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2019年5月の読書ログ - 使い勝手と違和感

5月の読書ログです。

今月はPython(含む機械学習)が二冊、ちょっとビジネスっぽいのが二冊。

そして、私個人が敬愛してやまない「(架空戦記モノの)御大」こと、 #佐藤大輔 の作品を読みました。

今月のテーマ

一言で言えば、

使い勝手と違和感

でした。

「使い勝手」は、「せっかく何かをやる・手を動かすなら効率良いやり方・手法でやっていこうぜ!」という意味合い。

「違和感」は言葉の通り「なにか違う」「納得・合点がいかない」ことに対して、違和感を埋めるアプローチだったり婉曲表現だったり戦い方だったりetc...そういったヒントになるようなもの。

違和感は4月から継続しているテーマで、使い勝手は、、、読んだ本がたまたまそういう感じでした(雑)

機械学習図鑑

こちらは頂き物でした、ありがとうございます。

感想はこのツイートそのままでして、

・アルゴリズムのサンプル・背景がフルカラーで絵図として乗ってる、まさに「図鑑」

・プログラムコード(Python)のサンプルに一貫性があって読みやすい・真似しやすい

実にシンプルかつ良い本でした。正式タイトル「見て試してわかる機械学習アルゴリズムの仕組み 機械学習図鑑」に偽りナシです。

全体を俯瞰して眺めたい方には強くおすすめです!

電子書籍で買うのもアリですが、個人的にはこの本は断然紙が推しです。

Python自動処理 全部入り。

頂き物パート2

すごくざっくりに言うと、ちょこっと前に流行った「退屈なことはPythonにやらせよう」系の本です。

「退屈な〜」はサラッとしか読んでない(&手元に無い)ので比較はできませんが、この本自体はかなり実践・業務で使えるテクニックが載ってるので、

・プログラミングを覚えて仕事を効率化させたい

・機械学習や統計をやりたいけど何から手を付ければよいのか

って方に強くおすすめです!

OKR

やっと読みました。

最初の架空のストーリーは架空と言いつつ、頷ける話だらけでした。

「違和感」を埋めていくの感じが凄く良い。

というかこれ一応実話ベースっぽいですしね。

全体の感想としては、

・OKRのやり方・考え方・背景には大賛成

・最初にやって失敗してから成熟させるモデル最高!

・でもこれって昔っからアジャイルとかリーンで言ってたことでは(ry

フレームワークとしてシンプルなのはすごく良いですね。

HIGH OUTPUT MANAGEMENT

Amazonにおすすめされてタイトルだけで購入。

ちなみに、ビジネス書の定番本の一つらしい、知らなかった。

いろいろ頷く箇所があり、Kindleの「マイノート」にメチャクチャ書き残しがあるのですが、このnoteを書きながら読み返して「おっ」って来たのがこれ。

単に新しいものについて読むだけではなくて、
自分自らが実際に手を下して試みるということである。

自分がエンジニアとして大切にしている価値観(まずは手を動かして試して学びを得る)とも共通しててなるほどなと。

これそのものが「違和感」との戦い方になるのですがそれはまた次の本にて。

佐藤大輔作品 - 征途(せいと)

「違和感」といえば、計画的な「歴史改変(歴史のif)」を繰り返して違う世界を作って、そこから現実世界の「違和感」をあぶり出してた作家がいるな!と思い、佐藤大輔作品を端から順番に読み漁りました。

ちなみに、先生は二年前にお亡くなりになっております(辛い)

先月読んだのは、太平洋戦争末期の歴史をいじって違う日本を作った「征途」という架空戦記と、どちらかといえば漫画の方が有名な「皇国の守護者」でした(皇国〜は後ほど紹介)。

一応、ミリタリーおたくの端くれ(日本陸海軍の戦闘機や戦車、軍艦は写真ひと目でだいたい名前と時期わかる程度、ちなみに艦これはやってません)なので、御大が描く戦いの描写に一番心が惹かれるのですが!

征途に関しては、藤堂一家が(改変された)歴史の荒波の中で生きてく強さにグッときます。

ホントは(皇国の守護者と並ぶ代表作である)レッドサン・ブラッククロスの方が好きなのですが(これは後日別noteで書きたい)、大河ドラマモノ的に楽しめる意味では征途の方がいいかなと。

押井守さんあたりの監督・脚本でホント作品にしてほしい(ちなみに押井守さんは御大のファン)

佐藤大輔作品 - 皇国の守護者(Imperial Guards)

文庫で読んだのですが、文庫・新書ともにKindle化されててビックリしました。

漫画は絶版だというのに、、、小説は残ったか(残ったの嬉しい)

日本とイギリスを足して二で割ったような架空の島国・経済国の「皇国」と、ドイツとロシアを足して二で割ったような巨大な国家「帝国」の戦いを描いたSFファンタジー戦記。ちなみに技術・時代背景はおおよそ日本の幕末〜明治時代くらい。

国や星が架空かつ、龍やテレパシー(導術)が普通に使われるような世界の中で描かれる(設定が)リアルな戦い・ストーリーが好きなのですが、この作品といえばやっぱり新城直衛でしょうか。

いちいち学ぶところ・頷くところが多くてここでは書ききれない感ありますが、強いて言うならこれがメチャクチャ好きです。

理由もなく信じられるものとはすなわち宗教にすぎない 。
そして宗教とは現実問題に容喙させるべきものでは絶対にない。
※容喙(ようかい) = 横から口出し、の意味

自分の商売で言うとプログラミング言語とか開発・設計のアプローチをうがった見方すると宗教化しちゃうかなと、ちゃんと現実問題(イシュー)に立ち向かいましょうと(信じてるモノの横から口出しは駄目よと)

6月どうする?

これはエンジニアリングな話題なのですが。

先日のPythonもくもく自習室で、開発やら設計やらで「タイトルは知ってるけどまだ読んでない」本がいくつかあり、面白そうと思ったので早速積みました。

あと、そろそろフェアレスチェンジも復習しようかなと(これも、もくもく会で話題に)。

佐藤大輔作品も当面読み続けるつもりです、地球連邦の興亡が積読のままなのでなんとかしたい。


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