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【超ファスト論文】日本広報学会で発表した『4Rモデル』だけサクッと説明します

前回投稿したファスト論文「日本広報学会で発表した『4Rモデル』をザックリと説明します」に対して、「まだ少し長いかも」「なかなか4Rモデルが出てこない」などのご意見をいただきました。
ありがとうございます!

というわけで、さらに短くしたハイパータイパバージョンの超ファスト論文として、『4Rモデル』だけをサクッと説明します。

※このコラムでは、一部図表を含みます。ご了承ください。

『4Rモデル』の前提

ハイパータイパバージョンとは言っても、前提を説明しないとさすがに分からないと思うので、少しだけ説明します。

「Z世代がモノを買ってくれない」とか「VUCAだから正解が分からない」と悩む「マーケティングに関わる人たち」に、様々な調査結果から以下のような仮説を示しました。

「インターネット時代は情報が溢れているので警戒心を強め、情報の入口を精査したり、自分の価値観を大切にしているのではないか」

「その傾向はZ世代に限らず、多くの人は心理的安全性を求め、共感できる対象とのコミュニケーションに限定しているのではないか」

そうなると、そもそもマーケティングという「何か買わされそうな雰囲気」自体が嫌われているのかもしれません。
ならば、売り手視点の『4P』買い手視点の『4C』といった購買を目的としたマーケティングフレームに加えて、「信頼されること」を目的としたフレームをつくったらどうかと考えました。
それがミカタ視点の『4R』です。

ミカタ視点の『4Rモデル』

ミカタ視点の『4Rモデル』は、「Reliance」(共感の醸成)、「Risk」(リスクへの配慮)、「Relation」(関係構築)、「Recommend」(レコメンデーション)の4つを示します。

「4P」と「4C」と「4R」

【Reliance】(共感の醸成)

製品や顧客価値といった「消費者が獲得する対象」は、「モノを売らない」フェーズにおいては「信頼」「共感」となります。
ブランドメッセージやパーパスに共感してもらうことで、正しくブランド価値を感じてもらえたならば、直接的な購買に結びつかなくても、着実に信頼関係の構築に繋がるでしょう。

【Risk】(リスクへの配慮)

価格や経費などの「消費者が支払う対価」は、経済的な枠組みを超えて、タイパやスペパといった様々な「リスク」に及びます。
ウザい広告やDMなど、自分の時間や労力、体力や精神などが削られていくものはすべてリスクと考えられてしまいます。
そういった不安を少しも感じさせない「心理的安全性」こそミカタの証です。

【Relation】(関係構築)

販路や顧客利便性などの「取引経路」は、SNSによって狭き門となっているため、直接的な「関係構築」が必要になります。
メルマガ購読やアプリのインストールなど、初期ハードルは高いものの、一度ハードルを超えれば深いコミュニケーションへと発展する可能性の高いメディアが好ましいです。

【Recommend】(レコメンデーション)

プロモーションからコミュニケーションへと進化した「購買促進」は、事業者からのメッセージよりも信頼する相手からのオススメ=「レコメンデーション」が効果的となります。
星の数や商品レビュー、インフルエンサーの紹介といった「第三者の評価」が購買の背中を押してくれます。

おわりに

今回は読者のご要望にお応えして、ファスト論文をさらに短くした超ファスト論文で『4Rモデル』をご紹介しました。
こちらの方が分かりやすかったら、次からも超ファストにしようと思います(笑)

ちょっと物足りなかったという人は、もう少し前段を丁寧に書いているこちらをご覧ください。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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ではまた次回お会いしましょう。

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