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好きな仕事をすれば、人生幸せか!? 幡野広志の本を読んで考えた。

日本には、何処からか、『好きなことが仕事になれば幸せになる』と言う主張が蔓延しているように見える。

①果たして本当に好きな事を仕事にできたらそれだけで幸せか?


幡野広志さんの『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』と言う本を読んで考えてみた。本に書いてある文章を引用する。

仕事の為に生きるより、自分の夢を持ってほしい

ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。幡野広志

職業を夢にしてもあまり意味がない
夢を叶える為に、仕事とお金と言うツールがあるんだよ。

ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。幡野広志

 と言う文章について考えてみたい。

幡野さんが本で書いてられるように、日本では、夢を聞かれれば、職業を答えることが当たり前の常識とされている。

夢を聞かれた時に、「幸せになりたい」と幡野さんは子供の頃、大人に伝えたそう。そうすると、否定されたそう。

しかし、職業が夢になったら、そんなつまらない事はない。


夢とは、職業のその先にあるもの。



「医者になりたい」のであれば、『医者になって、たくさんの命を救いたい』と言う風に。

『たくさんの人の命を救う』ことが夢である。
この夢が大事なのであって、職業はその夢を叶えるツールに過ぎない。

そして、夢を叶える方法である職業はたくさんある。

「人の命を救う」ことが夢だったら、医者ではなくても、たくさんの職業がある。救急救命だって、人の命を救う仕事だし。

消防士だって、人の命を救う仕事だ。広義で言ったら、農家だって、食べ物を作って、人の命を守っている。

自分の夢を叶えるには、一つの職業ではなく、無数にある。


仕事(ライスワーク)なんて、なんでもいい

ライフワークとライスワークを一緒にする必要なんてない

ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。幡野広志

お金を稼いで食べていく為のライスワークと、お金とは関係なく生涯を通じてやっていきたいライフワークは一致する必要はないと幡野さんは伝えている。 
そして、別々に持つことになったら、ライスワークではできる限り効率良く稼いでほしい。

ライスワークとライフワークが同じだとすると。
「好き」にもグラデーションある。

自分が撮りたい写真を撮ることはライフワークである。
しかし、好きでものないタレントの撮影はライスワークだ。

好きを細分化する

『好き』を細分化すると、ライスワークなのか、ライフワークなのか、しっかり判断ができると思う。

だから、今は効率的にやるべきで、お金の為に働いている。
それとは対照的に、今はただただ楽しいとか、有意義な時間だと思って、非効率なことでもやる。

そのメリハリがつくと思う。

そこが曖昧になってくると、好きだった仕事がなんか好きじゃなくなったり、なんのためにこの仕事をやっているのか分からなくなってしまうと思う。

自分が思うこと


お金のために働く事はもちろん必要な事である。
それと同時に、お金の為だけに働く事は虚しさが強くなる。

また、『好きなことだけで生きていく』と言うようなライフワークだけで生きて行こうとすると、自分が好きで仕方なかったライフワークの仕事が、ライスワークの部分と混同してしまうと思う。

好きな事を仕事にする場合、そこのメリハリが大事。
好きな事しっかり細分化する必要がある。
そうじゃあないと、ライフワークがいつしかライスワークになりかねない。

この本は数年前に読んで、今回で2回目だ。
改めて、読むと、新鮮な部分がたくさんあった。

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