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上司に怒られないための「やらないこと」7つ(5/7)

5.根拠のない発言や行動はしない

仕事をしていると、発言も行動も頻繁にするよね。というか、まぁ仕事って発言と行動でできている、とも言えると思う。

さて、この発言と行動。まとめて「言動」と言い換えますが、大きくわけて2つのきっかけがある。

ひとつは自発的に思いついてやる「アクション」。もうひとつが、なにがしかの「アクション」に対する反応としてやる「リアクション」。

まず「リアクション」について。
部下と呼ばれる人にとって、仕事上の「リアクション」といえば大半がお客様や上司といった、ちょっと緊張する相手からの「アクション」に対する自分の言動、ってことになるよね。

この「ちょっと緊張」っていうのがクセモノで、本来自分が出せるパフォーマンスを下げる要因になっちゃう。緊張によるよくある失敗が「脊髄反射的リアクション」。

上司は質問してるだけなのに、怒られていると勘違いして、わけのわからんことを言い出す

とか

お客様の前で舞い上がっちゃって、聞かれてること趣旨から外れたことをベラベラしゃべる

こういったこと。

これってどうやって克服すればいいのか。特に若い人は悩んでるケース多いと思う。

ただ、悲しい結論から先にいうと

緊張したらパフォーマンス下がる、は一生変わりません

なんですよ・・・。
なので、パフォーマンスが下がることは「前提」ととらえて、「下がっても大丈夫」な状態に、自分のベースを上げておかないといけないってこと。

この自分のベースを上げておく、っていうことのために大事なのが、普段の「アクション」ってことになります。

「アクション」は自発的なものなので、自分でコントロールできるよね。なので、日々言動するときに、常にある意識を持ちながらやるようにすると、ビジネスパーソンとしてのベースが上がっていくのです。

その意識っていうのが「根拠」です。「目的意識」って言い換えてもいいかも知れない。さらに言い換えると「『なぜそれをやるのか』を明確にしておく意識」。

で、根拠の定義、みたいなことをしっかりと言語化したいんだけど、根拠になり得るものは無数にあったりする。

「チームの業務改善につながる」から
「放っておくと会社の不利益になる」から
「お客様からの要求に応えるため」だから

でも、慣れるまでは何でもいい。大事なのは、あなたの「アクション」に根拠が「(とにかく)ある」こと。アクションして、根拠を聞かれて、「そんなものが根拠になるか」と言われたとしても、「根拠を持つ」ことさえ意識し続ければ、いずれ正解にはたどりつけます。どうか、めげないで。

めげずに根拠ある「アクション」をし続けると、「自分のベースが上がる』っていう話をしたんだけど、それってどういうことか?それは、「自分以外の人がどういう根拠で言動しているのかを『考えるクセ』がつく」ってことね。

上司のAさんは「何を知りたくて」今の質問をしてるんだろう?
お客様が「聞きたいポイント」は今日の提案の中のどれだろう?

日々日々こういうこと考えられていれば、「とにかく応える」っていう「脊髄反射的なリアクション」が減っていき、「相手のアクションの根拠に沿った返答ができる」ようになっていきます。

根拠あるアクションの積み重ねが、芯を食ったリアクションにつながる

こう覚えておいてもらえるといいと思います。

最後に付録。
若い人が「根拠になる」と思いがちなのに、実際には「根拠にならん」と言われることが多いもの、結構あるので、メジャーな3つを紹介します。

1.とにかく自分が「いい」と思った

はい、貴殿はいいと思ったんですね。それはいいことですね。素晴らしい。それではなぜ貴殿はいいと思ったんですか?

ええと、なんとなくです

これは通りません。
ちゃんと「営業トークのネタになると思って」とか言ってください。

2.人から「いいよ」と勧められた/本に書いてあった

なるほど。貴殿が信頼し、尊敬する人に勧められたから、そのように言動したんですね。わかりました。では、貴殿もそれがいいと思ったんですか?

あ、はい。「いいかも知れない」と思いました

ふむふむ。では、なぜ「いいかも知れない」と思ったんでしょう。

ええと、それはよくわかりません

これも通りません。
「勧めてくれた人が個人事業主の経営者で、お客さん相手にやってみたらうまくいったらしく、若いお客さんがメインだったようなので、当社の若いメンバーの間でトライアルしてみてもいいと思いまして」みたいなことを言ってください。

3.他社で「いいね」とされていると知った

なるほど。あの著名な◯◯社ではそういうことが実施されているんですね。ありがとうございます。では、なぜそれが当社でも「いい」と言えるんでしょうか。

あの会社は著名で成功しているからです

それは分かっています。著名な企業ですからね。逆に、その著名な◯◯社で上手く行っているからといって、それが当社でも上手くいくというのは、どういう理由に基づくものなんでしょう。

ええと、それはよくわかりません

これも絶対に通りません。
「その他社がうちと同業種で、売上規模やメンバーの年齢/経験年数も似ているみたいなんです。なのでやってみる価値があると思いまして」的な、(よくそこまでわかったな)ってことが言えれば100点です笑

がんばってください〜

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