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ぽん太の東海道五十三次歩き旅(27)国府→藤川宿

こんにちは。ぽん太です。2023年も異常な猛暑が過ぎ9月に入りましたので東海道歩き旅を再開しましたが、残暑には参りました・・・


旅日記

 2023年9月16日。今年の夏の暑さは尋常ではなく9月も残暑がまだまだ続くが、3か月振りに歩き旅を再開。
 東海道新幹線で豊橋駅まで行き、前回の終点名鉄国府駅には10時過ぎに到着。歩き始めると秋の虫の音が聞こえてきて秋を感じるのだが、日差しは強烈で、まだまだ夏だ。
 10分ほど歩いたところに、姫街道の追分道標がある。姫街道は、浜名湖北岸を迂回して見附(磐田)まで辿るルートで、江戸時代後期にお蔭参りなどの機会に女性が比較的監視の緩い脇道を通り抜ける機会が増えた頃から、姫街道と呼ばれるようになったらしい。


姫街道の追分道標(地図の↓の地点)

 御油宿に入ると、御油の松並木が出現。約600mにわたり、見事な松並木が保存されている。隣には竹林もある公園もある。今まで数々の松並木を見てきたが、(駿河の千本松原は別として)これほどの長さの松並木は初めてではないだろうか。保存されている方々の努力に敬意を表したい。

御油の街並み
600mにも及ぶ松並木
竹林もある御油の松並木公園(右方)

 松並木を抜けるともう赤坂宿だ。御油宿と赤坂宿はわずか2キロしか離れておらず、2つで1宿を兼ねていたとされる。現在保存されている元旅籠大橋屋(鯉屋)は広重の絵にも出ている旅籠であるが、1716年から2015年まで営業していたというから驚きだ。2015年以前に知っていれば一度泊まってみたかったものだ。ガイドさんからいろいろ解説をうけ、中を見学させてもらう。

元旅籠大橋屋(鯉屋)
天井の柱の太さも半端ない

 11:30、朝が早かったせいかお腹がすいてきたので近くの「よらまいかん」という休憩施設でお弁当を開ける。今日のお弁当は豊橋駅で買った名古屋名物みそかつサンドミニひつまぶし弁当だ。ちょっと多いかなとも思ったが、ペロリと平らげる。
 12時出発。しばらくは旧道が続き、趣深い道を歩く。それにしても今日はかなり暑いので、あまり力がでない。

名古屋つくしのお弁当
なつかしさを感じさせる旧道
通り沿いには青空ギャラリーも
おっと、飛び出し坊やではなく、飛び出し少女出現(後に滋賀県で多数出没)

 名電長沢を過ぎたあたりから1号線に合流、名電が走るのを横目にみながらひたすら交通量の多い道を歩く。 
 13:30頃本宿で旧道が現れ、そちらに向かう。徳川家康が幼少期に手習いをしたと言われる法蔵寺の前にかき氷のキッチンカーがあり、小休止(13:40-14:00)。今日は日差しがきつく、バテバテ。冷たい氷が最高だ!

名電と並走する国道1号線
間の宿本宿
徳川家康と所縁のある法蔵寺
レモンかき氷が体にしみる!

 その後名電山中あたりで足がつり始める。ここ3か月テレワークでろくに歩いてもおらず、急に長距離を歩いたので、足も驚いているのだ。休み休み歩きながらようやく15:20藤川宿東棒鼻(宿場の入口)跡に到着。
 藤川はかつてむらさき麦という紫色の麦を栽培していたようで、現在も地元で復元に向けて栽培しているみたいだ。


藤川宿へ入る
歴史ある格子造りの民家
まるでお城のような人形屋さん(あおう人形本店)

 藤川宿もこじんまりながらもなかなか風情のある宿場町だ。本陣跡には、城跡を思わせる石垣も残されており、ここからの眺めもよい。
 そして15:40名電藤川駅到着。今日は電車に乗って岡崎のホテルに向かう。しかし今日は最高気温が34度まで上がったようで、倒れずによく歩けたものだ・・・

本陣跡の石垣
藤川の風景
本日のゴール、名電藤川駅

記録

  • 総歩数:26,433歩

  • 実際に歩いた距離:15.9km

  • 訪れた宿場:御油宿・赤阪宿・藤川宿

  • 宿泊:岡崎第一ホテル

本日の行程

国府から藤川宿までのルート

広重の絵

御油宿

「御油 旅人留女」
 旅人が留女につかまっている。一度捕まれば、旅籠に連れ込まれるため、旅人も必死に抵抗している姿がコミカルに描かれている。

赤阪宿

「赤阪 旅舎招婦ノ図」
 中央のソテツを境に、左は客のくつろいだ様子を、右は化粧をする飯盛女の様子を描いている。
現在の旧鯉屋(大橋屋)

藤川宿

「藤川 棒鼻ノ図」  
 幕府から京都の朝廷に馬を献上する行列が描かれている。
現在の藤川宿東棒鼻

(参考)


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