芯力🐴競馬エッセイサークル

蒼山サグが代表を務める競馬エッセイサークルです。

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マガジン

  • 中央競馬レース回顧

    毎週日曜メインレース直後の回顧RTAを文字起こし。レース終了後1時間で勝ち馬の走り、展開、パトロールビデオ、次走への期待などを語ります。

  • 地方競馬レース展望・回顧

    交流重賞を中心に地方競馬のレース展望・回顧を文字起こし。

  • 中央競馬レース展望

    主にG1シーズンの土曜夜に語ったレース展望の文字起こし。G1レースを取り巻くストーリーやレース展開など、G1レースを楽しむための観点、論点整理を語っています。

  • ダートグレード牝馬路線定点観測

    ダートグレード牝馬路線の専門家、こひさんによる展望・回顧のコラムです。点と点を結んで線とすることで、毎年レベルアップ著しいダート牝馬路線を言語化します。

  • 競馬Podcast

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最近の記事

ハイペースが生んだ地力勝負を制して新王者はルガル!(第58回スプリンターズS・第28回シリウスS・マリーンカップ回顧)

第58回スプリンターズSこひ: スプリンターズステークスは、30年以上前から「電撃の6ハロン戦」という呼び方をされていますが、今年はまさにその名の通りの電撃戦、究極のスプリント勝負が見られたレースだったと思います。昨日の予想の際にも少し触れていましたが、レース前の焦点は、一定、先行争いが激化するであろうというところだったかと思います。特に横山典弘騎手に乗り替わったピューロマジックを筆頭に、各馬がどういう出方をするかというところでした。 やはりスタートしますと、相変わらずの

    • 内前有利の高速決着を逆手に、ついにあの馬にチャンス到来か!?(第58回スプリンターズS展望)

      第58回スプリンターズSくらみゆた: スプリンターズステークスの注目点はまず天気。金曜日はそれほど雨が降らず、土曜日は良馬場で開催されました。明日も曇り予報という状況になっておりますので、絶好の馬場状態でタイムはかなり出るのではないかと思います。ただ、軽い馬場というよりは多少力のいる馬場でのレースという形になるかと思います。 良馬場の高速決着、内前が有利という前提で枠順と展開を見ていきたいと思います。まず逃げるのがビクターザウィナーかピューロマジックかというところになるか

      • ルメールの冷静さが光ったレーベンスティールの快勝と春の実績馬が力を見せた3歳トライアルの振り返り(第72回神戸新聞杯・第70回オールカマー回顧)

        第72回神戸新聞杯くらみゆた: 中京芝2200で行われた菊花賞トライアルの神戸新聞杯。ホームストレッチの坂越えが2回ある非根幹距離という設定で菊花賞向けのスタミナを問われる舞台設定で、春の実績馬が上位を占める結果に。菊花賞に向けての力関係がわかりやすくなったレースとなりました。 レースは逃げるとみられたメイショウタバルはそれほど良いスタートではなく、内からジューンテイクとインテグレイトが先行するも、1コーナー手前で強気にポジションを獲りに行ったメイショウタバルがハナに立つ

        • 秋競馬の開幕を告げる中山中京1,2週目の重賞を一気に振り返り(第9回紫苑S・第69回京成杯AH・第38回セントウルS・第42回ローズS・第78回セントライト記念回顧)

          第9回紫苑Sくらみゆた: ローズSよりも1週早いということ、京都芝2000で求められる追走性能からの末脚が問われるからか、本番との繋がりが深まりG2となった紫苑S。絶好の馬場状態もあってレコード決着となりましたが、考え方はとしては春のクラシック路線のレベルを示した形におさまりました。 レースはサロコニスが後方から。イゾラフェリーチェが先手を取るとクリスマスパレードが2番手に収まると比較的早めに隊列が固まる形となりました。注目のボンドガールはスタートでちょっとチャかついたと

        ハイペースが生んだ地力勝負を制して新王者はルガル!(第58回スプリンターズS・第28回シリウスS・マリーンカップ回顧)

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        記事

          ダートグレード牝馬路線定点観測(2024年9月号)

