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66_性格が対照的な上司と仕事をうまく進めるコツ

皆さま、こんにちは!先週はお盆休みでしたが、少しゆっくりされましたでしょうか。今週は休み明けの1週間で、バタバタした方もいらっしゃるかもしれませんね。夏も終わりの気配が漂ってきましたが、無理をしすぎず暑さを乗り切りたいですね。

それでは、本日のご質問です!本日もストアカの受講者様からいただいた質問にお答えします。いつもご質問いただき、ありがとうございます!回答をご覧いただくことで、少しでも皆さまの気持ちが楽に・前向きになればと思い、日々noteを更新しています。

【質問】
私はメインタイプがエミアブル、サブにアナリティカルを持っています。上司は典型的なエクスプレッシブです。何となく相性が良くないことを感じつつ、私なりに上司に合わせながらやってきました。
ですが最近、上司が私に仕事を振る頻度と量が許容範囲を超えています。やんわりと断っても、「あなたなら大丈夫!いい感じに仕上げといて!」と明るくかわされ、取り合ってくれません。何度か断ることが続いたせいか、上司との人間関係も悪くなり困っています。どう対応すればよいでしょうか。

【回答】
ご質問いただきありがとうございます。
質問者さまのメインタイプはエミアブルなので、上司とも対立をせず、穏やかな人間関係を築いていくことを優先したいとお考えですね。また、サブにアナリティカルをお持ちなので、きちんと正確に仕事を進めたいという思いもお持ちのことでしょう。

一方、上司の方はエクスプレッシブ。正確さよりも、ノリ良く・明るく・楽しく、仕事を進めたいタイプです。

エミアブルは人間関係や協調性を重視する控えめなタイプ。アナリティカルは正確性が大切。エクスプレッシブは感情豊かで明るい方が多いタイプです。

さて問題は、「最近、仕事を振ってくる頻度と量が許容範囲を超えている」ということ。ご質問にお答えするためにも、まずはタイプごとに仕事の進め方・振り方がどのように異なるのか、整理をしてみましょう。


タイプごとの仕事の進め方の違いを理解する

まず、頻度について考えましょう。

エクスプレッシブは、アイデアマンです。思いついたらすぐ言葉にして、どんどん進めていくタイプ。言葉にして皆でアイデアを出し合うことでスピードを加速し、良いもの・新しいものを作っていこうとします。

一方で、ひとつひとつのアイデアの実現可能性やリスクを丁寧に吟味することに、関心はあまり高くありません。「いいな」と思うことをすぐに周りと共有したいタイプです。この「すぐに共有したい」という思いが、仕事を振ってくる頻度の高さにつながっているのでしょう。

サブタイプにアナリティカルをお持ちのあなたからすると、「リスクを考えず、思いつきで仕事を振ってくる」と感じるかもしれません。丁寧にリスクを考えながら進めるか、すぐに共有しスピーディーに進めるか、どちらも間違いではありません。タイプによって、快適と感じる仕事の進め方が違うということですね。

次に、量の問題について考えてみましょう。

エクスプレッシブタイプの方が相手に振る仕事の量に無頓着なのは、「自分にとって重要でない」と思うものを簡単に捨てることができるためです。エクスプレッシブのコミュニケーションスタイルをお持ちの方は、自分にとって新しいものではなかった・楽しいものではなかった・前例を踏襲しすぎて自分らしさを実現できるものではないと感じると、驚くほどさらりと仕事や考えを捨てることができるタイプです。

また、入ってくる分捨てることができるので、常に新しいものを追いかけていく余裕があります。これはエクスプレッシブの強みですが、つい相手も同じだと思い込み、無意識に大量の仕事を振ってしまいます。

エミアブルの方は、同僚や部下へ仕事を振るときに「この量の仕事は、相手の負担にならないか」、「この量の仕事を振ることは、相手のモチベーションを下げないか」などと相手の気持ちが気になって、過度の量の仕事を振ることも、さらりと捨てることも難しいことが多いと思います。

アナリティカルは、「いったん引き受けた仕事を大した理由もなく放り出すことはできない」と真摯に仕事に向き合い、やむを得ず断る場合にも、相手や自分にとって納得できる理由を探す工程を踏むことでしょう。時間をかけて粛々と進めているところに、また思いつきのような仕事が降ってくると、「深く考えもせずに次から次へといい加減にしてほしい!」とイライラしてしまうケースもあるかもしれません。

このように、タイプによって仕事の進め方・振り方についてもこれだけの差があるということを理解することが、解決のための第一歩です。

違いを理解したうえで、どうすればいいのか

では、タイプごとの違いを理解したうえで、どうしたらいいか。
これが次のステップです。

エミアブルとアナリティカルはともに自己主張が控えめな方が多いですが、エクスプレッシブは自己主張を強めにするタイプなので、あなたからエクスプレッシブの上司に意見を伝えるときには、少し強めでも大丈夫です。むしろはっきりと伝えたほうがよく、やんわり断っても伝わっていないことがあります。

例えば、

  • 断るつもりはありません。でもこの量は、いい仕事をしたいという思いを大切にしたい私にとっては時間が不足します。量をこなす仕事ばかりが続くことはモチベーションが下がります。

  • 「いい感じに仕上げといて」という漠然とした指示ではなく、いつまでに仕上げたらいいのか、この仕事が誰のためになるのか、どうして私に振るのか説明をお願いします。納得できれば全力で仕事をします。

  • 「あなたなら大丈夫」というのは私のどの強みを活かして取り掛かれば良いということか具体的に教えていただけると、気持ちよく取り掛かれます。

のように、上司にあなたのタイプの特性を理解してもらえるような言葉を選んで説明をしてみてください。ただし、説明はあまり長くならないように気をつけて。長くなるとエクスプレッシブは話を聞くための集中力を失ってしまう場合があります。

その上で、エクスプレッシブの強みに寄り添ってください。

  • 私は〇〇さんのように新しいことをスピーディーに考えるのはやや苦手なので、その点を学びながら進めていきます。

  • 誰かとチームを組んで楽しく仕事を進めることも少しずつ学んでいきたいと思います。 

など、エクスプレッシブの良いところに目を向けた言葉を意識して使うことで、上司との人間関係が少しずつ改善します。

まとめ

ポイントをまとめておきましょう。
エクスプレッシブには少しあなたの気持ちを強めに伝えても大丈夫です。遠慮せずに、いつもよりはっきり伝えてみてください。上司はあなたが思っている以上にあなたの考えていることを理解し、その後のコミュニケーションが上手く進むはずです。

そして、相手と自分のコミュニケーションスタイルは違うという前提に立ち、「伝えることはきちんと伝える・寄り添うことはやわらかな言葉を使って伝える」。伝え方を工夫して、上司とのコミュニケーションをより良いものにしていってください。

本日もご質問ありがとうございました!ソーシャルスタイル理論も実践が大切です。ぜひ実践してみて、その後どのような変化があったか教えてくださいね。また新たな疑問や悩みが生まれたら、再度一緒に考えて解決してきましょう!

皆さまの職場でもぜひ活用してみてくださいね。


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