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最近、心に響いた言葉(2冊の本から)

 年末から読んでいる本の中に、私の心に響く言葉がいくつかありました。

 まずはアラン・コーエンの小説『神との交信』から。
 物語の序盤で、主人公である科学者の男が高齢のラビと出会い、次の言葉を受け取ります。

「そして、あなたの答えは本の中には見つからない、という事は言っておこう。唯一の真実の力は愛だ。自分自身を愛せば、あらゆることがもっとはっきり分かるようになる。自分自身を許せば、外の世界はあなたの平和を奪う力を持たない。そうすれば、見えない手が自分ではできないような方法で助けてくれる」

アラン・コーエン『神との交信』

 愛と許し。それを何よりもまず自分で自分自身に与えること。
 それが大事だとわかっていても、私にはなかなかできることではありませんが、常に「そうありたい」と心にとめて目指していきたいと思います。
 この本はまだ読み始めたばかりです。この先も、素敵な言葉に出合えそうでわくわくします。 
 タイトルはノンフィクションっぽいですが、小説として書かれている作品です。


 次は、大好きな作家オグ・マンディーノの『幸せをさがす日記』から。こちらはフィクションではなく、著者の本物の日記です。
 1991年の12月17日の日記には、ニューハンプシャーにある自然に囲まれた自宅でのひとときが描かれていて、アドヴェントの情感が伝わってきます。

 時がゆっくりと刻まれています。わたしは今年最後の講演を終えました。日記に少し記入すること以外、ほとんど書くことはありません。今は自分がどんな人間かとか、歳がいくつかとか、来年何をする予定かといったことをすべて忘れる季節です。プレゼントを包装し、クリスマスカードを開き、自分が今まで受け取った最高の贈り物――人生という贈り物に感謝するためひざまずく季節なのです。

オグ・マンディーノ『幸せをさがす日記』

 この本も、まだ読んでいる途中です。
 日記は毎日ではなく、とびとびで綴られていますが、それだけにどの日も心に響いてくる部分があり、この本を読んでいる時間が愛しく感じられるほど。


 素敵な本を読む時間は、私にとって心の栄養です。


◇見出しのイラストは、みんなのフォトギャラリーから
hoho8888さんの作品を使わせていただきました。
ありがとうございます。

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