連鎖反応 [Chain Reaction]【動画】

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338: Elton John and Kiki Dee / Don't Go Breaking My Heart

昨日と同じタイトルですが、知名度で言えば、この曲の方が圧倒的に高いでしょうか。 エルトン・ジョンがキキ・ディーとデュエットしたこの曲、1976年にシングルリリースされ、UK/USともにナンバー1に輝いています。 USでは通算6枚目の1位獲得でしたが、意外にも、UKではこれが初の1位でした。 「僕の心を壊さないで!」って歌っている割には、終始ベタベタして仲良さそうですし、間奏では一緒にダンスなんか踊っています。 なるほど、「あまりにも好きになりすぎて、僕が壊れちゃうよ!」ということなんでしょうね。 ただ、実際はというと、この曲のヒットの後しばらくして、エルトン・ジョンは約2年間音楽活動を休止します。ヒットメイカーとして、70年代前半を駆け抜けるのと引き換えに、想像を絶するプレッシャーを感じていたことは間違いありません。 ひょっとすると、「Don't Go Breaking My Heart」は、そんな彼の心の叫びだったのかも知れません。

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337: Roger Nichols & The Small Circle Of Friends / Don't Go Breaking My Heart

ロジャニコのラストシングルは「ザ・ドリフター」でしたが、では、(A&Mでの)ファーストシングルはというと、バート・バカラック&ハル・デヴィッドの黄金コンビによるナンバーをカヴァーした、この曲でした。 この曲、オリジナルはディオンヌ・ワーウィックで、1966年のアルバム『ヒア・アイ・アム』に収録されていて、この時代らしいボサノヴァ風アレンジのナンバーでした。 ロジャー・ニコルズ・トリオによるカヴァーも1966年リリースなので、ほぼ同時期に録音されていたことになります。 彼らのヴァージョンの魅力は、柔らかなヴォーカル&コーラスが織り成すロマンティックな雰囲気にあると思います。 メリンダ・マクレオドのヴォーカルは、いわゆる「ヘタウマ」といった感じで、不安定なんだけど引き込まれる何かがあります。 そして2分過ぎの「ラ~、ララ~ラ~ララララ~ラ~、ラ~ララ~」のコーラスの愛らしさは、まさにハーモニーポップの醍醐味といえるでしょう。 彼らのアルバムが、ソフトロックの頂点に君臨する作品であるのも納得です。

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336: Roger Nichols & The Small Circle Of Friends / The Drifter

「雨の日と月曜日は」の作曲者であるロジャー・ニコルズは、60年代の後半にトリオで活動していました。 このグループは、アルバム1枚とシングル7枚をリリースするものの、まったくヒットせずに解散していますが、そのラストシングルとなったのが、ポール・ウィリアムズとのコンビで書かれたこの曲でした。 この歌もまったくヒットしていませんし、どちらかと言えば、同時期にカヴァーしたハーパース・ビザールのヴァージョン(アルバム『シークレット・ライフ』収録)の方が知名度は高いかも知れません。 それでも、この曲、いわゆる「ソフトロック」と呼ばれる音楽の中で、個人的には最も好きな曲です。 彼らの作品は、当時、まったく注目されませんでしたが、面白いことに、約25年後の日本で「渋谷系の聖典」として、崇め奉られることになります。 こういうことがあるのも、音楽の面白いところです。

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335: The Carpenters / Rainy Days And Mondays

カーペンターズは名曲が多いので、好きな曲を1曲選ぶとなると、かなり悩みますが、最有力候補がこの曲です。 1971年のアルバム『カーペンターズ』(US2位/UK12位)のオープニングトラックだったこの曲、ポール・ウィリアムズ&ロジャー・ニコルズのコンビにより、元はフィフス・ディメンジョンのために書かれたものでした。 ただ、何ともメロウなこの曲の雰囲気に一番合うのは、カレンのしっとりとしたアルト・ヴォイスであることは間違いないでしょう。 月曜の朝、雨が降って仕事に行きたくない気分の時、無意識のうちに鼻歌で歌っているくらい、脳裏に深く刷り込まれている歌声です。 当然ナンバー1になっているだろうと思ったら、US2位どまりでした。ちなみに、このとき1位に居座っていたのはキャロル・キングの「イッツ・トゥー・レイト」。 このアルバムには、こちらも代表曲である「スーパースター」も収録されています。 こちらも超有名曲なので、US1位かと思ったら、これまた2位どまりでした。ナンバー1の座を阻んだのは、ロッド・スチュワートの「マギー・メイ」。

