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書籍『海外大学院に「オンライン留学」しよう』が発売となりました

こんにちは。

前回の投稿でもお伝えしましたが、このたび私のnoteで連載してきた「オンラインで海外大学院に行こう!」マガジンが一冊の本になりました。

『海外大学院に「オンライン留学」しよう』

というタイトルで、本日11月3日(金・祝)より発売開始となりました。

noteマガジンが一冊の本になりました

この本は、私がこれまでnoteで連載してきた「オンラインで海外大学院に行こう!」というマガジンがもととなって生まれた本です。マガジンからの選りすぐりの記事に加え、新たな書き下ろしコンテンツや実践系アイテムを豊富に追加しています。

原作のマガジンは、2020年からnoteで約3年間にわたって連載してきました。筆者である私自身がイギリスの大学院にオンラインで通い、修士号を取得するまでの道のりをつづっています。当時私は日本で会社員をしながら、イギリスの大学院の授業をほぼリモートで履修していました。そんな言うなれば「オンライン留学」の日々をつづったのが同マガジンです。

マガジンでは、オンライン留学の日常や人との交流、仕事や家庭との両立、学習上の工夫などさまざまなテーマについてお伝えしてきました。さらに大学探しから出願までの「before」の部分や、大学院修了後のキャリア(=「after」の部分)についてもお話ししてきました。

そのマガジンが、このたび近代科学社様という素敵な出版社様との出会いにより、一冊の本として生まれ変わりました。書籍では新たな書き下ろしコンテンツに加え、実践的なワークシートや付録が豊富に加わり、皆様の行動を全力で後押しする内容へとパワーアップしています。

目次やサンプルはこちらからご覧頂けます:

今、なぜ「オンライン留学」?

ところで、そもそもなぜ今「オンライン留学」を取り上げるのか。そしてなかでも「大学院」にフォーカスする理由はなにか、あらためてご説明したいと思います。

実はいま、大学院を目指す社会人が増えています。大学院に進む社会人の数は、平成の前半だけで約5倍に増え、現在MBAなどでは4~5割近くを社会人学生が占めているというデータがあります。コロナや人生100年時代の影響でキャリアの不透明感が高まるなか、学び直しを希望する人々のあいだで大学院が関心を集めていることがわかります。

そうしたニーズの受け皿として、オンライン化を進める国内外の大学院があります。とくに欧米ではその動きが速く、2000年代頃からすでに世界中の学生を受け入れてきました。もちろん、日本に暮らす私たちにもその門戸は開かれています。つまり、日本に暮らしながら海外の大学院で最先端の学びを身につける(しかも、仕事や家庭とも両立させながら)という生き方が可能になってきているのです。それが本書で扱う「オンライン留学」です。

この本を書こうと思った背景

このマガジンでもお話ししてきましたが、著者である私自身、オンライン留学を経験したひとりです。過去にリーマン・ショック禍で失業を経験した際、苦しい状況から立ち直るひとつのきっかけとなったのが大学のオンラインコースを受講したことでした。そこから得られた学びや経験を生かし、その後は会社員として仕事の幅を広げながら、パラレルキャリアなどにも挑戦してきました。

そうした体験から、オンライン学習(留学)はチャンスを得にくい人たちが機会につながり、学びを通して生活の向上を図ることを可能にする手段だと考えるようになりました。そんなオンライン留学についてひとりでも多くの方に知っていただき、より豊かな人生への手がかりとしていただきたいと思ったのが本書の原点です。

書籍『海外大学院に「オンライン留学」しよう』はどんな本?

本書は、そんな「オンライン留学」の世界を皆様とともに紐解きます。

第1章では、費用や語学などの気になるところを取り上げます。第2章では、私自身のオンライン留学の日々をくわしく振り返ります。第3章では、皆様の行動を後押しすべく、情報収集から出願までの一連のステップをくわしくご紹介します(ワークシートやTo Doリストなどの付録もご用意していますので、ぜひご活用ください)。さらに第4章ではスペシャルコンテンツとして、他のオンライン留学経験者の方々のお話をうかがいます。それぞれの人生における転機、さらなる成長への渇望。学ぶよろこび、充実感。数々のエピソードが、皆様のヒントとなれば幸いです。

こんな方におすすめです

マガジンでもできるだけ実践的な内容を心がけてきましたが、本書では「書籍」という特性を生かし、実践系のアイテムや視覚資料等をふんだんに追加することができました。そのため、大学院(やオンライン学習)に興味があり、一歩を踏み出してみたいという方にはとてもおすすめな内容となっています。

一方で、本書は「ただ大学院に行って学位を取得して終わり」ではなく、その先のよりよい人生につなげていただきたいという強い思いをもって書いてきました。とくに第3章では、「今後どんな人生を歩んでいきたい?」「そのためには今何をするといい?」など、大学院以前の人生計画やキャリア選択に厚みをもたせた内容となっています。

したがって、この先の人生(キャリア)に漠然とした不安を抱く方や、少し立ち止まって人生を整理したい方、いろいろな方向性を模索してみたいといった方にも何かしら持ち帰っていただけるものがあるはずです。

最後に -この本に込めた思い

今回この本を書こうと思った背景には、あるひとつの想いがあります。マガジンでも繰り返し述べてきましたが、私はオンライン学習を「あらゆる人に優しくインクルーシブな学び方」だと思っています。本書を入り口に、たとえ大学院まで行かなくても、ひとりでも多くの人がオンライン学習と出会い、よりよい人生への一歩を踏み出すきっかけとなれば。そのような思いで本書を執筆してきました。

この本がひとりでも多くの必要な方に届けば、それ以上のことはありません。もしも周りに、人生に悩む方やオンライン学習に関心を持つ方がいらっしゃれば、そっとおすすめをしていただけると幸いです(SNS等での拡散も大歓迎です。心より感謝いたします)。

あらためまして、普段本マガジンをこれまでお読み下さっている皆様、スキやコメントで応援して下さった皆様、フォローして下さっている皆さまへ、この場を借りて心より御礼申し上げます。この本がさらに皆様のお役に立ち、微力ながらもよりよい人生につながるきっかけとなれば、それ以上の幸せはありません。

本日発売の『海外大学院に「オンライン留学」しよう』を、どうぞよろしくお願いいたします。

参考文献

  • 中央教育審議会(2005). 「新時代の大学院教育- 国際的に魅力ある大学院教育の構築に向けて- 答申」. 文部科学省.

  • 文部科学省(2017). 「大学院の現状を示す基本的なデータ」. 文部科学省.

  • 文部科学省科学技術・学術政策研究所(2020). 「科学技術指標2020」. 文部科学省 科学技術・学術政策研究所.


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