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最もヘルシーなカレーとは

 これに対する答えは無数にあるだろう。

 だが。
 私個人としては「サバとトマトのカレー」を推したい。

 みじん切りにした玉ねぎをバターで炒め、カットトマト缶を加え煮込む。そこにサバ缶を汁ごとぶっ込み、カレールウを入れてしばらく煮込んで完成。
 隠し味はその日の気分で、というレシピ。

 ヘルシーである。

 しかし。
 最近ルウを使わずにカレーを作った事により、脂肪分の大幅カットに成功した更にヘルシーな「サバとトマトのカレー」ができるはず。

イカれたメンバーたち。


 さて、いつもの如くスパイスは勘で投入して、隠し味は気分次第でやっていこう。

 サバは今回、サバ缶ではなく値引き品の塩サバを使った。スーパーでサバ缶の値段を見て怖気づいたからだね。
 サバ缶ひとつで税込218円だと?
 ひと缶98円で買えた時代が懐かしいぜ。

 あと、同じく値引き品の鯛の切り身を見つけたので、今回は「鯛カレー」も作ろう。

 さて。
 サバと鯛に塩をして放置後、下茹でする工程が終わったのだが。
 スパイスをテキトーにぶち込んだカレールウはどんな味になったかな?

 ゔっ、、、。

 えっ、、、苦い?

 旨みのカケラもないただの苦いペーストができていた。トマトの酸味が、スパイスの苦さに押されている。
 いや、焦るな私。ここからだ。

 塩、胡椒、オイスターソース、醤油を加えてみたが物足りない。

 どうしよう。

 そうだ、味噌!
 魚のカレーなのだから合わない訳はない!
 コクも風味も深みも加えてくれるヤツ。
 『クッキングパパ』でも、味噌カレーのレシピがあったハズである。

 そして、しばらく煮込んだら出来上がる「鯛とサバとトマトの味噌カレー」。

 なんだか当初の予定が狂ってしまったが、まぁ気にするな。美味けりゃ良い。

まずはサバのカレー。


 いただきます。


 相変わらず最高である。
 やっぱりお前だよ。

 青魚の臭いやクセなんてまったく無い。口の中でトロッととろける腹身の部分が最高だ。
 サバ缶の代わりに塩サバを使ったため、身が柔らかくてひたすらに美味いカレーだ。

 やはり今回のMVPは味噌だったな。
 よく考えてみれば、サバカレーに味噌を入れたんだけど、サバの味噌煮にカレー粉を加えたという考え方もできるな。
 不味いわけがないぜ。

 お次は「鯛とトマトのカレー」。

 さて。 

 鯛のカレーは初めてだが。

 いただきます。

 パク。


 あっ。

 サバカレー「!!?」

 悪く思うな、サバカレー。
 圧倒的に鯛カレーが美味い。

 正直、あまり期待してはいなかった。
 鯛のような淡白な白身魚では、カレーの主張に押しつぶされてしまって、美味さを発揮しないのではないか、と。

 ところがどっこい。
 鯛がめちゃくちゃジューシーなのである。
 主張の強いトマトも味噌も、まったく鯛の邪魔をしていない。

 むしろ、それらもスパイスも、鯛の旨みを最大限に引き出している感じだ。カレールウの主張が強いからこそ、鯛の淡白な優しい旨みがより際立つのだろうか。鯛の脂をこんなにハッキリ感じるとは思わなかった。

 こうなってくると、色んな魚でカレーを試したくなるな!

 これはしばらく魚のカレーにハマりそうな予感がしますぜ。

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