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334: The Carpenters / Please Mr. Postman

グランド・ファンクの「ロコ・モーション」がUS1位となった翌年の1975年に、カーペンターズのこの曲がUSナンバー1を獲得しました。 「ロコ・モーション」と同様に、この曲も2度目のUSナンバー1でした。 オリジナルはマーヴェレッツのデビューシングルとしてリリースされ、1961年にUSナンバー1を獲得しています。 その後、多数の大ヒットシングルを量産するモータウン・レーベルですが、この曲が初のUS1位(ビルボードのHOT100での)でした。 それから14年後のカーペンターズのヴァージョンは、シンプルですがツボを押さえた演奏、男女混成の柔らかなハーモニー、そして美しいカレンのヴォーカルという、「3種の神器」を備えた、これぞカーペンターズという感じです。 ただ、この曲、2つの「USナンバー1」ヴァージョンを差し置いて一番有名なのは、実はビートルズのカヴァー・ヴァージョン(『ウィズ・ザ・ビートルズ』収録)かも知れません。 ビートルマニアの当時にシングルリリースされていれば、USナンバー1になっていても、何の不思議もなかったことでしょう。もしそうだと、「3組のミュージシャンによるUS1位」という前代未聞の記録が達成されていたわけで、実にもったいない話です。 とはいえ、ビートルズとて、同時に何曲もチャートインしていたので、自分たちの曲にナンバー1を阻まれていた可能性はありますが...

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333: Grand Funk Railroad / The Loco-Motion

「アメリカン・バンド」の大成功を受け、グランド・ファンク・レイルロードは、次作でもプロデューサーにトッド・ラングレンを起用します。 そうして1974年にリリースされたアルバム『Shinin' On』(邦題『輝くグランド・ファンク』)は、前作ほどではないもののUS5位のヒットとなります。 そして、本作からリリースされたシングル「ロコ・モーション」は、彼らにとって2枚目の(そして最後の)USナンバー1を獲得します。 アカペラのイントロを聴くと、彼らのヴァージョンとすぐに分かりますが、ヴォーカルの音程が不安定にヨレているのも、「アメリカン」ならではの豪快さといったところでしょうか。 この曲、ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング夫妻が作詞・作曲したナンバーで、オリジナルのリトル・エヴァのバージョンが、1962年にUS1位を獲得しています。 オリジナルもカヴァーもUS1位というのは、結構珍しい記録です。 ちなみに、1988年にカイリー・ミノーグのヴァージョンが大ヒットし、史上初となる「3組のアーティストによるUSナンバー1」が期待されましたが、残念ながら3位どまりで、大記録はお預けとなりました。

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332: Grand Funk Railroad / We're An American Band

トッド・ラングレンは、ミュージシャンとしてのみならず、エンジニアやプロデューサーとしても活躍する、多彩なキャリアの持ち主です。 プロデュース作品も数多くありますが、ここではグランド・ファンク・レイルロードの代表曲であるこの曲を取りあげました。 1969年のデビュー当時はバリバリのハードロック(当時風に言えば「ヘヴィーロック」)バンドだった彼らですが、サウンドは徐々にポップ寄りになり、バンド名もグランド・ファンクに短縮します。 そして、プロデューサーにトッドを迎えた1973年のアルバム『アメリカン・バンド』はUS2位の大ヒットを記録。 シングルカットされたこのタイトル曲は、グループ初となるUSナンバー1を獲得し、まさにUSを代表する「アメリカン・バンド」となります。 この曲、ドラマーのドン・ブリューワーが歌っているのですが、ヴォーカルもさることながら、ドラムスで始まるイントロも実に印象的です。 練習スタジオに入った時にカウベルが置いてあると、思わずこのイントロを叩きたくなる気持ちは、ドラマー経験者ならご理解いただけるのではないでしょうか。

