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10万円の給料と、バイトをしながらサッカーを続ける前に知っておく大切なこと

こんばんは、守屋です。

「プロといっても、給料は驚くほど低かったです。チームメイトがいくらで契約をしていたかは知りませんが、全員が何かしらの副業をしていました。私の月収はアルバイト込みで20万円弱でした」(服部氏)
 月収の内訳は、チームからの支給が週に1回のスクールコーチ代込みで12~13万円、他チームのスクールコーチ代が3~4万円、空き時間にしていたテレアポのアルバイトが1~2万円だった。
社会の底辺化するJリーガー…給料12万、平均25歳で引退 「スペックなし」で就職困難

Jリーガーを目指す、学生には現実と理想のギャップ。該当するJリーガー、およびアマチュアサッカークラブでプロ(Jリーグ)を目指す選手には、自分のことのように感じる選手もいるかも知れません。

夢を追いかけることを否定するつもりもないですし、むしろ諦めた人間からすれば応援したい気持ちで一杯です。

あなたがサッカー選手として目指すべき理想は、日本で活躍し、欧州に舞台を移し、日本代表としてW杯に出場してベスト4に導くことかも知れません。

または所属するクラブの地域では知らない人がいないほど、我が街クラブの顔となるような選手として40歳まで現役を続けるのか。

どちらにしても、これから8割が直面する出場機会が無い、収入が低い、アマチュアクラブでバイトをしながらプロを目指すクラブに所属している。そんな選手のみなさんに少しでも「アップデートされたサッカー選手像」となって欲しいために、書かせて頂きます。

サッカー選手の描いていた理想像と現実

おそらく一般人が「Jリーガー」と聞けば、それなりの収入があり、決して悪くない生活をしている選手を思い浮かべるかも知れません。そのイメージは日本代表選手、J1で活躍するチームの顔となる選手などが該当します。

それ以外の選手はJ1で新人で年棒480万、平均1000万以上(スポンサー契約などで変動)、J2では平均400万、J3では平均300万程度(クラブの資金により変動)です。

J3の選手であれば月給換算で25万ほどと考えると、これを読んでいる読者の方が上回っていると感じる人もいるかも知れません。

サッカー選手は個人事業主です。分かりやすく言えばクラブと業務委託契約を締結させてクラブでプレーすることになります。この時点で必要とする知識は

・個人で取り組んで良いこと
・クラブを通じて(話し合い)取り組んで良いこと

を理解しておくことです。たとえば友人に誘われ「ちょっと俺が教えている少年団に顔出してくれないか?」と言われた場合はどうでしょうか。

このケースでは「所属するクラブの名前を出して指導をする」場合は、クラブを通さなければいけません。クラブという看板、ブランドを利用する個人事業主という捉え方です。参加者の誰かがSNSに投稿していた場合、もしかしたらクラブからクラブ名の使用料(肖像権)という名目で「1dayレッスン料」を取られるかも知れません。

ですが「友人として一緒に混ざって蹴りに行った」のであれば、いち個人として遊びに行ったついでに蹴っただけですのでクラブは関係ありません。正月に母校で初蹴りを一緒に参加して楽しむ。みたいなのはコチラに該当するでしょう。

サッカー選手として、サッカーに専念できる環境を作るためにやるべきSNSとプレー以外の稼ぎ方


サッカー選手の理想はピッチの上で結果を出すこと。

サッカー選手なら誰しも理想であることは言うまでもありません。ですが現実はピッチの上で結果を出すどころか、ピッチの上に立つためにバイトをしながら生計を立てなければいけない日々。

クラブに所属したものの、サポーターやファンは出場していなければ選手を知る機会が少ないです。熱心なサポーターはトレーニングに顔を出すかも知れません。ですがスタジアム観戦がメインとなっているサポーターからすれば渡されるパンフレットとHPで顔を確認する程度です。

そこで第一歩は「知ってもらうためのSNS」です。これに関してはスペシャリストである、えとみほさんがnoteで書かれています。

理由3:フォロワーは持ち運び可能な個人の資産になる
そして3つ目の理由は、SNSのフォロワーは所属チームではなく「個人の資産」になるからだ。プロスポーツ選手の場合、団体やリーグ、クラブに所属することが多く、肖像権などは一括で管理されていることが多い。
しかし、SNSに関しては個人の運用が許されている場合が多い。ここについたフォロワーは、移籍したり引退したりしてもファンでいてくれる人も多いはずだ。

ここで問題になるのが、どんなSNS(ブランディング)をすれば良いのか?という悩みに直面します。

「開設したけど、自分の日常なんて知りたい人なんているのか?というか投稿する内容が思い浮かばない…」

これをサッカー選手に置き換えれば簡単ではないでしょうか。

あなたはどんなサッカー選手を目指してきたんですか?またはどんなサッカー選手なんですか?

