〔投げ銭〕日給2500円のピアニストと有能な大学非常勤講師の自殺
給与とは何か?
労働を回復させるためと、次の世代を育成させるための経費である。
すなわち、労働力再生産のための経費である。
この言葉は、私が聴いている某インターネットラジオのパーソナリティが発した言葉である。
ピアニストが日給2500円なのか。
それは、別の収入のよって生活基盤があり、余暇時間の労働だから成り立つ。
だから、雇用される側も承知してい、受け入れていることになる。
さて、学術振興会の特別研究員に選ばれたのち、大学の非常勤講師をして生計をたてて、後、自殺をしたある人の記事を読んで、大学教員として就職することについて考えみる。
大学の非常勤講師は主に3つに分類される
①他の学校法人に所属する大学の専任教員
②ある特定の分野で活躍する業界人(経営者・政治家・教育活動家など)
③大学院を修了後、いくつかの法人と非常勤講師をかけもちしている専業非常勤講師
①②は、基本的に生活の基盤の資金は、すでに調っている。
しかし、③の場合、授業に対しての賃金しか支給されていない。
つまり、③の教員は、労働として研究活動をしているのではなく、余暇として研究活動をしていることになるのである。
大学の講師の90分1コマの月給の相場は23000円程度くらいからはじまる。
したがって、1日4コマ×5日で、460000円となるが・・・
そんなに体力がもつわけもない。。。
そもそも、授業以外の準備時間も含まれて、給与が支払われている。
また、1日に2校以上掛け持ちする場合もあることを考えると、体力的には20~30万円の収入を確保できる授業コマを確保し、生活するのがやっとである。
ただ、専業非常勤講師には雇い止めがある。
年功序列によって、給与があがるため、いかに安い労働力を確保することが法人側の課題となる。よって、長年勤める人間を雇うことは、将来の経費の増大につながるのである。
大学教員も勤め人であることを考えると、多忙な労力と時間を費やして専任教員の椅子を得ることができる。
ハイリスクな職業選択であると、つくづく思うのである・
別の収入基盤とあわせて、生きていくことが、これからの正しい非常勤講師の生き方かもしれない。
そして、余暇活動の一環として在野の研究者として活動する方がいいのかもしれない。
〔参考文献〕『朝日新聞』文系の博士課程「進むと破滅」 ある女性研究者の自死
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