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【第2回】新入社員就活体験記/なんで出版を選んだの?編

23卒内定者が振り返る出版就活について。
第2回は出版社を志望した理由について、深掘りしていきます!
第1回第3回もあわせてご覧ください。

プロフィール

A🌙:大学では文化・社会・メディアを専攻。趣味はフィルムカメラで写真を撮ることと散歩。マイブームはpinterestや雑誌、YouTubeでインテリアを見ること。お気に入りは「キオク的サンサク」のルームツアー。

M🍨:大学ではメディア論を専攻。ドラマ『ブラッシュアップライフ』と、業務スーパーのガレットブルトンヌに最近ハマっている。ふだん行かない土地に行くと、ついついブックオフを覗いて街の雰囲気を想像してしまう。

S🀄️:大学ではスポーツ人類学を専攻。趣味は、麻雀。クリスマスも友人と12時間以上麻雀をしていた。最近『満州アヘンスクワッド』(講談社)を読み、中国渡航を決意するも金欠で断念。

O🎾:大学ではアート政策についてを専攻。趣味はテニス(好きな選手はN.キリオス、R.ナダル)と野球観戦(好きな選手は今永昇太、関根大気)。就活中に『三体』(早川書房)にハマりすぎて終始寝不足気味だった。


O🎾はなぜ出版を目指したの?


S🀄️ 次は、志望理由と会社に入ってやりたいことに焦点をあてて話していきたいかな。

M🍨 志望理由を話すって難しいね。

S🀄️ たしかに。じゃあ出版社になんで行きたいのかと、なぜ光文社を志望したかの二点を聞くか。

M🍨 おっけー。じゃあO🎾からどうぞ。

S🀄️ O🎾はなんで出版社を目指そうと思ったの?

M🍨 いつから目指していたの?

O🎾 うーん、難しいな。

A🌙 じゃあ、出版のサークル入ったときは、出版社を目指していたの?

O🎾 ちょっとだけかな。高校生ぐらいのときから雑誌を見始めて、もともと本を読むわけじゃないけど、物として本が好きだった。でもどちらかというと、もうなんかコレクター気質な感じかな。

S🀄️ 収集癖みたいな感じね

O🎾 そうそう。収集するのが好きで、ついでに読むみたいな感じだったかな。ずっと形から入っているね(笑)。で、何を質問されているんだっけ。

S🀄️ 出版社を目指した理由かな。

O🎾 デザインの事務所で編集者からラフとかが送られてきて、それを組むバイトをしていたのね。そのバイトと出版社でバイトをしているうちに、なんか中身が気になったからかな。

S🀄️ カッコいいね。

O🎾 たしかに、なんかそんなカッコいいこと言っているけど、実際はなんか編集者カッコよくねみたいなノリしかないかな

M🍨 わかるわ。

O🎾 とくにそれ以外に理由はないかな。

S🀄️ そもそも、なんで出版社でバイトすることになったの?

O🎾 それは友達と話して、バイト募集しているんじゃねって思った。でも俺は怖いから、友達に電話させて面接に申し込ませた。それで友達が入ったから、紹介してもらった。

A🌙 いいなー楽しそう。

O🎾 だからその出版社バイトを3年半やって、もうひとつのバイトを4年間やったね。

A🌙 じゃあ雑誌にふれている時間が長かったんだね

O🎾 たしかに長かったね。

M🍨 映画業界とかほかのメディアには興味なかったの?

O🎾 最初はめっちゃ映像の仕事がやりたかったんだよね。

A🌙 でもそこから出版に戻ってきたのは、やっぱりそのバイトの経験があったから?

O🎾 なんか出版はいちばん形に残るし、本そのものが好きだったからかな。

M🍨 本は読んでいましたか?

O🎾 おまけって感じで読んでいたかな。さっき言ったけど、収集癖があるからかな。

M🍨 わかる。本棚をいい感じにするために本読んでいるって感じだよね。

O🎾 そうそう。ついでに本読んでいるって感じかな。

S🀄️ あとは光文社を選んだ理由と入社後にやりたいことを聞きたいかな。

O🎾 光文社を受けたのは自分が作ったフリーペーパーで元ネタになっていたからかな。だからその印象があって受けたんだよね。で、面接をしていくうちに会社の雰囲気がわかっていった感じかな。これからやりたいのはファッション誌か新書です。

S🀄️はなぜ出版を目指したの?



