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2021年11月の記事一覧
326: Robert Palmer / Addicted To Love
『ライヴ・アット・ジ・アポロ』という名のライヴアルバムは何枚もあり、10代の頃に聴いたホール&オーツの作品とかは思い入れもありますが、ここでは2001年にリリースされた、ロバート・パーマーの作品をチョイス。 リリースは2001年ですが、実は1988年のライヴ録音された作品で、アルバムでいうと『HEAVY NOVA』リリース後という時期でした。 当然、同アルバムの収録曲が中心ではありますが、大ヒットした前作『リップタイド』からのシングル曲も多数収録されています。 ラストナンバーは、やはり『リップタイド』収録曲で、彼にとって唯一のUSナンバー1(UK5位)となったこの曲でした。 この曲が大ヒットした理由、それはズバリ、このMVでしょう。 みんな同じ顔に見えてしまうほど濃いメイクの長身モデル5人からなる「エア・バンド」をバックに従えて、ただ歌うだけという、安直極まりない内容ですが、一度見たら絶対に忘れないという意味では宣伝効果抜群で、最高の「プロモーション・ヴィデオ」でした。 この曲、ギターでアンディ・テイラーが参加していて、ベースは(プロデューサーでもある)バーナード・エドワーズ、ドラムがトニー・トンプソンなので、ほぼパワー・ステーションといえるメンバー(ジョン・テイラーが抜けただけ)でした。 しかし、まあ、長身のモデルが背後に並ぶと、スタイルの違い(特に顔のデカさ)が際立つので、出来ることなら、このシチュエーションは避けたいと思ってしまいます。
319: The Beatles / I'm Happy Just To Dance With You
ジョージ・ハリスンがリード・ヴォーカルを取ったレノン=マッカートニーのナンバーは、「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」以外に、もう1曲あります。 それが、1964年のアルバム『ハード・デイズ・ナイト』に収録されたこの曲。同名映画の中でも、ジョージが歌っていました。 この曲を聴くたびに思うのは、頑張って歌っているジョージには悪いと思いつつ、サビのコーラス「オォーッ、オォーッオ、オォーッオ、オォーゥ!」があまりにも決まり過ぎていて、ヴォーカルそっちのけで、コーラスばかり聴いてしまいます。 初期ビートルズの大傑作『ハード・デイズ・ナイト』は、全アルバム中で唯一、全曲がレノン=マッカートニーの作品で、かつリンゴのリード・ヴォーカル曲が無い作品でもあります。 ライヴ・ツアーと映画撮影で多忙な中、これだけの名作を作り上げたのは見事としか言いようがありません。 ちなみに、原題の『A Hard Day’s Night』に『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』という邦題を付けたのは、「いやぁ、映画って本当にいいもんですねぇ~!」のフレーズで有名な映画評論家、水野晴郎だと言われています。 色々な邦題がありますが、ここまで原題とかけ離れているのも珍しいといえるでしょう。