「月渡る」で一句
あの人の平安いのり月渡る 真帆沁
書家・彩雪SAISETSUさんが、本日の記事で秋の季語「月渡る」の書を公開されていました。
素敵な書!と思うと同時に、とてもきれいな季語だなあと心を動かされ、詠んでみたのが冒頭の句です。
ちょうど最近、自分のこれまでの人生をふり返り、いろいろな人との出会いと別れについて考えていたところでした。
一期一会の人もあれば、いっとき親しくしたけれど今はもうどこにいるのかわからない人、連絡先はわかるけれど疎遠になっている人、そして、すでに天に召されている人。
たくさんの出会いがあり、別れがありました。なかには怒りや悲しみ、痛みをともなう関係もあったけれど、それらすべての結果として今の私があるという点を考れば、過去は過去として手放して、それぞれの人たちの平安を祈りたいという気持ちになります。
もちろん、いい関係を築かせていただき、あたたかい思い出をくださった人たちの平安を祈りたいのは言うまでもありません。
そんなふうに思いを巡らせているうちに、月は夜空を渡っていく。あの人が平安であれというこの祈りを、どこかへ届けてくれるかなあ、そうならいいなあ。
というような気持ちを詠んでみました。
書家・彩雪SAISETSUさん、きっかけをくださり、ありがとうございました。
◇見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから
paludosnmさんの作品を使わせていただきました。
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