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広告営業って、最大公約数の青春だ|出版社入れたあとどうなの


note読者の皆様、こんにちは。
光文社新入社員のおいもです!

今回は不定期連載
#出版社入れたあとどうなの
の第4回として記事を書いています。

4月に入社して、約9か月。
新入社員を名乗れる期間も
残り僅かになりました。(寂しい)

そんな私も一応しゃかいのいちいん。

最近すごく思うのは、
社会人って学生の何倍も濃い!!!
ということ。

今回は出版社の広告営業ってどんな仕事?
をざっくり説明しつつ、
「社会人、どんなとこが濃いんだろうか」
自分なりに整理して、感じたことを
お話ししていければと思います。

ちなみに在宅研修中に書いた連載
#出版社どうやったら入れるの では大学時代の出版就活について色々お話ししています!↓↓↓

◆出版社の”広告部”なにしてるの

私は現在、光文社の広告部で
女性月刊誌「VERY」の広告営業
を担当しています。

・・・と急に言っても、
具体的に何をしているのか
想像しづらいですよね。

少し形式ばった話になりますが、
広告部の仕事について簡単に
説明させてくださいm(_∞_)m

私が所属する“広告部”は、
光文社のすべての雑誌広告の窓口
その中でもVERYという
30代ママ向けの雑誌が私の担当です。

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カバーモデルは“みっこちゃん”こと矢野未希子さん。(可愛すぎる)ママのニーズを汲んだ、分かりやすく細やかな誌面が魅力です!!実際にVERYを制作している編集部の様子は、VERY web編集室にいる同期のシカマルが別の記事で詳しく紹介しています↓↓↓

出版社の“広告部”を
超単純かつ簡単に言うと、
クライアントの広告を雑誌に載せる部署。
(自社の刊行物を宣伝するのではありません)

①純広告
クライアントが考えたデザインをそのまま載せ、掲載料をいただくものは「純広告」といいます。雑誌の裏表紙でよく見かけますよね!
②タイアップ広告
編集部が手を加え、クライアントが訴求したいものを雑誌独自の切り口で読者に展開するページは「タイアップ広告」といいます。掲載料に加え、製作費をいただきます。こちらはすごく雑誌に馴染んでいるので、編集ページと見分けがつきにくいかもしれません…!

これらは雑誌の広告で代表的なものです。

雑誌を通して出版社に入ってくるお金は
皆さんが書店で払う代金だけではないこと、
なんとなくお分かりいただけましたか?

この「広告収入」は、
実は1Pでもなんと数百万円に及びます。。。
(初めて知ったときは衝撃でした)

◆雑誌ではなく”媒体”を売るということ

形式的な話が続きますが、
もう暫しお付き合い願います。泣

純広告、タイアップ広告をはじめとする
”広告企画の提案”

私たち広告営業の代表的なしごとです。

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広告部の立ち位置を図にするとこんな感じ。クライアントと直接的にやりとりするのは基本的に広告代理店なのです!

何かの宣伝に数百万円、
時には数千万円かけるうえで
企業は当然メリットがあると確信
しないと出広しませんよね。

「高いお金を払ってでもここに広告を載せたいな」と思ってもらえるよう、
自社の媒体を使って何ができるのか
色々考え、提案するのが広告企画の
第一歩なんです。
(これがまぁ〜〜難しい…!!!)

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社内では編集部をはじめとする各部署と連携し、社外では代理店と連携。クライアントは光文社以外にも複数社で検討していることが多いので、その媒体でしかできない、唯一無二のプランを提案する必要があります。

でも、私たちが提案する広告企画は
紙の雑誌だけではありません

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↑↑↑広告の形式、プラットフォームは本当に様々。私が広告部に来てからの体感ですが、紙以外の案件に多くの時間を割いていると思います。

初めのほうに、
広告部は
クライアントの広告を雑誌に載せる部署
だとお話しました。

でも、広告の形式は多様化している。
この言い方では不十分です。

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光文社のブランドを使い、
クライアントと読者を繋ぐ部署

これが広告部だと、私はかんがえています。

わたしが担当してるVERYも、
広告の考え方のうえでは
雑誌というカテゴリーではなく
いち“ブランド”であり、いち“媒体”
なんです。

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ちなみにVERY担当者は広告部も編集部と同じ名刺デザイン。
名刺入れは、担当が決まってからVERYのロゴカラーに合わせて赤いイチゴ柄のものを新調!たくさん入るし、可愛いし、お気に入りです!

◆ 広告部って実は一番”おトク”説

ここまで広告部について
偉そうに語ってきた私ですが、
本当は編集部に行きたかったんです。
就活していた時も、研修中も、
第一志望は雑誌の編集部でした。

「広告部に決まった時、どんな気持ちだった?」と配属後先輩たちによく聞かれます。ものすごく失礼だけど、正直嬉しくもなければ悲しくもなかった。広告部が何をしている部署なのかも全然知らなかったので、「編集部じゃないんだな。。」と思うだけ…

私の中では可もなく不可もなかった
広告の世界。
半年間過ごしてみて思ったのは、、

あれ、めちゃめちゃ面白くない・・???

出版社では「編集部だけが面白くて楽しい場所だ」と思ってたのですが(単純)
実際はそんなことはなく、
広告部ならではの魅力も色々あるんです!!

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↑↑↑記事を書いていたら外出から帰ってきた先輩が差し入れしてくれた鯛焼き。鯛焼きが貰えるなんて広告部はおトク。(冗談です)

①得られる情報量、得なきゃいけない情報量が多い

私たちは、社内(編集部)に対してはクライアントのことを一番分かっている人に、社外(代理店・クライアント)に対しては自社の媒体のことを一番分かっている人でなければいけないんです。
VERYがどんな編集方針で内容を作っていて、どういう切り口が提案できるのか。クライアントは何が目的で、VERYを通してどんなことがしたいと思っているのか。予算は?座組は?期間は?時期は?商材は?プラットフォームは?キャストは?実際の金額は?
……必要な情報と思考は本当に膨大で、しょっちゅうオーバーヒートします。(笑)得なきゃいけない情報量が多いということは、それだけ強制的に情報を得られるということだと思います。ある意味効率良い!

