに
「ない」と思い込んでいる。

まずは理解すること。
そして正しく活用すること。

理解しようと試みることが最初に一歩。






考えるきっかけは突然に。

前職_210220_0

好きなこと(海外・英語・教育)
尊敬できる人たち、最高の同期
ユーモアあふれるチームメンバー

そんな環境にいた私は
知らぬ間に「欲」がなくなっていた。

怒涛だったけれど
刺激と発見の多い毎日は楽しくて
目の前のことを必死にこなすので精一杯だった。

いや、精一杯だと思っていた。
忙しさを満足度に履き違えていた。

これから何がやりたいのかも
自分には何ができるのかも
考えることなくただ時が過ぎていった。

いや、考える気がなかった。

ずっとこの会社にいるの?いれるの?
もし辞めるならどうするの?何がしたいの?
そう考えるきっかけは突然訪れた。


女手一つで育ててくれた母が倒れた。

添乗中に病院から電話を受け
母が入院したと知らされた。

病と一生付き合っていくことになった母を
どう支えていくべきなのか。

しばらく途方に暮れた。
突然のこと過ぎて最初は時間がかかったけれど
そこでやっとこれからのことを考えるようになった。

不謹慎かもしれないけどそんなきっかけがなければ
今の自分はいないと思うと感謝している。

ずっとこの会社にいるのだろうか。
この会社でやりたいことはなんだろう。
これから先やりたいことはなんだろう。
自分はどうやって生きていきたいんだろう。

しかし
初めてちゃんと向き合う自分との時間は
ツラい時間でしかなかった。




③選択肢と選択力

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最初にぶつかった壁は
やりたいことがわからない」だった。

転職時の自分を振り返ると
大きな原因は2つあったと思う。

・「自分の外側にある選択肢」についての知識がない
・その選択肢から選ぶ「自分の軸」がない。

転職活動していくうちにやりたいことは見つかる。
何の根拠もなくそう思いながら始めた転職活動。

とりあえずで登録したエージェントは
前職の経験を生かした転職を進めてくれたけど
前職の経験が何に活きるのかすらわからない私は
強みを活かせる業界もわからなければ
興味のある業界すら頭に浮かばなかった。


選択肢が増えたところで
選び方がわからないと意味がない。

選択肢さえ増えれば
やりたいことが見つかると思っていた私は
完全にお手上げ状態だった。




生まれた環境、育った環境。
持って生まれたもの、成長過程で得たもの。

人間はみんな違う。
それを平等というか不平等というか。

それも人によって
見方によって変わってくる気がする。


先天的な格差もあれば、後天的な格差もある。
最初から与えられている物が多い人もいれば
自分でアクションを起こさなければ選択肢が
少ない人もいる。

ただ、最初から多くを与えられているからと言って
それを活かして成果を出している人もいれば
なかなか活かせずに成果を出せていない人もいる。

開花が早い人もいれば大器晩成型の人もいる。
やはりみんな違う

みんな違うというのは決して不平等ではない。
と、私は思う。
(最近やっと思えるようになった)

自分の特徴さえ認識できれば
一人一人が特別な価値を生む可能性がある
ということでもあると思うからです。

大切なのはそれらを
どうやってよりよく知り
どうやって最大限に活かし
どうやって目的を達成するのか

自分を知らなければ何も始まらないし
やりたいことなんて見つけられない。

というより、
見つかったときにどうしたらいかわからない。
何から手を付けたらいいかわからない。
(実際私はそうだった)




②自分を知る

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次にぶつかった壁は
自分の強みがわからない」だった。

強みを見つけるには
①自分の“特徴”を知る
②それを強みとして発揮できる環境・条件を見つける
③強みを徹底的に伸ばす

ことが大切だと思う。

会社が給与を支払っている対象は、
弱みを克服する努力ではなく、あなたの“強み”

という言葉を聞いたことがある。

よく成長したいという言葉を聞くけど
弱みを克服することだけが成長なのだろうか。
それは会社にとってプラスになるのだろうか。
成長とは何なのだろうか。



成功は必ず人の強みによって生み出される。

それならば
弱みと向き合う前に強みと向き合うことが優先。
なのかもしれない。

強みをどれだけ早く見つけて武器と認識できるか。
そしてそれを磨いて伸ばすことに集中できるか。
これがキャリアの明暗を分けることになる。
(なんて言いながら私はまだ磨いてる最中…)

