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キャラクター語り:アリス【小説:Tristan le Roux/赤髪のトリスタン】

アレクサンドル・デュマ・フィス(小デュマ)の未邦訳小説「Tristan le Roux/赤髪のトリスタン」を底本にしています。

あらすじ:
若く美しいカルナック城主オリヴィエは、従者トリスタンとともに狼に襲われている騎士を助けた。彼はフランス王シャルル七世に仕えるリッシュモン大元帥の使者で、二人に「オルレアン包囲戦への参戦」を求める。オリヴィエは二つ返事で快諾するが、トリスタンには出生の秘密と大いなる野望があった。
ジル・ド・レ伯爵と悪霊サラセンに導かれ、トリスタンはジャンヌ・ダルクを破滅させる陰謀に巻き込まれていく——。

【完結】神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー | 歴史・時代小説 | 小説投稿サイトのアルファポリス

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神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー(Tristan le Roux/赤髪のトリスタン)

訳者あとがき:キャラクター語り

 翻訳者だって「ひとりの読者」としてネタバレ感想書きたい!
 そんな主旨で、好き勝手に語ります。
 ここからは、各章の「登場人物紹介」ページの順番にならって、私が思ったことを書いていきます。

アリス(16歳)

オリヴィエのいとこ。貞淑な美少女。
半年前、父親の死をきっかけにカルナック城に引き取られた。

アリスのイメージ(@shinno3)


【※小説投稿サイト・アルファポリスでも公開中:神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー


アリスについて:ネタバレあり

トリスタンとオリヴィエに愛され、二人がこじれる原因となった美少女ですが、もし、オリヴィエとアリスの間に恋愛感情がなかったら、トリスタンはアリスを愛したでしょうか。

私の見立てでは、トリスタンの感情は、オリヴィエに対する劣等感の裏返しで、単に「オリヴィエのものが欲しい、オリヴィエから奪いたい、オリヴィエを傷つけたい!」のではないかと。

実際、トリスタンがジャンヌへの愛を自覚したときの「熱烈な独白」に比べて、アリスのどんなところが好きかは書かれていません。
ひたすら「アリスが欲しい」の一点張り!

アリスといい、ジャンヌといい、トリスタンの好みのタイプは「清らかで敬虔な少女」のようですね。

物語の始めの方で、アリスの美しさについてこまかく描写されていますが、のちにアリスを上回る美女(心身ともに)が登場するせいか、だんだん影が薄くなっていく。



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小説後半について

note版:一定期間後に有料化
マガジンをご購入いただくと、前半(厚めの文庫1冊分・14万文字)、後半の有料分、こぼれ話までワンコインでまとめて読み放題です。
【マガジン:アレクサンドル・デュマ・フィス未邦訳小説「赤髪のトリスタン」

アルファポリス版:無料で公開中
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【URL:神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー


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