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こよみ薬膳 -sole-

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からだとこころを季節のリズムに乗せてかろやかに。 東洋医学の主流、中国伝統医学と薬膳の知恵を元に ゆるやかに調子を上げていくメッセージを 二十四節気に合わせてお届けします。
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#上明

こよみ薬膳 #小雪 11/22〜12/6頃

こよみ薬膳 #小雪 11/22〜12/6頃



大気が冷えて雨が雪に変わりはじめる頃。北国や山間部からちらほらと雪の便りが届く。

今回はむくみと冷えのおはなし。
寒いから温かいものを飲んであったまろう!と、のどは渇いていないのにやたらとホットドリンクを飲んでしまうこと、ありませんか?実はそれが冷えを呼ぶむくみの原因になっているかも。

熱湯も常温に戻れば体温より冷たい水。飲むときは熱々でからだを温めても体内に入ると体温以下まで下が

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こよみ薬膳 #立夏 5/5〜5/20頃

こよみ薬膳 #立夏 5/5〜5/20頃



万物が成長し生い茂る夏のはじまり。新緑にいのちの瑞々しさを感じる頃。

ひとくちに夏といってもさわやかな初夏、じめじめとした梅雨時、うだる暑さの盛夏、寒暖の差が出てくる晩夏と気候が大きく変わる季節です。養生の仕方も変わりますが、夏は総じて早起きして夜まで活動的に過ごすのが良いといいます。

太陽の力が増す夏は自然から受けとるエネルギーも大きいので、冬よりも活発に動いて発散させることで、

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こよみ薬膳 #春分 3/21〜4/4頃

こよみ薬膳 #春分 3/21〜4/4頃



昼と夜の長さが等しくなる春分。彼岸と此岸が通じてご先祖様が帰ってくるお彼岸の中日です。
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春の季語に「山笑う」という言葉があります。山の草木の若芽が一斉に萌え出ずる、その生命力に満ちた明るい様を表した言葉だとか。肥料いらずで植物が生い茂り、一か月間雨が降らなくても枯れない山、その秘密は栄養たっぷりで水はけが良い土なのだそうです。
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生命力あふれる山の土と同じく、胃腸の元気を保つ一つのポイン

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こよみ薬膳 #啓蟄 3/6〜20頃

こよみ薬膳 #啓蟄 3/6〜20頃



春の陽気に誘われて、冬ごもりしていたあらゆる生き物がうんとのびをしてうごめきはじめる頃。大きな動きが生まれやすい時です。

春、一番よくはたらき、また負担がかかるのが肝(かん)です。その役割はエネルギーをからだ中にめぐらせ、臓器・器官の栄養となる血を必要なところに届けること。エネルギーも栄養も隅々まで滞りなくめぐることでこころもからだも元気に動きます。言いかえると、自律神経や新陳代謝と大き

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