第四章〈シャルル七世〉編:登場人物紹介【小説:Tristan le Roux/赤髪のトリスタン】
アレクサンドル・デュマ・フィス(小デュマ)の未邦訳小説「Tristan le Roux/赤髪のトリスタン」を底本にしています。
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神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー(Tristan le Roux/赤髪のトリスタン)
第四章〈シャルル七世〉編:登場人物紹介
シャルル七世(26歳)
悩み多きフランス王。
額で切り揃えた髪に縁取られた輪郭、知的で思慮深い端正な顔だち。
穏やかで才気あふれる人格者だが、善良でありたいと願うあまり、悪事を許してしまうところがある。母妃イザボーが神を忘れて父王シャルル六世への貞節を失ったことを嘆き、自分は父の実子ではないのではと血筋を疑っている。
エティエンヌ・シュヴァリエ(18歳)
シャルル七世に仕える小姓。
大きな青い目、長い金髪、上品な風貌、注意深さと大胆さを兼ね備えた美少年。まだ子供といっても通じる年頃。
アニエス・ソレルの幼なじみで、ひそかに愛している。
シャルル七世に対して表向きは辛辣だが、本心では慕っている。
マリー・ダンジュー(24歳)
フランス王妃。シャルル七世の妻。
聡明で慈悲深く、厳かな美しさが輝いている。
シャルル七世を深く愛しているが、愛ゆえに野心と誇りに満ちていて、女性の心よりも王妃の矜持を優先している。
アニエス・ソレル
シャルル七世の愛妾。エティエンヌの幼なじみ。
知性も趣味も心も豊かな美女。真珠の混ざった美しい髪、こぼれ落ちそうな大きな目、淡いピンク色の滑らかな肌、頬に柔らかい影を落としている長いまつ毛、ギリシャ彫刻のようにまっすぐな鼻、髪に巻かれた真珠よりも白い歯がわずかにのぞく口元。
シャルル七世とは相思相愛。マリー・ダンジューに心酔している。
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