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第十夜 異国から就活👔💤

はじめに

前回は【渡辺直美氏とツーショを撮影した】
という極めて個人的な体験を深堀しました。

行政手続きであったり、大学院の話であったり、全く面白みのない内容が続いていたので
却って良かったのかも知れません。
私自身、前回は筆が捗っていた気がします。

本日は
【イタリアから日本での就職活動】
について書いて参ります。

※僕は学部については2021年卒。私の友人の
ほぼ全員が既に社会人として立派に働いているもしくは院進で23年卒として就活を終えているため、ぶっちゃけ書くことに意味はそんなに無いと思われる…

とはいえ、
【記事を見つけた誰かの
        役に立つかも知れない】
ということで詳らかに綴ります。


就活における私の基本情報。

志望業界:
絞ってない。

絶対に入りたい企業:
特に無かった。
(※強いて言えばハーゲンダッツジャパン)
私みたいな人間を採用してくれるならOK。
ただし、海外大学院進学にあたり両親に
多額の借金をしているので高給を望む。

やりたい仕事:
特に無かった。
義務感と責任感だけで動けるので、
とりあえず入社できれば問題はない。

選考を受けた企業数:
業界横断的に約30社。

悪く言えば乱れ打ち。
ただし「全て第一志望」という考え方。

【滑り止め】という概念はない。
そもそも【滑り止め】って企業に失礼です。


就職活動における方針

就活における軸

「コミュニケーションを通じて
 社会を豊かさに貢献できる仕事・企業」

➡いかにも胡散臭いし、広すぎる。

しかしこれには事情がある。

日本における新卒の就活において
志望業界を絞らずに進める以上、
汎用性が高く嘘でもない核となる文言が必要だったのだ。

この軸を作成したのは、
大学院でマーケティングを専攻したものの

「結局消費者が見るのは【側】じゃね?」

と考えるようになったからである。
要は【伝え方が大事だろう】ということだ。

でなければiPhoneは買わないだろう。
他に性能の良いスマホは全然あるのだから。※iPhoneユーザを馬鹿にしているわけでは決してないので怒らないで下さい。

また、物事の均質化が進行していく世の中で
付加価値を提供しているのは
【グッとくる】体験であり、
コミュニケーションなのではないだろうか。

それを踏まえた上での
「コミュニケーションを通じて
 社会を豊かさに貢献できる仕事・企業」
なのである。

※選考を受ける企業毎に若干手は加えた。


エントリーシート(ES)

テンプレ無視で自由に書いた。
※問われた事に答えるのは前提。

これは持論だが、
ESは日本語の用法と文章の論理構成が
破綻していなければ通る。テンプレ無視で
奔放に書いても通ったので確度は高いはず。


面接

必要最低限度の準備で済ませた。
準備しておいた方が良いことは
人事の人にメールで確認する。
意外と答えてくれたりする。

それ以外は身構えずに
問われた事に自分の言葉で答えるだけ。

せっかく人と話すなら
楽しんでもらった方が良いので
楽しそうな雰囲気で話していた。

人間は話の内容がどうであっても
面白い雰囲気や楽しい雰囲気さえ
醸し出していればそう感じるらしい。

これも持論であるが、
【この人が職場に来たらどうなるか】
ということが想像しやすい方が良いと思う。

そういう意味では面接の過剰に準備して
延々と台本通りに喋ったり、
無理に台本に寄せて回答しようとするのは、
案外悪手なのかも知れない。

即興で語られる自分の言葉が
その人本来の在り方を写していると思う。


逆求人サイトは情報収集用


ろくなオファーは基本的に来ない。

しかしながら、
就職先を見つける目的ではなく、
性格分析ツールの利用、
もしくはESのネタ出しのためには使えた。

逆求人とは本当に名ばかりである。

本当にろくなオファーは来ない。

オファーと称して
通常の選考ルートに乗せるだけなのも多い。

新卒の逆求人サービスを運営する会社も
それを悪用する会社も遍く廃業することを望んだり望まなかったり。


基本的には割を食う。不利。面倒。

タイトル通り、基本的にメリットは無かったと思います。

疲れるだけです。
海外院進しても所詮はこんなもん。

「単にお前がカスなだけやろ」

そう思った方もおられると思います。
それもそうかも知れません。
受け入れましょう。


テストセンターが使えない。

新卒就活(民間企業)を経験した人は必ず通る門、WEBテスト。WEBテストにも種類がありますが、中でもSPIにはテストセンターという制度があるのは皆様御存じの通りだと思います。