S🀄️ 次は俺かな。

O🎾 いつ出版社を目指そうとしたの?

S🀄️ 難しいな。んー自分は、大学3年生の就活のときに出版社を目指そうとしたよりは、わりと小さい頃から出版社に行こうかなと思っていたから、当時の明確な理由は覚えてないかな。でも中2ぐらいのときには、もう行こうかなと思っていた。

A🌙 中2なんて部活のことしか考えてなかったよ。

S🀄️ なんか中2のときに、20年後の履歴書っていう、将来どうなっていたいかを文化祭で張り出すイベントがあったのね。周りのみんながサッカー選手とか大きな夢を書いているなかで、自分は出版社に入るって書いていたよ。

M🍨 なんか泣きそうだわ。

O🎾 俺、お金持ちって書いたよ(笑)。

S🀄️ 話を戻すと、出版社に行きたい理由は二つあって、就活とかで言っていたんだけど、一個めが父親の影響かな。父親がテレビ局で働いていたから、なんか小さい頃からおもしろいテレビ番組、映画、本とかをこう延々と見させられたのよね。

M🍨 お〜。

S🀄️ あとは、子供の目から見ても勤務時間的にきつい仕事なのに、父親が楽しそうに働いているのが羨ましかったし、カッコよかったんだよね

A🌙 へーー!

S🀄️ 二つめは挫折経験かな。小さい頃美術教室に通っていて、漫画っぽいイラストとか描くことが好きだった。小学2年生ぐらいに井上君っていう絵がうまくて漫画を描くのもうまい子と同じクラスになったのね。

A🌙 いるよね、そういう絵のうまい子。

S🀄️ その井上君が描いた漫画読んで、自分の才能のなさに絶望したんだよね(笑)。

M🍨 はや、小2なのに!

S🀄️ そのときにプライドが砕け散って、自分で一から作り上げるのは難しいから、作れる人と一緒に働きたいって考えるようになった

M🍨 なるほどねえ。出版以外は受けてなかったの?

S🀄️ 受けていたかな。映画系とテレビ系とゲーム系も少し受けていた。

M🍨 めっちゃエンタメ系受けているね。

S🀄️ でも出版社に行きたいなって思いが強かったから、あんまりほかの業界はやる気が出なかったかな。それで、光文社を選んだ理由っていうか、まあ選んでもらったからだけど、理由は自分の強みを生かせると思ったからかな。自分の強みは、アパレルで3年半働いていたことかな。

O🎾 いやS🀄️の強みは、正直なところだよ。

M🍨 いやそう。強みは、なんかプライドが高すぎないところだよ。

O🎾 表裏ない。

M🍨 自意識がない。

A🌙 素直だよね。

S🀄️ だから、なんでも正直に言えるところと、人づき合いのよさみたいなのは、評価してもらったのかな?

M🍨 絶対そうよ!

S🀄️ あとは、同期のパワーバランスとかもあるのかな?

M🍨 本当にそれは思う(笑)。
 
O🎾 俺みたいのが4人でもだめだし、バランスだと思う。
 
M🍨 わかるわ〜。

S🀄️ 話を戻すと、ファッション誌志望で、アパレルで働いていたみたいな志望理由だったら、採用されやすいかなと思ってた。出版系のサークルに入ってなかったし、出版社でバイトもしてなかったから、漫画とか新書の部署を第一志望にしたら採用されないなと思ってた。
 
M🍨 じゃあES出す前から、ファッション誌志望って言ったら自分の受けがいいだろうなって計算で書いたの?
 
S🀄️ そうそう。
 
A🌙 計算高いよね。
 
M🍨 そんなこと考えてなかった!

S🀄️ 基礎スペックだけだと採用されないから、テクニックでなんとか勝てないかなと思ってた(笑)。
 
M🍨 いやえらい!
 
O🎾 俺は完全に採用側にまかせてたな。
 
M🍨 めっちゃわかる。
 
O🎾 俺は普通にいくから、そっちでよさを引き出してくださいみたいな(笑)。
 
M🍨 私おもしろいですよ!みたいなね。採ったら見る目がある、採らなかったら見る目がないって言い聞かせてた(笑)。
 
A🌙 そのマインドは大事だよね。

 【番外編】就活中に泣いたことある?



