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臨床マガジン【現場で使える機能解剖学・運動療法・ピラティス】

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2021年9月の記事一覧

腸腰筋が効かない人が多すぎる話!

全く関係ない話ですが… ロールアップ&ロールダウンが苦手な人って多いですよね。 この様なセルフケアをしていけば、実際に背骨の分節的な動きが出来る様になる方も多いので活用してみて下さいね(*´ω`*) というわけで、本題に入ります。 前回のマガジンにて… 腸腰筋を確実に使うコツをお伝えしました。 腸腰筋が働いてない判断基準として… MMTなどで筋力を評価することも1つですが… その他にも… ・大腿直筋 ・大腿筋膜張筋 ・縫工筋 この辺りの筋肉がタイトネスにな

腸腰筋が確実に使える運動療法の工夫!

以前のツイートした内容ですが… 腸腰筋の運動療法って腸腰筋を使っている感覚がある人って少なくて、逆に代償動作として「大腿筋膜張筋」「大腿直筋」「縫工筋」といった股関節の屈曲作用がある筋肉を働かせることで、腸腰筋の運動療法をやってる風になっているだけのことが結構よくあるケースです。 そして… 大腿筋膜張筋や大腿直筋に硬さがあったり、股関節を曲げた時につまり感がある方は、おそらく腸腰筋ではなく、大腿筋膜張筋や大腿直筋がメインで作用していることが考えられます。 その状況で、

股関節の動きのバリエーションの増やし方!

今回は、股関節の動きのバリエーションの増やし方というところをテーマに解説をしてきます。 股関節だけに限った話ではないですが… 股関節は身体の中の位置づけとしても、可動関節であって広い可動域が必要な関節になるため、動きにバリエーションがあることがとても重要です。 股関節の動きにバリエーションがなくなることで、安定関節である膝関節や腰椎にストレスが生じて痛みなどに直結します。 そして… 股関節の運動学的には、屈曲・伸展・内転・外転・外旋・内旋という動きに集約されますが、

スウェイバック姿勢の「腰椎の状態」は伸展位なのか?屈曲位なのか?

今回のコラムは… スウェイバック姿勢の腰椎は、、 伸展位なのか?屈曲位なのか? 臨床でよくある疑問を機能解剖学的に紐解いていこうと思います。 反り腰の様に… 明らかに腰椎伸展アライメントであれば、腰椎伸展位と判断することが出来ますが、、 スウェイバックの場合は骨盤が前方にシフトしたり、胸郭のアライメント異常もあったりするため、腰椎のアライメントの捉え方が複雑だったりします。 そういった内容を紐解いていきます。 スウェイバックには2種類ある スウェイバックには

反り腰と判断するための3つの基準!

姿勢評価をする際には… 見た感じが猫背とか、、 見た感じが反り腰とか、、 そういう判断をするのはNGであって… 〇〇という様な評価をやって、評価から〇〇という結果が出たらからという様な理由付けがなければ、何となくのアプローチですし、ギャンブルの治療になってしまします。 今回は… 臨床に多い「反り腰」「ロードシス」の姿勢を判断するための指標を3つのポイントに分けて解説をしていきます。 この3つのポイントを掛け合わせて… ロードシスの姿勢と判断しているので、皆さん

呼吸の捉え方を見直す!「腹式呼吸」と「胸式呼吸」は結局どちらが良いのか?

今回は呼吸がテーマ。 よくある話ですが、、 腹式呼吸と胸式呼吸はどちらが良いのって話。 結論から言ってしまうと… どっちが良いとか悪いとかいう話ではなく、どちらも大切です。 それが何でどっちが良い悪いではないかって話を、機能解剖学的をもとに解説をしていきます。 「ピラティスの呼吸」と「ヨガの呼吸」 ヨガとピラティスの呼吸に関してですが… ピラティスは胸郭を大きく膨らませる様な胸式呼吸。 ヨガは腹部を大きく膨らませる様な腹式呼吸。 これが呼吸方法とされていま

テーブルトップポジションで「股関節が詰まる」&「大腿四頭筋に力が入ってしまう」というエラーが起きる根本要因!

ピラティスの種目の1つに… テーブルトップポジションというポジションがあります。 テーブルトップポジションはエクササイズというより、背臥位の状態でエクササイズを始める際の基本肢位みたいな解釈が合ってるかと思います。 ピラティスの養成コースを受講する時にも、まず最初に行うエクササイズがテーブルトップポジションになります。 このテーブルトップポジションですが… ・体幹部分をニュートラル ・股関節から屈曲 ・膝関節屈曲90度 これらの位置を組み合わせてキープするわけです

【骨盤のキューイングのコツ】「骨盤前傾をさせたい時」に「骨盤前傾させる」キューイングをしたらダメな理由!

今回は、キューイングのコツについて。 キューイングについて事細かく書いてる参考書や文献は見たことがないため、臨床をやりながらより正確に伝わる方法を模索していく必要があります。 そんなキューイングとして… 「骨盤を起こすキューイング」をどうやって入れたらスムーズに働いて欲しい筋肉が適切に働いてくれるか。そんな内容のコラムにしてます。 この画像の人に、、 「骨盤前傾位を取らせたい」 そんな時に、どんなキューイングしますか?? 骨盤起こして下さいってキューイングする人

【理想的な足部づくり】運動療法やセルフケアにも活用出来る!足部の機能解剖学!

今回は、足部をテーマにしたコラム。 臨床をしている中での、足部の問題として多いのが「扁平足」「外反母趾」といった足部の症状であり、その足部の問題の多くが足部の剛性を高めることが出来ない状態になります。 足部全体が緩くなってしまった結果、歩行など足底を接地する様な動作を行う際に、アーチ機能としても機能しない状態になり、足部を構成している骨の変形などマルアライメントが生じる様になってきます。 扁平足や外反母趾をアプローチする際に、内側縦アーチを作るために母指外転筋をトレーニ