テストセンターで受けたテストの結果を
SPIを採用している企業であれば使い回せる
というシステムですね。非常に効率的。

当然、イタリアにテストセンターなどない。

つまり
選考を受ける企業数 ≒ WEBテスト受験回数

テストを受けるだけでも時間を要するが、
テスト対策の時間もある程度設ける必要がある。

※ちなみに
WEBテストの参考書は持っていなかったので
全部ネットを参考にして対策した。

約30社の内の2社以外はWEBテストがあった。

結果として、WEBテストで落ちたわけではないが、私に内定を下さった2社はWEBテストを設けていなかった2社だったので本当に時間の無駄だった気がする。

「骨折り損のくたびれ儲け」

とは正しくこれだ。


圧倒的な時差。

イタリアと日本の時差は7~8時間である。
※サマータイムの時は7時間である。

日本で午前9時の時、イタリアでは深夜2時または深夜1時である。

深夜やゴリ早朝にグループディスカッションや面接が入ることもしばしばあった。

何を質問されたか覚えてないし、
何を答えたのかも覚えてない。
そして落とされている。
もはや悔しくもない。

深夜テンションに陥って
半ば発狂していたのかもしれない。

大学院と就活はなんの関係もないので
深夜に就職活動があっても日中は大学がある。結構体力を要するものである。

まあ、私がイタリアにいたのが悪いのだ。


海外にいても対面面接を望む企業。

まだ日本が入国規制を設けていた頃である。

【最終面接までに
 最低一回は対面面接が必要】

これは、海外比率が9割の世界的日本のメーカーから言い渡された文言である。

当社は留学経験者や外国人等の
【積極採用】を謳っている。

ESを一通り提出した後だったが当然帰国なんぞ経済的にもスケジュール的にも不可能なので徒労に終わったのである。

恐らくそういった企業は他にもあるだろう。

結局は、私がイタリアにいたのが悪いのだ。


別に辛いとかはない。

「就活辛い」

この言葉を同期・先輩・後輩から頻繁に聞いていた故に心の準備ができていたのか、【やるべきことは淡々とこなせる】性格だからなのか、後述するセーフティネットがあったからなのか、自由奔放に振る舞っていたからなのか、要因は様々考えられるが、就職活動中に精神的に参る事は特になかった。

要するに因果関係が見出せるか否かである。

エントリーシートは問われたことに対し
テンプレ無視で書きたいことを書いた。

面接は求められた最低限の準備のみで
聞かれた事に対して自分の言葉で
正直に淡々と回答していた。

就活のフォーマットやテンプレを
無視していたので、落とされても
「まあ、あれじゃ落ちるだろうな。」
と開き直れていたのである。

落ちた理由が明確に自分にある
と考えられれば案外気楽なものである。
理由がわからないという事が
精神的には一番気を揉んで厄介なのだ。

また、型に合わせて自分らしさを
ひた隠しにし猫を被って内定を貰えたとしてもそれはミスマッチを引き起こしかねない。

いくら「義務感と責任感で動ける」
と言っても働きやすい環境の方が良い。
ミスマッチは避けるべきである。
私だって1人の人間だ。

あと私は演技派ではない。顔に出る。


就活におけるセーフティーネット。

私は就活を気楽にやっていた。
気楽にできたのには理由がある。

ミラノでお世話になっていた板前さんに
弟子入りするという選択肢もあった
のだ。
これは本気である。ただ、板前さん曰く、

「入るのが難しい場所から行った方がいい」

「僕はいつでもウェルカムだから、会社員やってから板前に弟子入りはできるけど、板前に弟子入りした後で会社員に路線変更するのは難しい。」

「就職先見つからなかったらまた考えなよ」

私としては【院卒寿司職人】という人生も
面白いと思っていたので、手抜かりはしないが、自分を隠すことなく、嘘をつくこともなく気持ちは楽に就職活動に臨めたのである。

大学院に通っておきながら
【板前に弟子入り】を
本気で選択肢に入れられる
心持ちのある人間が世の中に
どれほど存在するかは知らない。

大事なのは
就職先が見つからなかった時の行動を
事前にセーフティネットとして設けることだ。それで【自分らしさ】は容易に保てる。
変に何かに迎合する必要もなくなる。

自分が望んで選択した道の先に
失敗はあれど後悔はないはずである。


おわりに

就職活動の話をしておきながら、
少しずつポエミーな感じになってきて
少々恥ずかしい気持ちです。

結局何が言いたいかというと、

「【自分らしく】生きよう」

ということです。

誰かに届くことを祈っております。


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それでは、
第11夜へ続く…To Be Continued…

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