②ママのことも、クライアントのことも考えられる

私たちは編集部とクライアントの間の立場です。企画ではクライアントのやりたいことを横流しにするのではなく、それがどうVERY読者のためになるのかを編集部と協力して考えて組み立てていきます。(VERYと相性が良くないと判断したものはお断りすることも)
両方の立場を同時に考えることができるのは、広告部の大きな醍醐味ではないでしょうか。すんごく難しいですが、すんごく奥が深いです…!私が編集部を志望した動機「自らの手でときめきを与えたい」は、直接的な作り手じゃなくても叶えられると、実感しています。

③VERY担当だけど、VERYだけじゃない

光文社の広告部は色々な雑誌の担当が一つの同じ部署で仕事をしています。(あちらこちらから様々な話が耳に入ってきてとても刺激的な環境です…!)
ただ同じフロアにいるだけではなく、共同で企画提案も行います。例えば30代~50代女性がターゲットなら、女性自身・CLASSY.・VERY・STORY・美ST・HERS・Martの7誌でセット提案!自分がVERYで問い合わせを受けても、内容をみて「Martが向いているなあ」と思ったらその案も併せてお戻ししたり。担当が決まっているとはいえ、色々な媒体にこれだけ柔軟に関われる環境は広告部ならではじゃないでしょうか。

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↑↑↑広告部でも、タイアップ原稿には赤字入れを行います!!

◆“分からなかったら聞く”のその先に面白さがあった

【入社~配属まで】
4月~6月/新入社員研修
7月~8月/広告部配属、内勤研修
9月~現在/VERY広告営業

上から分かる通り、
私が広告部に配属されたのは7月。
お分かりでしょうか。
まだ、たったの6か月しか経っていないのです。

広告部が面白い!ってこと、
ここまででうまく伝わっているか
分かりませんが、
新人の私が6か月(営業は4か月)で
ここまで思えるようになったのは
間違いなく周りにいる人のお陰です。

(配属されたときに時を戻すと)
新入社員って、何したらいいか
まじで分からなくないですか?
自分の一挙手一投足、
もう怖くてたまらない
んですよ。
トイレに行って良いタイミングも
分からないレベルなのに、
社外の人にメールなんて、恐怖しかない。。

でもこういう恐怖って
「知る」ことである程度解決する
んじゃないかと思うんです。
知らなくて怖いなら、聞けばいいだけの話で。

でも「分からなかったら聞く」って難しくないですか?(笑)
何もできないくせに、変なプライドが出てきたり…上司に超気をつかったり…

で、「分からなかったら聞く」
の次に大事だな~と思ったのが
「相手が受け止めてくれる」こと。


広告部の先輩方は、分からないことを聞いたらもちろん教えてくださいます。
でも、それだけではなく、私なりの考えを話すととりあえず聞いてくれる。
それから、自分の力でゴールまで行けるように色々ヒントをくれるんです。
初めは間違いだらけだから
「受け入れてくれる」は無理ですが、
駄作でも「受け止めてくれる」
んです。

1年目に限らず、若手は言われたことを
やりきるのもままならない。
そんな奴にクリエイティブな部分を
やらせたら、時間がかかる。
そのうえ完璧じゃないので
上司のチェックが必要。
要するに、超絶コスパ悪いんですよ。

それでも「やってみたら」「考えてみたら」
と言ってくださる環境。
こればっかりは
自分の力でどうにもできなかった。
この環境のお陰で、広告の面白さを感じることができていると思います。

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【雑談:トイレであいさつ戦法
一人暮らしって、会話の機会、皆無じゃないですか?休みの日はコンビニで「袋要らないです」だけしか声を発しないことも笑。私にとっては会社がほぼすべてのコミュニティなので、会社で話さない=人との会話がない
配属されてからは社内に話せる人を作りたくて、トイレで一緒になった人には必ず声をかけるようにしていました。続けていたら、逆に話しかけてもらえるようにも!同性限定にはなりますが、仕事以外のことを話す空間ってなかなか貴重なので、この作戦結構使えます。是非。

◆私、今“青春”しているのかも

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私K‐POPが大好きなんですけど。(唐突)
あるインタビューで推しが、こんなことを言っていました。
Q. 내가 생각하는 청춘이란?/自分が考える青春とは?
A.
무언가에 대해 열정과 설레임을 가지고있는순간/何かに対して情熱やときめきを持っている瞬間
あれ…今の私じゃない??(←超単純)青春って高校生くらいで終わると思っていたのですが、この言葉には「私もまだまだ青春できるんだな…!」とわくわくさせられました。

正直、社会人の日々は疲れます。
1年前に比べれば、格段に忙しいです。

でも、辛くはないし、
疲れているのに楽しいんですよ。
この感覚は高校生以来
で、
懐かしささえ感じます…!
(部活していた時を思い出しました)

だから推しの言葉を真に受けると、
本当に青春していると思います。


広告部は、本当に守備範囲が広い!
関われるものの多さで言ったら
どの部署にも引けをとりません。
まさに“最大多数の最大幸福”を
得られる場所
なのではないでしょうか。

こんなのんきなことを言ってられるのは
社歴が浅いうちかもしれません。
でも、まずはこの環境に恥じないように
ひたむきにできることをやろうと思います。

広告営業は、私にとって

“最大公約数の青春”です。

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