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331: Utopia / Everybody Else Is Wrong

昨日に続いて、ユートピアの『Deface The Music』からピックアップ。 ビートルズへの敬意を表した作品の多くは、初期のギター・バンド・サウンドをベースにしています。ユートピアの昨日の曲もそうでした。 しかし、そこは鬼才トッドですから、それだけでは終わりません。 ソロでも「レイン」や「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」をカヴァーしているように、多重録音満載の中期サウンドも、ちゃんとフォローしています。 アルバムのラストトラックのこの曲は、まさにそんな内容で、イントロから歌い出しの不穏なコード進行は「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」の世界観そのもの。 そこに、バンドサウンドが重なり、ストリングスの低音が入ってくると、今度は「アイ・アム・ザ・ウォルラス」のカオスな世界を彷彿とさせてくれます。 彼ほどの知名度のあるミュージシャンで、ここまで遊び心に富んだ音楽をやれる人は、他にはなかなかいないでしょう。 まあ、何というか、「〇〇と紙一重の天才」といったところでしょうか。

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330: Utopia / I Just Want To Touch You

『ウィズ・ザ・ビートルズ』のジャケット・デザインをモチーフにしたアルバムは数多くあります。トッド・ラングレン師匠率いるユートピアの『Deface The Music』もそんな1枚です。 元々はプログレッシヴ・ロック・バンドとして1973年にスタートしたトッド・ラングレンズ・ユートピアですが、1976年にユートピアと改名(短縮)してからは、音楽性もよりポップな路線へと変わっていきました。 そして、1980年リリースの『Deface The Music』は、全編ビートルズのオマージュに溢れた作品となっています。 どこから聴いてもビートルズそっくりなのですが、かといって、何かの曲を丸々コピーしているわけではなく、全曲オリジナルというところが見事だと思います。 オープニングナンバーのこの曲(邦題は「抱きしめたいぜ」)では、MVまでもがその路線で製作されています。 これ、どこをどう見ても「エド・サリヴァン・ショー」のパクリですし、高音でシャウトするときの「首振り」まで「完コピ」しています。 成功を収めると守りに入ってしまい、攻めたことが出来なくなるミュージシャンも多い中、ここまで遊び心に溢れた作品を創れるトッドは、やはり天才だと思います。

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329: The Beatles / Not A Second Time

ロバート・パーマーは、自身でオリジナル曲も書きますが、半数かそれ以上、他人の書いた曲を取りあげて歌っています。「ヴォーカリストなのだから、作曲よりも歌で勝負」という思いもあったのかも知れません。 有名な曲を取りあげることが無いわけではありませんが、どちらかと言えば地味目な曲を好んでカヴァーしているようにも思います。 そんな彼がカヴァーしたビートルズ・ナンバーがこの曲。(ロバート・パーマーのヴァージョンは『クルーズ』収録) 1963年リリースの2ndアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』の収録曲ですが、知名度で言えば、決して高いとは言えないでしょう。 ただ、曲のクオリティと演奏、特にジョンのヴォーカルは、素晴らしいとしか言いようがありません。 間奏のピアノは、プロデューサーのジョージ・マーティンが弾いていますが、これも見事なまでに必要不可欠な要素になっています。これが普通にギターソロだったら、あまり印象に残っていないような気がします。 初めてまともなレコーディングをしてからわずか1年で、これだけの作品をアルバムの最後から2曲目にひっそりと収録しているあたりに、次元の違いを感じます。 あと、このアルバムジャケット、何回見たか分からないくらい見ましたが、いつ見てもインパクトがあります。 やっぱり、アルバムジャケットは大事だと、改めて思います。

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