カフェインを取りすぎた夜に vol. 5
最近大きな時間ができましたので沢山本を読んだんですけど。僕は本を読むと文章を書く能力が下がることに最近気がつきました。
生意気にも、なんか最近書けないんです。
眠れない夜のせいにして大物感の強い言葉を使ってしまいました。
そもそもプロの作家とかライターでは無いし、なんなら本業は料理人だし、当たり前と言えば当たり前なのですが。このnoteという場所は兎にも角にもまず書けないと話にならない世界なので、正直焦ってます。
と言うのも、一昨日くらいから久しぶりに【音楽に魅せられて】の記事をまた書き始めたんです。
もうポートレートも撮ってインタビューもさせて頂いて今回もすごく濃い時間になりました。そもそもこれがしたくてnoteを始めたんだよなぁと再確認した時間でもありました。
濃い時間になった、なのに。書けない。
あぁー、もどかしい。泣
イップス的なものとは多分違うんです、原因はきっと多読をしたせいなんです。
ここ最近の僕の脳みその傾向なんですけど。本を読むときに、各人の文体を見てこれ使えそうだなとか、この表現の仕方面白いなぁと、考えながら読むようになったんです。
人によって全く書く文章は違うのでやっぱり色んな人の書き方を見て勉強したいと思うのは自然の節。
問題はここから。おそらく、それをしすぎて頭の中で何を書きたいのか考えすぎて整理できなくなっている。
証拠に、このなーんにも考えずに自分の思ってることをつらつら書く記事はもうすでに600文字も書けてる。
だったら普段からもっと力を抜いて書けばいいじゃないかと言われてしまうかもしれませんが、それはできません。
これまで魂込めて書いてきた【音楽に魅せられて】をぼんやりとした気持ちで書くことは絶対できない。(このシリーズは適当だと認める)
やまない雨はないと信じて少し時間をかけてみることにします。
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せっかく沢山読んだので、普段はあまりしないけど中でも特に好きだったのを何冊か読書レビューしてみようと思います。
このnoteは基本的に音楽について基づいたことを記事にしてるので普段はこういったことはしないのですが、この【カフェインを取りすぎた夜に】シリーズだけは結構ゆるく運営してます。
こういう時のために「眠れなくなった夜に書きたいことを書く」というルールしか決めませんでした。
だから今回は許されるんです。僕がそう決めたからいいんです。
早速、まずは1冊目なんですが。
上田晋也さんの「経験 この10年くらいのこと」です。
僕、上田さんが出てる「しゃべくり007」が大好きで、毎週録画をして見るくらいなんです。
上田さんは例えツッコミがすごいで有名だと思うんですが、それだけがすごいわけじゃなくて。人間から滲み出てくるキャラクター、場の回し方、時にはボケも自分から仕掛ける。
本当に器用な人だなと毎回見るたびに思っていたんですが、そんな上田さんが本を出したと聞いて、これは買わなきゃと至ったわけです。
きっとためになるありがたいお話しを沢山しているのかなと思って買ったのですが、いい意味で期待を裏切られました。
書いてあったのはテレビで見る上田さんとは裏腹に、あまりにも不器用な日常エッセイです。
上田さんの人生の中で起きたおもしろおかしいエピソードが終始ぎっしり書いてある。
あまりにも上田さんの口調で文体を構成されてて声が脳内再生されます。読みやすい。
中にはちょっとしたコーナーもあって、昔話にツッコミを入れるというものなんですけど、これもまた面白いです。上田さん節がすごいです。
全部読み終わってみて、文章で面白いを表現できる人って本当にすごいなぁ。と、そんなふうに思いました。
僕の書く文章には「面白さ」は無いので、自分にないものを持っている人は素直に尊敬します。
これから磨いていきたいです。
次に2冊目ですが、最近話題の宇佐美りんさんの「推し、燃ゆ」です。
これは単純に流行りに乗りたくて読みました。
読んでから調べてわかったんですけど、宇佐美りんさん年下なんですよね。道理で作中の言葉表現が若いような気がしたんです。
きっと色んな人が詳しくレビューしてると思うんで、僕は僕なりの観点での感想をさせていただきます。
ざっくりとした感想は、現代社会の文化芸術の必要性を訴えているような作品だと思いました。
推しが炎上してしまった女子学生のお話なんですが、その子の観点で物語が描かれていて。
極論ですけど、推しという存在の尊さを描いてます。
結局のところ文化芸術と言われるポップカルチャーは衣食住ではないし、病気を治せるわけでもない。
それでも絶対に必要としてる人がいる。それはなぜなのか。その答えのような物語でした。
僕もどちらかといえばそういう目に見えない物の力を信じて生きてきた非効率人間なので結果としてこういう活動をしている。
この物語は考えながら読ませていただきました。面白かった。本当に。そして色んな人に読んでほしい。
若さが溢れ出てる表現がちょいちょいあって、そういう言葉選びのセンスという観点で見ても面白いです。
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本は月に5・6冊くらい読むんですけど、店が閉店してから時間が有り余るくらいできたのでここ1週間くらいでもう4冊読んでいます。
自分以外の視野で物事を考えるいいトレーニングになるのが本のいいところだと思ってて、将来自分で店を開いたときに、どんなお客様にも対応できるスタッフが僕の理想像です。そのためにも視野を広げる努力はずっと続けていきたいです。
今日も僕の夜更かしに付き合ってくれてありがとうございました。
ではいつも通り、本日のお気に入りの一枚を。
オレンジの街灯に照らされてた「停」の看板がなんだかすごく香ばしい色をだしてたので思わず撮ってしまった1枚です。
レタッチも結構納得いくものができて、この絶妙な光の淡さをと色味を出すのがすっごく大変だったんですよ。カメラやってる人ならわかってくれるはず。
僕のnoteの読者さんはカメラをやってる人が沢山いるので、きっとわかってくれるはず!
それでは、おやすみなさい。今日もありがとうございました。
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