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真夏の小倉でベテランの手綱が冴え渡り、強い5歳のアルナシームが重賞勝利(第72回中京記念)
第72回中京記念こひ:
中京記念の回顧に入らせていただきます。サマーマイルシリーズのはずですが、今年は小倉と中京の開催順が変わったところの影響がありまして、小倉開催の最終週の1800mのハンデ戦という形。かなり趣が変わったレースになったかと思います。メンバー的にも小倉巧者というカテゴリーのニホンピロキーフやエピファニーといったところに、マイラーとしての実績がある組のエルトンバローズやセオというよ
例年以上の馬場状態が結果を左右した函館オーラスの2重賞を振り返る(第56回函館2歳S・第60回函館記念回顧)
第56回函館2歳Sくらみゆた:
例年は函館開催組、同距離の1200から、もしくは1000mからの延長でないと通用しない函館2歳S。勝ち馬の血統をみても主流血脈から外れた短距離志向、ダート志向が強い馬が並んでいる。ところが今年は東京芝1400から短縮、キタサンブラック産駒のサトノカルバナルが勝利。今後が非常に楽しみな結果となりました。
スタートはニシノラヴァンダが二の脚で先頭に。続いてスタートは
砂の素質馬が堂々と重賞勝利(第29回プロキオンS・第60回七夕賞回顧)
第29回プロキオンS蒼山サグ:
プロキオンステークスの回顧からお願いいたしましょう。こひさん、よろしくお願いいたします。
こひ:
はい。ではプロキオンステークスの回顧に入らせていただきます。時折開催カレンダーがずれることによって現れる小倉ダート1700mという特殊条件の重賞に今年はなりました。本来の条件の中京ダート1400mとはまるで異なる舞台設定ですので、プロキオンステークスというよりはメン
非主流血統のファーーーwwww産駒が制覇と3歳牝馬の逃げ切りと「らしい」夏のハンデ重賞を振り返る(第73回ラジオNIKKEI賞・第59回北九州記念回顧)
第73回ラジオNIKKEI賞蒼山サグ:
福島で行われましたラジオNIKKEI賞の回顧に移りましょう。ゆたさんの方からよろしくお願いいたします。
くらみゆた:
はい、お願いします。世代限定のハンデ戦というところと、福島1800mという特殊環境という舞台上に、主流血統から外れた血統が走りやすいレースなのですが、今は種牡馬戦国時代というところもありまして、今回は日本では見慣れないPivotal系、N
ロマンチックウォリアーの強さばかりが目立った勝利に少しの物足りなさと秋への展望を(第74回安田記念・第77回鳴尾記念・第138回目黒記念回顧)
第74回安田記念蒼山サグ(以下、蒼):安田記念の回顧。こちらはまずはゆたさんの方からよろしくお願いいたします。
くらみゆた(以下、ゆ):今回、香港の最強クラスロマンチックウォリアーが参戦というところになりましたので、これがどういうレースを見せるかというところが見どころだったと思います。結果を見ると、日本の今のマイル最上位クラスが能力通りに走ったけども、力の違いを見せつけられてしまったというレー
逃げ馬不在が生んだ1コーナーの攻防とペースメイクはベテランのパワー!に軍配。ポストディープ時代に求められる老獪さと勇気とは?(第91回日本ダービー・第7回葵S回顧)
第91回東京優駿蒼山サグ(以下、蒼):撮って出しの日本ダービーの回顧を早速やっていきたいと思います。昨日の展望からもいろいろ語れることがあるのではないかという結果になりました。まずは、ゆたさんからよろしくお願いいたします。
くらみゆた(以下、ゆ):昨日の展望、総論が当たってるものの各論で間違えましたという感じで、ちょっと悔しい感じですね。
蒼:重要な馬名は全部出ていた気がしますね(笑)。
ルメールは何故内を選んでしまったのか?川田の圧倒的オーラに想いを馳せる3歳マイル王決定戦(第29回NHKマイルカップ・第72回京都新聞杯・第46回新潟大賞典・かしわ記念回顧)
第29回NHKマイルカップ蒼山サグ(以下、蒼):東京で行われましたNHKマイルカップのレース回顧をゆたさんからお願いいたします。
くらみゆた(以下、ゆ):昨日の展望でも触れた通り、実力馬が揃った今年のNHKマイルカップ。終わってみれば2歳王者2頭の強さが目立ったレースとなりました。レーティングも結構つくんじゃないかなというレースだったと思います。
レースを振り返りますと、まずスタートですね。
リニューアル元年・3歳ダート路線の幕開けを振り返る(羽田盃、ユニコーンS、兵庫CS)
第69回 羽田盃(Jpn1)
ダート三冠路線の一冠目という立ち位置になった羽田盃ですが、地方のサントノーレを筆頭とする有力馬の故障が相次いだこともあり、JRA勢と地方勢それぞれ4頭の8頭立てというやや寂しいメンバーに。中央馬の枠が4枠、かつ京浜盃、雲取賞の上位2頭という制限されたステップと設定したこともあり、一定の地方馬の出走を見込んでいたでしょうが、こればっかりは馬は難しいところです。来年
スタミナと耐暑性能が問われた真夏日の過酷なステイヤー頂上決戦を振り返り(第169回天皇賞春・青葉賞・香港チャンピオンズデー)
第169回天皇賞春蒼山サグ(以下、蒼):京都11レース、天皇賞(春)の回顧をやっていきましょう。こちら、ゆたさんの方から、まずはよろしくお願いします。
くらみゆた(以下、ゆ):4歳世代のダービー馬が勝負、それからG1にここまで手の届かなかった古馬との一戦という形になりました。マテンロウレオ横山典弘騎手の刻んだラップがステイヤー戦らしい消耗戦を呼び込みました。そういう中でスタミナに秀でたテーオー
混戦から一強へ。ヴィンテージイヤーのキズナ産駒がその積み重ねと厩舎力で頂点に向かう(第84回皐月賞・第29回アンタレスS・第33回アーリントンカップ回顧)
第84回皐月賞蒼山サグ(以下、蒼):G1皐月賞の回顧に。こちらは、まずゆたさんからお願いいたします。
くらみゆた(以下、ゆ):昨日の展望で話した通り、牝馬のレガレイラを中心として、牡馬のクラシック路線が語られてきたわけですが、終わってみると3戦3勝で無敗の皐月賞馬が誕生するという形で、今年の3歳牡馬クラシックの軸が決まった一戦だったと思います。
まずレース前のゲートに入る前のところですが、ダ