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クサい実とは言わせないよ!銀杏は日本古来のナッツで天然薬だった?

こんばんは、芝本です。

11月も中旬に差し掛かり、朝晩になるとコートが必要になるほど寒い日も増えてきました。それに伴い、さんまや焼き芋といった秋の味覚がおいしい季節にもなりましたので、そろそろ仕事仲間と一緒に鍋とかもしたいですね。

ところで、秋の味覚にピッタリなナッツがあることをご存じでしょうか?
それは、ボクたち日本人との付き合いが長い銀杏(ぎんなん)です。

銀杏というと『茶碗蒸しの中にちょこんと入っている渋い豆みたいなヤツ』っていうイメージがボクの中ではありました。実はこの銀杏もナッツの仲間なのです。

今回は、日本人になじみ深い銀杏について調べてみました。

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そもそも『銀杏ってナッツなの?』って想いがみなさんの頭の中で渦巻いているかと思います。ボクもぶっちゃけそう思いました。

ナッツ、すなわち種実類(しゅじつるい)は、硬い殻に包まれた食用の木の実を指し、木の実の中の”胚(はい)”と呼ばれる部分を食べるパターンが多いです。そういう意味では、銀杏はイチョウの木の実の”胚”であることからナッツの仲間に分類されます。

さて、そんな銀杏の基本情報を見ていきましょう。

「銀杏(ぎんなん)」
銀杏は銀杏(いちょう)の樹になる実の中のさらに殻に包まれた胚乳種の部分を食べます。イチョウは“活きた化石”と言われるほど大昔からある樹木で、雄の木と雌の木があり、実がなるのは雌の木だけです。実は黄色いさくらんぼのような形をしていますが、非常に臭いが強く、果肉は食用にはなりません。また、木材は、まな板に適しており、碁盤の材料としては有名です。

引用:ぎんなん(銀杏・ギンナン):旬の時期と特徴や主な産地

イチョウって生きた化石だったんですね。全然そんな感じには思わなかったです。

今よりちょっと前位の時期からイチョウの並木道に、熟れた木の実がたくさん落ちているのを見かけますが、かなりにおいますよね。これは、銀杏がクサいのではなく、イチョウの実の果肉に含まれる「酪酸」と「エナント酸」が原因です。

これらのにおい成分は、『汗かきまくった足の裏のにおい』に近いそうです。どうりで強烈にクサいわけですね(笑)

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それでは、銀杏の、”特徴”、”どんな人におすすめか?”、”主な栄養素”について触れていきましょう。

<特徴>
大きさは少し小さめで、加熱すると柔らかくなるのが特徴です。食感もしっとりしていて、独特の味わいがあります。また、「秋の味覚」というイメージどおり、収穫時期は9~11月といわれています。

そして、銀杏の食べ方としてパッと思いつくのが茶碗蒸しですが、茶封筒に殻付きの銀杏を入れて、レンチンして食べる方法もあります。興味のある方はお試しください。

<どんな人におすすめか?>
風邪をひきやすい人にオススメ。
最近は、感染症対策に敏感になった人がほとんどだと思います。予防しているとはいえ、この季節の変わり目の時期はどうしても風邪を引いてしまう・・・という人もいるでしょう。銀杏は、そんな風邪を引きやすい人におすすめなナッツです。なので、「秋の味覚」であると同時に「秋に食べるべき食材」でもあるということですね。

<主な栄養素>
銀杏の栄養素は以下のとおりです。

【銀杏(生)100g当たり】

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出典:ぎんなんのカロリー・栄養成分表

多くのナッツには体に良いとされる脂質「不飽和脂肪酸」が豊富に含まれているのが一般的でした。しかし、銀杏は脂質が少なく、代わりに水分が多いというのが大きな特徴です。それゆえに、100gあたり600kcal超えが多いナッツの中では、100gあたり200kcal以下という低カロリーなナッツでもあります。

もちろんビタミンやミネラルも豊富に含まれており、特に「ビタミンC」が多く含まれています。これは意外でした。

「ビタミンC」は、コラーゲンや血液の生成にかかわっており、抗酸化作用もある重要なビタミンです。また、それだけでなく、免疫力を強める働きも持っています。免疫力を強くすることで、風邪を引いたり体調を崩しにくい体になります。これが、風邪に引きやすい人におすすめする理由です。

また、「ギンコライド」という銀杏特有の成分も入っているのも特徴的ですね。

この「ギンコライド」は滋養強壮などに良いとされていますが、もちろんこの成分は初めて聞きました。ちなみに、滋養強壮とは”栄養分を体に取り入れて強い身体をつくり、虚弱体質の改善や健康の増進を行うこと”を意味します。

また、「ギンコライド」は強い抗酸化作用と血流の改善効果があります。
なので、血流が悪いことが原因で虚弱体質になっている人にとっては、滋養強壮に良いのかもしれません。とある説によると『古代の人は銀杏を漢方薬として使用していた』という歴史があるらしいのですが、それはこの「ギンコライド」が関係しているようですね。

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今回は、秋の味覚ナッツである銀杏についてアウトプットしました。
あまり積極的に食べる機会は少ないかもしれませんが、ひとつの知識として知っておくとよいかもしれません。

ただ、「銀杏の食べすぎはよくない」とも言われています。
理由としては「ギンコトキシン」や「メチルビリドキシン」という中毒性物質があるからです。さすがに大量に食べないとは思いますが、成人の場合、多くても40粒未満に抑えておきましょう。

今日はここまで。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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