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長野県内における呼称、「北信」とか「上伊那」とか言われても県外人にはなんのこっちゃ問題

長野県内に移住してきてから当たり前のように聞く、県内の特定の地域を指す言葉があります。
今は慣れましたが、最初は「なんのこと?」と思いました笑
「どこからどこを指してるの?」みたいな。
今日はそれを思い出して記事を書いてみたい。

長野県は「信濃」や「信州」と呼ばれていたし、今も使っていたりする

そもそも、長野県は旧国名では「信濃」「信濃国」(しなの)、また同じ意味で「信州」(しんしゅう)と呼ばれていました。
「信州」は今も観光キャンペーンなどでも使われますね。
この頭文字の「信」が使いまわされます。

県内を10地域にエリア分け

長野県は広いので(?)、10の地域に分かれていて、それぞれ呼び方があります。
長野県公式HPから地図を借ります。

出展:長野県公式HPから。
https://www.pref.nagano.lg.jp/10koiki/index.html

10エリア、北信(ほくしん)・長野(ながの)・北アルプス(きたあるぷす)・上田(うえだ)・佐久(さく)・松本(まつもと)・諏訪(すわ)・木曽(きそ)・上伊那(かみいな)・南信州(みなみしんしゅう)と読みます。
これに、77市町村をすべて当てはめてエリア分けをしています。

ちなみに、自分が移住してきてから最初に住んだのは長野市なので「長野」、今は飯田市に住んでいますので「南信州」というエリアになります。

ていうか、10個に分かれるなんて、長野県広すぎじゃね?
長野県広すぎ問題について書いた方がいいのではないか。
・・・それはすでに長野県分県すべきちゃうんか議論や県庁移転議論などで大昔から県内で正式に大炎上してきたらしい、というのを本を読んで知ったので、触れません(引きつった笑顔)

県内を4地域に分けた場合の呼び方

また、長野県内を4つに分けて呼ぶこともあります。
その場合、
「北信(ほくしん)」「中信(ちゅうしん)」「東信(とうしん)」「南信(なんしん)」
と呼びます。
ざっくり図で表した方が分かりやすいから公的なHPから借りてこよう。
と思ったのですが、ちょうどいいのがなかったので、先ほどの長野県公式HPから画像を借りて、それぞれの地域をマウスのフリーハンドで囲ってみました。

出展:長野県公式HPから
マウスでプルプル囲いました

北信は、上側の赤で囲った「長野」「北信」のエリア。
東信は、右側の青色で囲った「上田」「佐久」のエリア。
中信は、左側の黒色で囲った「北アルプス」「松本」「木曽」のエリア。
南信州は、下側のピンクで囲った「諏訪」「上伊那」「南信州」のエリア。

天気予報などでザックリと地域を表すのに使ったりします。
でも「『木曽』ってそもそも『中』信か?笑 だいぶ南か西じゃね?」「北アルプスって北じゃね?」「東西南北に分けて言えばいいのにわかりにくくね?」などと言ってはいけない(戒め)

県内では当たり前に使われているが、県外からきたらサッパリわからん

都内の大学教授が学生から「北信・中信~とかっていうけど、それ何ですか?どこをさすの?」と言われることもあるという記述を、先日ある官公庁の会議の議事録で見ました。
その通りで、自分もこっちに引っ越してくるまで正確には全然理解していなかったですね。木曽が中信とか。

また、4つでもよく分からんのに、10個の地域に分けられたらもうサッパリ。
今住んでる飯田市が南信州なのはわかるけど、近くの駒ヶ根は?
・・・そう!駒ヶ根は「上伊那」エリアなんですね~。駒ヶ根には南信州ビールがあるけど、上伊那エリアなんですよね~
いや知らんがな。8年住んでても全然知らんわ。

というわけで、県外人や観光客にはサッパリ&どうでもいい地域の分け方について書いてみました。
そもそも長野県全体を指した「信濃」とか「信州」って言葉、どれくらい全国の人に浸透しているのかな?
自分も当たり前に書いたりしているけど…

ちなみに、10のエリアは、それぞれ県の行政区画(地域振興局)に分かれています。
うん、やっぱ県外人と観光客には関係ないな。
こういう地域ごとの常識って、面白いなと思います。

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