技巧派(ドリブルや足元のタッチが得意)であれば、それを生かした投稿でも良いかも知れません。ロジック派(論理的思考が得意)であればブログで様々な視点から物事を書いてみるのも良いかも知れません。

あなた自身のサッカー選手としてのタイプとリンクする形で発信していくのが理想ですが、逆にオンとオフを明確にするようなギャップもファンからすれば魅力的に映るので、それも熟考してキャラを作るのか、ありのままでいくのか個性によります。

ここでサッカー選手の心理としては「勝敗による影響」を考えるかも知れません。では負け続けているチームの選手は、なに一つ投稿してはいけないのか。そんなことはありません。

柏レイソル所属の大谷選手は、負けた試合でも必ずTwitterで発信し「応援ありがとうございました」と感謝を伝えています。

発信する内容は加味しなければいけませんが、勝敗に限らず、発信し続けることは切り替えのスイッチにもなります。さぁSNSのスタートラインに立ち、個性(キャラ)も決まりました。

最初は思った以上に反応が少ないかも知れません。それでも発信し続けることであなたを知る人は確実に増えてきます。そんなタイミングでサッカー選手として移籍することになりました。するとサポーターの何割かはあなたのファンとして移籍先でも変わらず応援してくれます。

そんな中、ある発信をきっかけがメディアに注目されることになりました。それはあなたのキャラである趣味を生かした「釣り好きアスリート特集」で釣り雑誌から連載を組むことが決定しました。

釣りではありませんが、実際に料理アスリートとして活躍する松本選手は現在高知ユナイテッドSC(社会人リーグ)に所属しています。

アスリートからの支持はもちろんのこと、アスリートを支える奥様方の心を鷲掴みにしながら生活を支える収入源となっているはずです。

2018年シーズン、J3所属のガイナーレ鳥取に在籍した際の出場記録はリーグ戦2試合です。もちろんサッカー選手としての取り組みを疎かにしているわけではないでしょう。むしろサッカー選手としてサッカーに没頭できる時間を作るため、SNSを活用してサッカーに取り組んでいるといった方が良いかも知れません。

いやいや…Jリーガーだったから、ファンになってくれる人が多い環境だったからだよ。

そんな風に思う人もいるかも知れません。関東サッカーリーグ1部に所属するVONDS市原所属の池田選手は、自分の得意をyoutubeで発信して、登録者数2万人を超えています。

投稿頻度にもよりますが、およそ30万前後は広告収入を得ているのではないかと考えられます。セカンドキャリアとして

アスリートの専属料理人かアスリートのための食事にこだわった自分のお店を出したい

という夢も持たれているとのことです。このレベルであれば、社会人リーグと言えどサッカーに打ち込める環境を作れているのではないかと思います。ここまで読んで、もしもあなたがサッカー選手であれば行動する準備は整ったも同然です。

バイトをすることで稼ぐのではなく、稼ぎ方を知り、サッカーに打ち込める環境を作る

いつの日かくるサッカーだけで飯を食える環境を夢見る日々と、現実は異なり、受け入れることができない自分がいるかも知れません。

それでもサッカーだけで飯を食いたいと思うのであれば、今の時代、バイトで稼げる時給を頼りにするのではなく、サッカー選手として個性を発揮して活躍するのと同じくらい、SNSやサッカーを通じて稼ぐ方法を知り、稼いでいくことが必要不可欠です。

自分の貴重な時間をバイトに費やすという概念を、自分の価値をお金に変える手段と情報を得るという思考へシフトすることが大切です。

あるサッカー選手は文章を書くのが好きで、noteで「人口10万人の街で素通りされるサッカー選手の日常と思考」月間マガジン(月額500円)を始めました。最初は10人。口コミで話題になり50人まで増えました。

この時点で週4でバイトしていたなら、週3に減らすことができるかも知れません。

街の新聞に取り上げられたことをきっかけに、登録者が300人を超えました。さらにyoutubeと連動するようになり、収入は増えてきました。また個人スポンサーも決まり、社会人リーグに所属するクラブながらサッカーに取り組める環境を手に入れることができるようになってきました。

その収入で今度は、自分自身に投資することを決意しました。

社会人リーグ所属選手初、専属戦術分析官サポート選手

というキャッチを手に入れ、注目されると共にピッチの上で結果も出るようになりました。するとJFLのクラブからお呼びがかかり移籍したシーズン、レギュラーとして活躍しJ3昇格を果たしました。

継続していた月間マガジンの購読者数は1000人を突破し、得た収入で専属のトレーナーを雇い自分自身に再投資。さらにはyoutubeで異業種の有名アスリートとのコラボがバズり登録者10万人越え。年棒と合わせて2000万を超えるようになりました。

しかし自分の夢は街のクラブの顔になりながら、サッカーの素晴らしさを広めること。

であったため、それ以上のプロ選手としてのキャリアを望むことなく、クラブで活躍し続ける選手を目指すため、サッカーに打ち込める環境を作ることに日々専念した人生を送りました。

サッカー選手という夢のある職業は、夢がある

無名の人間がSNSを開設しても、フォローしてくれる人は最初から増えることは決してありません。サッカー選手はクラブに所属しているだけで知られる土俵ができているのです。

それを生かすも殺すもサッカー選手自身であり、夢のある、夢を与えることができる職業なのです。

ピッチで活躍する選手も夢を与えています。ですが、アップデートされた新しいサッカー選手像となることで夢を与え、希望を与えるきっかけになることは決して珍しいことではありません。

バイトをしてまでサッカー選手を続けることが悪いとは言いません。ですがサッカー選手であることは、それだけで夢がある職業なのです。

その夢の実現のためにサッカー選手であることをフル活用して稼ぐことは、あなたの財産となり、あなたというサッカー選手の魅力に磨きをかけていくことになります。

ぜひたくさんのサッカー選手が、様々な角度から知られる機会となり、活躍することを願っています。


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