キャラクター語り:アリス【小説:Tristan le Roux/赤髪のトリスタン】
アレクサンドル・デュマ・フィス(小デュマ)の未邦訳小説「Tristan le Roux/赤髪のトリスタン」を底本にしています。
総合目次:
神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー(Tristan le Roux/赤髪のトリスタン)
訳者あとがき:キャラクター語り
翻訳者だって「ひとりの読者」としてネタバレ感想書きたい!
そんな主旨で、好き勝手に語ります。
ここからは、各章の「登場人物紹介」ページの順番にならって、私が思ったことを書いていきます。
アリス(16歳)
オリヴィエのいとこ。貞淑な美少女。
半年前、父親の死をきっかけにカルナック城に引き取られた。
【※小説投稿サイト・アルファポリスでも公開中:神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー】
アリスについて:ネタバレあり
トリスタンとオリヴィエに愛され、二人がこじれる原因となった美少女ですが、もし、オリヴィエとアリスの間に恋愛感情がなかったら、トリスタンはアリスを愛したでしょうか。
私の見立てでは、トリスタンの感情は、オリヴィエに対する劣等感の裏返しで、単に「オリヴィエのものが欲しい、オリヴィエから奪いたい、オリヴィエを傷つけたい!」のではないかと。
実際、トリスタンがジャンヌへの愛を自覚したときの「熱烈な独白」に比べて、アリスのどんなところが好きかは書かれていません。
ひたすら「アリスが欲しい」の一点張り!
アリスといい、ジャンヌといい、トリスタンの好みのタイプは「清らかで敬虔な少女」のようですね。
物語の始めの方で、アリスの美しさについてこまかく描写されていますが、のちにアリスを上回る美女(心身ともに)が登場するせいか、だんだん影が薄くなっていく。
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小説後半について
note版:一定期間後に有料化
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【URL:神がかりのジャンヌ・ダルクと悪魔憑きのトリスタン・ル・ルー】
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