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仕事の実践と理論からの学びを振り返る2023

ども、しのジャッキーです。2024年年末年始ということで、昨年の仕事を振り返りたいと思います。2023年は、本務所属での2つの役割に加えて、兼務出向という形でグループ会社の役割もあり合計3つの役割を担うこととなり、これまで兼務をすること自体がなかったので、非常にハードな1年でした。

別記事で、1年のモチベーションの推移を記録したモチベーショングラフを取り上げました(詳細はこちら)。

2023年の私のモチベーショングラフ

2023年は前半でテンションが落ち気味だったのは、この複数の役割の住み分けに悩んだことが大きな要因と言えます。それは同時に、自分自身が「やりたい」と思う活動と会社とを整合させていく、コーポレートフィットへの挑戦でもありました。

社内外のプロジェクトが複数並行で走っている中で、昨年度から今年の前半にかけて仕込んできたものものが、なんとか9月以降、少しずつ芽を出し始めてきたことで、モチベーションを立て直すことができてきました。

水面下の活動を本業に

以下の記事でも書きましたが、2022年から取り組んできたネイチャーポジティブというトレンドに関して有志的に継続していた勉強会から発展して、自社の自然関連財務情報開「TNFD」のレポートの作成に関わり、社外に向けて、情報を発信し、多くの対話の機会を得ることができ、ネットワークが広がりました。

兼務出向先では、「自然との調和に向けた新たな産業変革への挑戦」と題し、ネイチャーポジティブを主なテーマとして、野口 聡一 理事をモデレータに、TNFDタスクフォースメンバーでMS&ADインターリスク総研株式会社フェローの原口 真 氏とNEC デジタルプラットフォームビジネスユニットの井出 昌浩 氏をパネリストに迎えた講演&パネルディスカッションを企画・実施することにも関わることができました。

社内外の縁で広がった対話の機会

TNFDのフレームワークに関して、僭越ながら解説の記事やウェビナーに登壇させていただくこともできました。責任ある情報を届ける、ということで、プレッシャーもありましたが、猛烈に勉強して、多くの方から、うれしい言葉をいただき、とても励みになりました。

今年は、何回か社外からのお声がけでネイチャーポジティブについてお話をする機会をいただきました。慣れないお仕事で、「プレゼン資料の準備」と「尺に合うように話すためのセルフリハ」「資料修正」を何度も行き来しないと、思うようにプレゼンできないのですが、その過程を通して、自分自身、非常に勉強になるなぁ、と当たり前のことに気づくことができました。

以下のイベントでは、グリーンインフラとスマートシティに関する団体の共催セミナーのコーディネート、司会進行をさせていただきました。以下の記事にて、セミナーの様子の動画もありますので、内容にご関心のある方はぜひアクセスしてみてください。

以下のイベントでは、ネイチャーポジティブというトレンドの概説と所属企業の取り組みを紹介させていていただきました。

実践と理論

まだ言えないことも多いですが、社内外でビジョンを共有できる方々、しかも「こ、これは本物だ・・・」と思えるような方々とお仕事がつくれつつある状態に日々感謝です。

2022年から2023年にかけては、本noteでは、知識創造理論(SECIモデル)とダイナミックケイパビリティについての学びをかなり力を入れて発信していました。2023年は、仕事の中での実践を通して、理論に対する学びが深まりました。

SECIモデルを1枚にまとめると以下のようになります。フロネシス(実践知)という聞きなれない言葉があります。これは知識を創造していく行動・文脈・善・目的が混然一体となった方向性のことと理解しています。

この実践知が個人から組織、社会へと伝搬していくモデルがSECIモデルです。こちらの記事で学びを詳述しているのですが、このモデルでは知識創造が個人、チーム、組織に内面化されるときに、ある環境からはみ出ます

これは、企業・経営を生態学・生物進化学の視点からひも解くエコロジーベースの進化理論から考えると「共進化」であり、「企業が他の生態系のダイナミズムを取り込み、企業・生態系が互いの進化を促進しうる」という示唆なのだろう、というのが私の解釈で、2023年の非常に大きな気づきでした。

共進化とは、

花と昆虫が、花粉を運んでもらうために昆虫に発見されやすく色とりどりに進化し、昆虫はその色を発見しやすいように色覚が進化する現象

とされています。2023年に進めていたあるプロジェクトでは、まさに互いのダイナミズムを相互に取り込み、互いに進化していくきっかけを得る様子を当事者として体験することができました。

その時に、重要だったのは、私のある師匠は「パンツを脱ぐ」という少々下世話な表現を使いますが、腹を割ったコミュニケーションでした。それは一歩踏み込む勇気もしくは手間ひまが求められます。

正直なところ、2023年に経験したプロジェクトにおいては、相手が先に1歩も2歩も踏み込んできていただき、そこに掛け合わせられる自分自身の知を発見し、実践していくプロセスでもありました。

背中を押しつ、押されつ、SECIスパイラルを回し、広げていき、本noteでも成果をご報告できるようにしたいものです。

知識創造理論(SECIモデル)とダイナミックケイパビリティについて関心のある方は、以下の記事をご参照ください。

おわりに

今回は、2023年のお仕事について振り返りました。本当に、社内外での人の縁に支えられ、やりがいのある1年でした。本当に感謝です。来年もこの縁を広げ・深めていけるように頑張ります。

以下の新任マネージャーの心得というマガジンにこういった記事をまとめているので、もしよかったらのぞいてみてください。本記事への「スキ」やアカウントのフォローをしてもらえると励みになります!

以上「形のあるアウトプットを出す、を習慣化する」を目標に更新していきます。よろしくお願いします。

しのジャッキーでした。
Twitter: shinojackie

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