強みは認識できなければ活用できないし、
磨くことすらもできない。




人が最も苦しいのは
仕事が忙しすぎる時でも、
周囲の評価が厳しい時でもなく
自己評価が低くなっている時らしい

自分自身で自分の存在価値を疑う状況が
最もツラい。

周りのネガティブな意見や不適切な評価は
自分で自分を疑い始めるきっかけに過ぎない。

自分で自分を信じるためには
自分のことを正しく理解できているかが大切。

私自身それが全く出来ていなくて
この一年はとにかくツラかった。



「納得感」
自分で自分を信じるには納得感が大事。

誰かに「あなたの強みは◯◯だよ」
と言ってもらえたとしても
自分が納得(理解)できなければ
意味がない(活用できない)。

よく「コミュニケーションスキルあるね」
と言ってもらえることが多かった私ですが
実際はよく喋るだけの人見知りだし
そのスキルに於いては私なんかより
もっと優れた人が山ほどいることを知ってた。

さらに、
社会で求められるコミュニケーションスキルが
「元気、明るい」だけじゃないことは
社会人になって早々に痛感していたので←
これと言って自慢できるようなエピソードもなく
どうしても自分自身は納得できなかった。

面白いエピソード…

お笑い芸人になりかけたけど
実際ならずに終わっているし。

あるとしたら…
添乗員として子供から大人までと関わった経験だけ。

フレンドリーな人ばかりではない
保護者の方々や先生方と一緒に
プロジェクトを遂行していった経験だけだった。

しかし、
そうやって一つ一つの経験を遡っていくと
「おや…?」と思える要素が見えてきた。

その積み重ねによって
もしかすると私は
「幅広い層の人たちと関係性を築くこと」
は長けているのかも知れない…
なんて思えるようになった。

そう思えるようになってから
「誘われたから行く」だったスタンスは
「面白そうなところへ行く」に変わり、
自ら色んな場所に足を運ぶことが増えた。

自分の強みを理解し活用できるようになった。
それによって出会いや新しい発見が増えた。
そこから仕事に繋がることもでてきた。


きっと私みたいに言語化しにくいスキル
なかなか気付けないスキル
自分ではしっくり来ていない強み
を持っている人はたくさんいると思う。

強みって他人に評価されて初めて強みになる。
自分だけが強みだと思っていても意味がない。

まずは誰かに言われた強み、褒められたこと
これらを振り返ってみるといい。
そして向き合ってみてほしい。

恥ずかしくてつい否定してしまう気持ちは
痛いほどわかるけれど
自分の可能性を自分で潰すのって勿体ない。

大切な人達からの貴重な意見。

最初から否定するのではなく、
過去の経験や出来事を振り返ってみるといい。
焦らずゆっくり振り返ってみてほしい。




③漠然とした未来への心配

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やりたいことが出来た瞬間、
また新しい壁にぶつかる。
本当にこれが私のやりたいことなのか
という漠然とした悩み。

人は常に悩む生き物ですね笑

実は私は一番これに悩まされました。
①と②は数こなしていくうちに
なんとかなるかもって思えたけど
こればかりは未来のことだから
やってみないとわからない…。


「やってみてできなかったら」
って思うとなかなか手を出しにくい
「やってみて違ったら?」
って思うとなかなか口にしずらい

でもやってみないとわからないし、
口にしないと叶わない。チャンスは来ない。

正直、、、
実際やってみて違うと思うことはたくさんある。
私自身もたくさんあった。

けど、それでいい。
違ったことに気づけたことが大きな一歩。

そうやった軌道修正していくしかない。
最初からゴールまで見えていたら苦労しない。
そしてつまらないと思う。

「やりたいこと」っていくつかある夢の一つ。
そして夢の実現へのステップでもある。

だからこそ大切な想いが詰まってる。
うまくいかないかも知れないって不安から
挑戦することが怖くなるんだと思う。



それでも叶えたいと思うのなら
壁にぶつかりながら進むしかない。

色んな人に出会って色んな経験を聞いて
みんなそうやって進んでいるんだと知った。

楽しそうな人たちこそたくさん壁にぶつかって
たくさん軌道修正してきたんだと知った。


最近呼んだ本で「なるほど」と思ったのですが
計画的偶発性理論によると
個人のキャリアの8割は
偶然の出来事によって決定される
らしい。

「計画的偶発性理論」
心理学者のジョン・D・クランボルツ教授によって
1999年に発表されたキャリア理論

それは決して
目標を立てることを批判しているのではなく…

目標に固執して可能性を狭めるよりも
目の前のチャンスに気付けることが
キャリアの成功に繋がるという考え方。

例えば「絶対に英語教師になる」と決めるより
・何か人に教える仕事がしたい
・英語をもっと多くの人に触れてもらいたい
・日本と海外をつなぐきっかけ作りがしたい

と考えたほうがチャンスは巡りやすい。

私も「教師になりたい」のではなく
・学びの場をつくりたい
・知らないことを提供したい
・何かに夢中になる人を応援したい
・人が変わる瞬間、変わっていく過程を見たい

