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本当の観光資源は場所やモノや観光名所ではなくて『人』

人に魅力があって、その人に会いに行く。
これから旅行の目的はそういう方向へ
向かっていくんじゃないかと思っています。



場所やモノや観光名所を
目指すのではなく、
その土地にいる人を目指す。


個人的にはそういう方向に
持っていくべきだとも思っています。


いろんな活動をやってきて、
強く感じていることです。


旅行の目的はいろいろと
あると思いますが、
その一つは


『人と繋がりながら日常を忘れたい』
というのがあるんじゃないですかね?


場所や観光名所って、
正直、一回、もしくは
数回行けば十分だと思える
ところばかりだと思いません?

100回行きたい観光名所ってあります?

でも、魅力的な人ってどうですか?
100回どころか


『何度だって会いたい』


そう思いませんか?



『場所やモノや観光地を
 目指すのではなく、
 その土地にいる人を目指す』


その方が圧倒的に
リピート率が高いはずです。


当たり前の話しです。




地域活性化の鍵は
『人』なんだと思います。


ただ、それに気づいている人が
ほとんどいなくて、
場所やモノや観光名所ばかりを
アピールし続けている人が
ものすごく多いような気がします。
もちろん、それも、
ものすごく大事だと思います。
ただ、そこに
ぜひ、『人』も絡めていきたい。



今、若者に
『風呂なしアパート』が
大人気だそうです。


風呂なしアパート専門の
ウェブサイトも登場しました。


家賃が安くなる
というのも理由の一つですが、
一番の理由は


『大衆浴場に行きたいから』


大衆浴場に行きたい理由は
人と繋がって、
何気ない会話を楽しんだり、
大きなお風呂で
考え事をしたりすること。


『人と触れ合いたい』
『人と繋がりたい』


現代人が心の奥底で
求めているのは



『人と繋がりながら、
  日常を忘れたい』


なんだと思っています。


そのニーズに答えようと
思ったらやるべきことは
自然と明確になっていきます。


お金がほとんどかからない
ことばかりです。
ただ、お金があればできる
という事でもない。



必要なのは企画力。
裏を返せば、必要なのは
企画力だけです。



地元の人たちだけで
地元の魅力を見つけるのは不可能です。
地元の本当の魅力はたいていの場合、
地元以外の人が見つけるものです。



以前、大学生、数名が
研修のために僕の住む沖縄に
来たことがありました。


一緒に道を歩いていると
一生懸命、パシャパシャと
写真を撮り続けている。

何を撮っているんだろう?
と思ったら、びっくり。
サトウキビでした。


地元の人がサトウキビの
写真を撮ることは
よほどの理由がないかぎり
まず、ないです。




『宝の山』は目の前に
いくらでも転がっています。


見えていないだけです。
見えている人に聞いた方が早いし、
むしろ、そんな人に聞くしか方法はない。



アピールしたいモノを
アピールするんじゃなくて
相手が喜んだり、求めているモノを
アピールするべきなんだと思います。



それが魅力的かどうかは100%、
相手が決めることです。



あるマーケッター
の方が言いました。


『一番、必要なのは
    究極の理解』


『本人さえも気づいていない
 ニーズを相手以上に
 相手のことを理解して
 分かりやすく伝えること』



本当の観光資源は
場所でもモノでも
有名な観光名所でもなくて、
『人』なんだと思います。




オンライン化によって、
物理的な距離が
重要性を失ってきました。



ただ、人間どうしの
心の距離の重要性の
高さは今後も絶対に
変わることはないと思います。


それは別に、
旅行だけに限った
話しではないと思います。


デジタルが進歩すればするほど、
人間の本質的な
欲求に対するニーズが
どんどん、高まって
いくような気がしています。

『そう思いませんか?』

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