O🎾 いったん、閑話休題なんですけど、就活中に泣きました?
 
A🌙 めっちゃ泣きました!
 
M🍨 言いたい言いたい!3年の夏休みに某IT企業のインターンに行ったのね。就活やらなきゃみたいな焦りがあって。そしたら、みんな目がキラキラで就活生のしゃべり方をするのよ。会社側の人も理想の会社像でしゃべるのよ。1dayだから、8時間ぐらいその就活生のスタイルをやらなきゃいけなくて。昼休みに、それがショックで泣いて。就活つらい!就活はクソ!って(笑)。それっきり、2月まで就活やらなかった。
 
S🀄️ じゃあ、A🌙は?
 
A🌙 私は3月のESラッシュのときに、キャパ超えすぎて泣いた。就活生のしゃべり方をするのは本当にイヤなんだけど、でも、それをしないと受からないだろうなって思ってたから、フェイクスマイルで乗り切ることは仕方ないと考えてた。でもシンプルに睡眠も大事だし、ふだんの生活が大事だから、就活のせいで学校の課題があって、これもあってこれもあるってなって、キャパを超えて、そんなことしてまでなんで行きたくない会社のことを行きたいですって嘘ついてんだろうって。
 
M🍨 わかる。就活あるあるだね。
 
A🌙 誕生日の月なのに、全然ハッピーじゃなかった。
 
O🎾 最終面接に落ちたときは、バッティングセンターに行って泣きながらめっちゃ打ってた。
 
M🍨 いいね。画になる。
 
O🎾 全然エモくない。誰もいないし。
 
S🀄️ 俺はね、第一志望が別の出版社だったんだけど、恥ずかしいけど、ESで落ちたのね。そのお祈りメール見たときに心がポキッと折れて、誕生日の前日だったんだけど、人生で初めて鬱状態になった。 一日ベッドから動けなくなった。泣くよりきつかったかも。
 
M🍨 えー!S🀄️がそうなるのは想像できない。
 
S🀄️ いつも能天気だから、鬱になったときの対処がわからなくて、インスタのストーリーで「助けて」って送ったのね。そしたら、DMで「大丈夫?」みたいな連絡がたくさんきて驚いた。
 
M🍨 よくそこから立て直したね。
 
S🀄️ そうね。周りの友達から励ましてもらって、翌日の誕生日に麻雀して、焼肉おごってもらったら、回復したよ。
 
M🍨 早い(笑)。
 

A🌙はなぜ出版を目指したの?


 
A🌙 出版社に入りたいと思ったのは、私は結構みんなに比べたら遅くて、大学2年生ぐらいだったかな。もともと小学校のときは「ニコラ」とか読んでた。
 
M🍨 わかる〜!原体験だよね。
 
A🌙 それで、買いたいとか真似したいとか、そういうのがあったから、雑誌を見るのがめちゃくちゃ好きだった。ずっとスポーツやってたから読書とかは遠い世界って考えがちなんだけど、結構嫌いじゃなかったし、めっちゃ読書家ではないけど、なんか読んだら「楽しい」って感じだった。けど、べつに大学行ったときに出版社に入ると思ってなかったし、出版社に勤めた人も大学にはいなかった。その進路は正直自分にはないと思ってた。でも、大学でシェアハウスをした友達が自分の知らなかった雑誌のジャンルを見せてくれたときに、あらためて雑誌ってこんなにおもしろいんだって。ありがちなものというよりは、その人にしかない感性とか出てる感じが好きだったから、めっちゃおもしろいなあと思って。めちゃくちゃ雑誌を買うようになった。
 
M🍨 それが大学3年?
 
A🌙 大学2年生かな。コロナの期間に夏くらいからめっちゃ雑誌を買うようになった。「ポパイ」は毎月買ってたし、気になった号の「メンズファッジ」とか。男性誌女性誌問わず買ってた。ファッション誌が多かったかもしれない。それで大学生活でいろんな人たちと一緒に過ごして、就活を始めるときに消去法で考えて、やりたくないこととか、自分が楽しくないこととか、胸に響かないこととか、超きれいごとタイプで、やりたくないから、自分の楽しいことがやりたいなってときに残ったのが雑誌だった。 だから私は編集者になりたいけど、その編集のなかでも雑誌の編集者になりたいなって思った。で、雑誌の編集者になりたいからっていうので選んだのが、光文社だった。
 
M🍨 出版社、何社くらいにES出した?
 