だったんだと思う。
(最近気付きましたw)

それに気付いてから
自分のやりたいことが明確になってきた。

やっと見つけたと思っていたけど
よく考えてみたら昔から変わっていなかった。

すごく遠回りしたけど、
遠回りしたおかげで一番納得感のある「今」がある。

遠回りも悪いものじゃない。
なんて思えるようになった。




予期せぬ出来事がキャリアを左右する

これまでは将来の目標を決めて細かく計画を立て、

それに向かってキャリアを積み重ねていく
というキャリアプランがほとんどだった。

しかし変化の激しい今の時代において
会社の将来を個人の力だけでコントロールするのは
すごく難しいと思う。

働き方が変わった今、
キャリアの考え方も変わって行く気がする。

計画的偶発性理論とは



既存の考え方が悪いのではなく、
1 予期せぬ出来事がキャリアを左右することもある。
2 偶然の出来事が起きたときの行動や努力が新たなキャリアに繋がる
3 何か起きるのを待つのではなく、意図的に行動することでチャンスが増える
と考えることで可能性は広がると思う。


チャンスを増やすために大切なのは

 1 好奇心(Curiosity):新しいことに興味を持ち続ける
2 持続性(Persistence):失敗してもあきらめずに努力する
3 楽観性(Optimism):何事もポジティブに考える
4 柔軟性(Flexibility):こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる
5 冒険心(Risk Taking):結果がわからなくても挑戦する

どんなに仮説を立てても
予期せぬ出来事は必ず起きる。
一歩踏み出して軌道修正していくしかない。

むしろきっちり計画を立てすぎて
ドミノ倒し状態になるのは勿体ない。

余白は大切。
なんとでもなる、ダメなら他の方法でなんとかしよう
っていう気持ち(余裕)が結局自分を救う。

だからこそ予期せぬ出来事とは
もっとポジティブに向き合うべきなのかも知れない。

そう思うと困難にぶつかっても
前向きになれる気がする。

そんな風に考えられるようになったのも
下記のデータを信じられるようになったのも
この怒涛の一年があったからだと思う。


心配いらない

出所=堀田秀吾『図解ストレス解消大全』(SBクリエイティブ)


事前に準備していれば対処可能なものをいれると
心配事の95%が現実にならないそうです。

いろいろ経験して思うこと。
きっともっと近道はあったと思う。

けれど、
今日までのこの道のおかげで今の自分がいる。

すべての選択に意味があったし
すべての物事に意味があった。

選ばなかった方を後悔するより
選んだ方を精一杯楽しむ人生がいい。

だからやっぱり
経験と選択肢は多い方がいい。

・教育
・キャリア
・頑張る人を応援
・いいもの、ヒトを広げたい

いろんな興味(軸)があったけど
結局全てに共通点が合った。

経験(挑戦)のサポート
選択肢の提供をすることで
その人が変わる瞬間に立ち会いたい。

いろんなことに手を出したからこそ
今が一番自分の中でしっくり来ているし
心から「やりたいこと」だと言える。
(言えるようになった)

色々やる中で自分のやりたいことは
ブラッシュアップされていく。

私自身がこの一年で実感したことです。


やりたいことは
誰になんと言われようとやりたいこと。

自身を持っていい。

今はそれを言葉にできなくても
必ずできるようになる。

言葉にしようと思うことが
夢の実現の第一歩だと思うのです。

だからもっともっと
好きなこと、夢、やりたいことについて
気軽に話せる世の中になるといいな。


悩んでいい、みんな違っていい。
悩むからいい、みんな違うからいい。

大丈夫。
選んだ道は決して間違ってない。

迷ったら飛び込むべき。



と思ってほしいし、
そう思ってもらえるように
私にできることを考えていきたい。

とキャリアアドバイザー経験を通して
怒涛のフリーランス一年を通じて
思うようになったのでした。

そして
少しでも飛び込みやすい環境をつくりたい。



最後まで見てくれてありがとうございます。

過去の自分へのnoteが
誰かの背中が押せたら嬉しいです。

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