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ぽん太の甲州街道歩き旅(2)内藤新宿→下布田宿(調布)

こんにちは。ぽん太です。今日はポカポカ陽気で、桜が開花するということもあり、甲州街道2日目を歩きました。


旅日記

2024年3月30日。今年は3月が寒くなったので、桜の開花が遅れていたが、今日25度まで気温が上がるため、桜が一気に開花する見込みだ。花見を兼ねて、甲州街道2日目を歩くことにする。

西新宿

9:40新宿を出発。ここからしばらく高層ビル群を見上げながら国道20号線を歩く。ビルの一角に小さな鳥居と大きな銀杏の木を発見。箒を逆さにした形から「箒銀杏」というようだ。

西新宿あたりから、国道20号線の上には、首都高が覆いかぶさり、視界がさえぎられる。殺風景な道を歩くのはつらいので、横道を探していたら、遊歩道が整備されているので、こちらを歩くことに。花も楽しめてこちらのほうがよい。遊歩道も幡ヶ谷駅で終わり、また20号線に戻る。

新宿駅から20号線沿いに歩く


ビルに挟まれ肩身の狭い箒銀杏(ほうきいちょう)


しばらく首都高に覆われて歩く


20号線から少し外れ快適な遊歩道に寄り道する

10:40笹塚跡を発見。かつてエノキの塚の一里塚があったようだが、塚は笹に覆われていたので、このあたりを「笹塚」と呼ぶようになったとある。20号線は歩きづらいので、また脇道を歩くと、なかなか快適快適。

笹塚跡。かつては、本当に笹が生い茂る塚があったみたいだ。


商店街をブラブラ


脇道は車も少なく、歩くには快適だ

玉川上水道

松原交差点あたりから本格的な遊歩道が始まる。玉川上水公園とあり、かつての玉川上水が暗渠化され、緑地公園として整備されているのだ。ところどころ早咲き桜も開花し、なかなか快適だ。明治大のキャンパスを抜けると、「築地本願寺 和田堀廟所」という広大なお墓が広がる。築地にある本願寺のお墓がなぜこんな西にあるの?と思いきやどうやら築地本願寺は関東大震災で全焼し、檀家の墓地をこちらに移してきたという経緯があるからだ。

暗渠化された旧玉川上水の道を歩く


桜も咲き始めだ


明大和泉キャンパス

下高井戸宿

11時すぎ下高井戸に入ったが、高井戸宿を示す史跡が見当たらない。甲州街道の高井戸宿は、下高井戸宿上高井戸宿の2つの宿場があり、月の前半の15日を下高井戸宿が、後半の15日を上高井戸宿で人馬継立の務めを分担していたという。甲州街道は東海道とは違って、それほど交通量も多くないので、宿場の負担も大きかったのであろう。

さて、今日のお昼は適当にどこかお店に入ろうかと思っていいたが、天気もよく温かいので、コンビニでお弁当を買って、玉川上水遊歩道で食べることに。ちょうど桜が満開のところにベンチがあったので、ここでランチタイム(11:50-12:15)。

下高井戸に入る


早咲き桜を愛でながらお弁当タイム


本日はコンビニ弁当なり

しばらく花を愛でながら玉川上水遊歩道を歩く。いろんな種類のサクラやウメも咲いており、なかなかいい道だ。
12:30頃上北沢駅入口の交差点で国道20号線に戻る。ここからはようやく首都高とも別れ、視界が開ける。

しばらく遊歩道を歩く


早咲き桜


こちらはカンザクラ


こちらは紅梅


上北沢駅入り口で20号線に戻る。日本橋から16km地点

上高井戸宿

13時頃上高井戸に入る。ここも史跡らしきものは見当たらない。一丁目の交差点を過ぎると、今度は国道20号線とも別れ、旧甲州街道に入る。これでかなり歩きやすくなる。「井之頭弁財天道道標」という碑を発見。ここから井之頭公園まで1里半(約6km)であることがわかる。

旧甲州街道は左の道


井之頭弁財天道道標

旧甲州街道には、かつて農機具店だった古民家や昭和を感じる丸美ストアなどが残っていたり、千歳烏山あたりには、突如コンクリート工場が出現するなどなかなか飽きさせない。

歴史を感じる農機具屋さん


丸美ストア


ストアの中はこんな感じ


旧甲州街道


突如、コンクリート工場が現る!

13:30頃給田あたりで、里程標(新一里塚)を発見。「内藤新宿より三里 品川県」とある。品川県は明治2年に設置され、わずか2年後に廃止されたのであまりなじみがない県だが、当初多摩地区の東南部から埼玉・神奈川の一部まで広い区域を管轄していたようだ。

里程標(新一里塚)


「内藤新宿より三里 品川県」とある

仙川

14時頃、仙川でまた20号線に合流。すると「仙川一里塚碑」を発見。日本橋から五里の距離にあることがわかる。


仙川一里塚碑


日本橋から20km


珍しい建物だと思いきや、キューピーの工場だった(仙川キユーポート)


甲府までまだ100km以上もある。先は長い

つつじガ丘あたりに、赤門と金ピカの2対の仁王像という目立つお寺があったので、立ち寄ると「大雲山 金龍寺」とある。案内図をみると、お茶の種を中国の宋から持ち帰った栄西禅師が開祖したお寺のようだ。そういえば、東海道を歩いていた時にJR島田駅にも栄西禅師の銅像があったのを思い出す。不思議なつながりを感じる。旅は線なのだ。

金龍寺の赤門。黄金の仁王像が睨んでいる


金龍寺の歴史

島田の栄西禅師像はこちら↓をご覧ください。

国領宿

そして13時頃、国領からまた20号線と分かれ、旧甲州街道に入る。かつてはここから「布田五宿」といい、国領・下布田・上布田・下石原・上石原の5宿が併せて1宿の機能をもっていた。つまり1月に6日ごとに交替する当番制であったようだ。
このあたりの旧道沿いには、まれに古民家があったり昔ながらのお店があったりしてなかなかいい雰囲気だ。

またもや20号線とは別れ、左の旧甲州街道方面を歩く


右手にいい感じの古民家が現れる


少し新しいが、甲州街道の碑を発見

下布田宿

そして布田に入り、今日の終着点京王調布駅には16時前に到着。むかし、仕事でこちらに来ていたこともあるので、とても懐かしい。当時は京王線が上を走っていたがいまは完全に地中化したため、駅前も雰囲気がすっかり変わって立派になっている。

布田に入る


本日の終着地、京王調布駅

とにかく、今日は3月なのにTシャツで過ごせるくらい温かい一日であったがよいウォーキング日和であった。次回は4月になろうか。

記録

  • 総歩数:31,927歩

  • 実際に歩いた距離:19.1km

  • 訪れた宿場:高井戸宿・上高井戸宿・下布田宿

  • 宿泊:なし

本日の行程

おわりに

新宿から高井戸までの20号線は、首都高で覆われ交通量が多く、甲州街道に関連する史跡も少なく面白い道とはいいがたいものがありましたが、脇道に入ると、旧玉川上水の遊歩道など興味深い道があり、寄り道も大切だと思いました。次回は、日野宿まで歩く予定です。では、ごきげんよう。

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