A🌙 受かると思ってなかったから、全部で6社くらいだった。
 
O🎾 ほかの業界は?
 
A🌙 ほかの業界も結構受けた。ホテルとかブライダル、ジム、メーカーとか。
 
O🎾 出版だけ受けて8社だったかな。
 
M🍨 少ないね。出版社だけだと6社くらいだな〜。
 
S🀄️ 俺は出版だけで15社ぐらい受けてる。
 
A🌙 ESの量が多すぎてキャパ超えてた。3月ヤバかった。
 
O🎾 ESの書く量が多いよね。
 
M🍨 光文社でやりたいことは?
 
A🌙 やっぱりファッション誌の編集がやりたい!
 
S🀄️ 国際系は?
 
A🌙 国際事業部!大学で海外の人と関わることが多かったし、K‐POPも大好きだからかな。いま国際事業部では、K‐POPのプロジェクトとかやってるけど、ほかにも機会があればやりたい。 

M🍨はなぜ出版を目指したの?



O🎾 最後は、M🍨さん。
 
M🍨 小さい頃から本は結構好きで、編集者になりたいって小学校の卒業文集とかに書いちゃってて。

S🀄 わかる。

M🍨 なんか夢がちゃんとあるほうがカッコいいかなって思ってて(笑)。小学生のときに暫定的に夢を置いたのよ。そのまま高校まで保留にして。で、大学に入ってから、テレビとか映画とかほかのメディアにも興味を持ったんだけど、結局文字の表現がいちばん好きだし、人に伝わるなと思って、就活時に原点回帰した感じかな。

M🍨 光文社を受けたのは……出版社ってなんとなく人格があるじゃん、ちょっと保守的だなとか、男の人向けの装丁が多めだなとか。そのなかで光文社は、読者優先でわかりやすく伝える、ポップなことも積極的にやる、ってイメージがあって、それが自分の考え方に合致するから受けたかな。
 
A🌙 何がやりたい?
 
S🀄️ 新書志望だっけ?
 
M🍨 新書とかノンフィクション系はやりたいけど、わりかしなんでもやってみたいんだよな〜。グラビアとかもおもしろそう。
 
S🀄️ 俺もどの部署でもおもしろいことができそうだと思ってる。
 
M🍨 この前本屋さんで「女性自身」読んでる人見た!
 
O🎾 この前電車駆け込んでる人、「STORY」を持ってた。
 
S🀄️ 重いよね。すごいね。
 
A🌙 嬉しいねそれ。
 
M🍨 結構若い人が読んでた!自分の親と同じくらいの。とりあえずこんな感じかな。


おまけ


第2回の担当S🀄です。

最後までこの記事を読んでくださってありがとうございます。内定者の4人が紆余曲折しながらも出版社を志したことが少しでも伝わっていればなによりです。

この座談会の感想としては、内定者4人のバックグラウンドや考え方がまったく異なるため、座談会形式で話すとそれぞれの趣味嗜好が垣間見えて、おもしろかったです。ぜひそんなおもしろい(?)第1回、そして公開予定の第3回、第4回もあわせて読んでいただけると幸いです。

おまけに、自分からは、面接前と面接中に意識したことを紹介します。

面接前

①提出したESと前回の面接で聞かれた内容を確認する。
②受ける会社の最新のニュースをHPで確認する。
③(オンライン面接の場合)カメラの見映えや背景を確認する。
④逆質問を用意する。

面接中

①笑顔で自信を持って自分の意見を述べる。
②相手の目を見て、会話が成立するように話す。
③結論ファーストで、相手にわかりやすく伝える。

S🀄の就活秘伝書


就活は人生の進路を決める大きな舞台です。萎縮してしまうのは当然です。就活を1年早くおこなった自分から言えることは、肩の力を抜いて気楽に就活してみてください。

お祈りメールは、おもしろい人間の不合格通知でもないし、内定は、安泰な未来への片道切符ではありません。
周りに流されず、自分の納得する就活を。

●採用サイト2024: https://recruit.kobunsha.com/2024/

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