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SNSが苦手だった私も、毎日noteを書いて少しずつ好きになってこれた

私はとにかくSNSが苦手でした。一時期は、あまりにもメンタルに悪影響を及ぼしてしまうので、facebook、LINE、twitter、instagram全てアンインストールしていたくらいです。

「結婚します」という言葉とともに、区役所の前で婚姻届を持って満面の笑みで写っているツーショット写真、真っ白なウェディングドレス姿、「○月○日、男の子を出産しました」というメッセージとともにアップされるかわいらしい赤ちゃんの写真…。そう、26歳過ぎたあたりから、結婚関連がキツかった。

知り合いの投稿を見れば見るほど、ズーンと心は重たくなります。その人たちと自分をいちいち比べては卑屈になり、他の人のおめでたい話で落ち込んでいる自分が情けなくて仕方がなかったです。

そんなSNSの苦手な私が「3ヶ月毎日ブログを書く」というチャレンジを始めました。「とにかく書くことを大事にしたい」「自分のもっと心の奥深くを見たい」とはじめたチャレンジでしたが、今のところ、意外にも一番鮮烈に残っているのは「他の人のブログを読むのが楽しい」ということでした。

SNSって、「うらやましい」スイッチが刺激されませんか?前述のとおり、私はめちゃくちゃ刺激されていました。比較って、よくないよね!

一時期、私は投稿を見たくないだけではなく、発信するのも嫌になっていました。自分が卑屈になるからこそ「これを見て、不快になる人がいるのでは?」とついつい気にしてしまうからです。そうすると、何も言えなくなってしまいました。

転機となったのは、2年前からライターを始めたこと。たくさん書いていくうちに、吹っ切れるようになってきました。それに、大変なのは自分だけじゃないと、ようやくわかってきたのもあります。

そうは言っても、未だにSNSに対しては苦手意識がありました。SNSは人の欲望を刺激しますし、中毒性があります。人の心の闇の部分を除くようで、ちょっと恐ろしかったのもあります。こんな私だから「毎日ブログを書く」なんて到底無理だと思っていました。

そんなとき、ソーシャルメディアマーケティングの本を読みました。

「いいですか。これは、かなり、由々しきことだ。正直言って、ぜんぜんダメである。
水泳の本を100冊読んでも実際にプールに入って泳げはしない。水の中で何度ももがいたり、ときには水を飲んでむせたりする中で、少しずつ泳ぐことのコツがわかってくるのだ。
ソーシャルメディアも同じだ。ブログやツィッターを「知っている」「見ている」と、「使っている」「書いている」ことの間には、マリアナ海溝よりも深い溝があると思ってほしい。」『キズナのマーケティング』池田紀行p.166

グサッと来ました。めっちゃ正論…。私はSNSのユーザーではなくなっていたので、SNSで拡散する人の心理がわかりませんでした。

このままじゃ、ダメだ。そう思い、noteとはてなブログを毎日更新することを始めました。

まだ2週間しかたっていませんが、なんとなく変わってきたことがあります。まず、圧倒的にnoteやブログを開く時間が長くなりました。

「もっと、知りたい」と思うようになりました。

色々な人のページにお邪魔して、文章を読ませてもらいました。「これ、まさに私が知りたかったこと!めっちゃ親切!!ありがとう!」と感動する文章もありました。

グッと濃く煮詰めたその人らしさが伝わってくると、まるで居酒屋でサシ飲みをした相手のように親近感を抱くこともありました。

雰囲気のある文章を書く人に出くわすと、しばらくその人の世界観が残って抜けなくなります。

一方的に私が知っているだけのことがほとんどでしょうが、私はこの2週間で何人もの人に出会い、人生の一部を見せてもらった気がします。書くことを目的にしていましたが、読むことがとにかく面白い2週間でした。

「他の人の文章を読んで、卑屈にならなかった?」と聞かれれば、不思議なことに、ぜんぜんなりませんでした。今の私は「自分以外の誰か」に強くなりたいと思うことはあまりないです。

私がSNSに対して抱いていた苦手意識は、自信のなさと、現在への不満、それに未知の怖さが入り交ざったものだったのかもしれません。

今は、3ヶ月後がどんな感じになっているのか、ちょっとワクワクしています。

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