321: Sly & The Family Stone / Dance To The Music

さらにDanceつながりでもう1曲。
スライ&ザ・ファミリー・ストーンが1968年にリリースした同名アルバムからの1stシングルとなったこの曲、US8位/UK7位と、彼らにとって初のトップ10ヒットとなりました。
シンシア・ロビンソンの叫び声に始まり、アカペラのスキャットを経て、タイトルの連呼へとつながるオープニングは、いつ聴いても見事だと思います。
彼らの音楽は、ちょっとスローテンポでまったりとしたグルーヴを売りにした従来のソウルミュージックに、ロックバンドの痛快なビート感を持ち込み、さらにこの時代らしいサイケデリックな要素を随所に散りばめた、当時としてはかなり斬新なサウンドだったと思います。
それゆえに、黒人のみならず、白人のリスナーからも支持を集め、さらにマイルス・デイヴィスなどのジャズ・ミュージシャンからも賛辞を贈られるという、稀有な存在になりえたのだと思います。

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