![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38851109/rectangle_large_type_2_5157d814526f0ece2c3f2b9a1e3aa79c.jpeg?width=800)
Photo by
ai_kotoba
影のなかで美しく
影の長い季節になった
日は空に低く
光の足が長いせいか
窓のそと
葉の落ちた樹木の枝が
いっそうひょろりと
繊細な影を伸ばしている
秋の終わりの光は透明だ
せいいっぱい生きた
すべてのものを
しずかに清め
いたわって
その影に
命の輝きを映し出す
人生にも季節がある
光あふれるときがあれば
影のなかを歩む日々も
人がほんとうに輝くのは
影のなかにいるときかもしれない
悩んで 泣いて おそれて
勇気をふりしぼって
生きる
人の美しさが磨かれるのは
影のなかにいるときかもしれない
あなたは光
透明な光
わたしが影のなかにいるときも
わたしの内にいてくださる
だから
せいいっぱい生きていきます
いつか
力尽きたら
そのときは
どうかしずかに
清めてください
◇見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから、あい(ai_kotoba)さんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。
ありがとうございます。みなさまのサポートは、詩や文章を生み出すための糧として、大切に使わせていただきます。また、お仕事のご依頼はページ下部の「クリエイターへのお問い合わせ」からお願いします。キリスト教メディアの出演・執筆依頼も歓迎です。