【仕事術:就活編】ゲームクリエイター予備軍の必読書|ゲームクリエイターの仕事
年が明け、2020年卒の就職活動が本格化する時期になりました。
大学3年生の3月から説明会が解禁となり、
大学4年生の6月には採用面接などの選考が解禁となります。
中には大学1、2年生の内に、インターンシップに参加しようと考えている人もいるでしょう。
ゲーム業界は売り手市場? 買い手市場?
2020年に東京オリンピックを控えていることから景気は上向いており、売り手市場が続いていると言われています。
その一方で、2019年10月の消費増税と東京オリンピック後の景気の不透明さから、業界や職種によっては2020年卒から就職難になるとも言われています。
では、ゲーム業界はどうでしょうか。
この1年、ゲーム業界の関係者と接してきた中では「売り手市場が続いているものの、採用条件は厳しくなってきている」と感じています。
人材不足は続いていて、新卒を積極的に採用し続けている企業も決して少なくないのですが、人材不足を新卒で埋めてきたツケが溜まっているようです。例えば...
若手の育成がうまくいかない。
戦力になるまで時間がかかる。
思っていたよりも育成に時間を取られる。
しかし、人材不足で採用を控える訳にもいきません。
その結果、実力が測りやすい中途採用に比べ、実力が測りにくい新卒の選考基準は厳しくなるのです。
ゲーム業界は年々覚えることが増える
ゲーム業界はずっと進化を続けています。
昔はドット絵ばかりでしたが、やがてムービーが流れるようになりました。
昔は2Dのゲームばかりでしたが、今では3Dのゲームは珍しくありません。
昔はゲーム機をネットに繋げるユーザーは稀でしたが、今はスマホだけでいつでもどこでもネットワークゲームを楽しめます。
ついこの間まで、フルボイスなんて夢のまた夢だったのに、最近はVRやARといった新技術があっという間にゲームに取り入れられます。
ぼくがゲーム業界に入った頃は、ムービーすらありませんでした。
ムービーも3Dもネットワークゲームも、ゲーム業界に入った後に、ハードやインフラの進化に合わせて徐々に覚えていけば良かったのです。
PCですら「入社してから覚えればいい」と言われました。
しかし、これからゲーム業界に入る人達は、そうはいきません。
PCは使えて当たり前ですし、ワード、エクセル、パワポが使えないと選考は不利になります。
入社後も、2Dと3D、コンシューマゲームとソーシャルゲームでは、必要とされる技術、スキル、勘所が変わってきます。
こうして、ゲーム業界は、その進化と共に、業界に入る前の備えや入ってから覚えることが増え続けているのです。
前述した若手の育成に苦労する根本的な原因は、ここにあります。
ゲーム業界に入る前に備えること
大学生や専門学校生といったゲームクリエイター予備軍が、ゲーム業界に入る前に備えておくこと。それは大きく3つあります。
1)社会人やゲーム業界人としての基礎知識を身につけておく
2)仕事道具の基礎技術を身につけておく(PCやメール等)
3)目指す職種に生かせるスキルをできるだけ鍛えておく
※スキル(skill) とは通常、教養や訓練を通して獲得した能力のことである。日本語では技能と呼ばれることもある。生まれ持った才能に技術をプラスして磨きあげたもの、たとえば、音楽家の作曲能力なども含む。【Wikipedia】
今の時代は、「1」は手っ取り早く学び、「2」は普段から慣れ親しんでおき、できるだけ「3」に時間を費やすことをオススメします。
なぜなら、「3」がゲームクリエイターとしての個性につながり、「あなたを採用したくなる理由」になるからです。
基礎知識を手っ取り早く身につけるなら
それが今回ご紹介する、蛭田 健司 著『ゲームクリエイターの仕事 イマドキのゲーム制作現場を大解剖! 』です。
職種、作業内容、必要なスキルなどがコンパクトにまとまっています。
ここに書かれている情報は、丸暗記すべし、と言ってもいいくらい、基礎中の基礎ばかり。
とくにプランナー志望で、学生時代にゲーム開発について何も学ぶことのなかった人にとっては必須アイテムとなるでしょう。
今の時代のクリエイター予備軍が恵まれていること
それは、情報と資料の質と豊富さです。
前述した通り、ゲーム業界に入ってから必要とされる知識は多いものの、ゲーム業界に入る前に備えられることも多くあります。
良質な資料を活用して、ゲーム業界が欲しがって止まない人材になって下さい。
共にゲーム開発に励む日々が来ることを楽しみにしています。
この記事が参加している募集
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 気に入っていただけたら「スキ」やSNSでのシェアをお願いします。