           夏の忙しさにかまけて定点観測をお休みしておりましたが、JBCの足音が近付く9月からひっそりと再開していきたいと思います。 2024年夏のダートグレード牝馬路線3重賞回顧  定点観測はお休みしておりましたが、重賞回顧についてはいつものスペースと文字起こしでやっていましたので、まずはそちらを一覧で。個人的にも出資馬のアンデスビエントで、ダートグレード牝馬路線でアンデスクイーン以来の勝利を挙げることができ、思いで深い夏でした。そしてエンプレス杯でこの路線を平定したオーサムリ

          ダートグレード牝馬路線定点観測(2024年9月号)

          夏の終わりを告げる新潟記念はシンリョクカの見事な復活。秋に繋がる2歳戦と共に振り返り(第59回札幌2歳S・第44回小倉2歳S・第60回新潟記念回顧・ブリーダーズGC)

          第59回札幌2歳S蒼山サグ: それでは本日も重賞回顧を行っていきましょう。まずは順番として、昨日の土曜日に行われました2歳重賞札幌2歳ステークスの回顧からしたいと思います。こちらですが、ゆたさんの方からよろしくお願いいたします。 くらみゆた: 承知いたしました。勝ち馬が、その後重賞やG1好走馬も多いというところで注目の札幌2歳ステークス。回避してしまったキングスコールを含めて上位人気のドゥラメンテ産駒が並んだことにも、来年のクラシックにつながるファンへの期待を感じるところ

          夏の終わりを告げる新潟記念はシンリョクカの見事な復活。秋に繋がる2歳戦と共に振り返り(第59回札幌2歳S・第44回小倉2歳S・第60回新潟記念回顧・ブリーダーズGC)

          G1に向けて上積みの成果が出た古馬スプリント路線と課題満載の2歳戦を振り返り(第19回キーンランドカップ・第44回新潟2歳S回顧)

          第19回キーンランドカップこひ: サマースプリントも第4戦、北海道シリーズのフィナーレとなるレースですが、本番までの感覚も程よく、斤量の条件設定があまり重くならないこともあり、スプリンターズSを睨んでの参戦と夏の北海道のスプリントを沸かせた馬が当たる構図になります。ナムラクレアとサトノレーヴがそれぞれの代表格という形になりました。1番人気のナムラクレアが最内を引いてしまったのも大きなポイントでした。このレースは開催が進んだ札幌でもあり、歴史的に内目の枠が苦しいレースで、行く

          G1に向けて上積みの成果が出た古馬スプリント路線と課題満載の2歳戦を振り返り(第19回キーンランドカップ・第44回新潟2歳S回顧)

          20240818_札幌記念・CBC賞回顧トーク

          第60回札幌記念・第60回CBC賞回顧トーク

          20240818_札幌記念・CBC賞回顧トーク

          20240818_札幌記念・CBC賞回顧トーク

          福永祐一厩舎重賞初勝利と、モーリスの良さが存分に出たノースブリッジ(北橋)の勝利を振り返る(第60回CBC賞・第60回札幌記念回顧)

          第60回CBC賞蒼山サグ: 中京で行われましたCBC賞の回顧をこひさんの方からよろしくお願いいたします。 こひ: はい、ではCBC賞の回顧をさせていただきます。有力候補の1頭でした重賞連勝中のピューロマジックが実質トップハンデを嫌って回避、サマースプリントシリーズのハンデ戦らしいメンバー構成で、1番人気は条件戦を連勝してきたキタノエクスプレスという構図にありました。中京はこの夏開催芝の状態もよさそうで、一定イン有利も見込まれるレースでした。 レース前にはサウンドビバーチ

          福永祐一厩舎重賞初勝利と、モーリスの良さが存分に出たノースブリッジ(北橋)の勝利を振り返る(第60回CBC賞・第60回札幌記念回顧)

          見てたよね、福永師!川田騎手のお手本のような差し競馬が決まってキングヘイロー産駒のリフレーミングが重賞勝利(第60回小倉記念・第59回関屋記念回顧)

          第60回小倉記念蒼山サグ: 真夏の重賞開催は変則ですが、伝統ある重賞を回顧していきましょう。まずは中京で行われました小倉記念の回顧からいきましょうか。こちらはよろしくお願いいたします。 くらみゆた: お願いします。中京の芝2000mというところで少し馴染みにくい舞台になったところですが、キングヘイロー産駒が2024年に重賞を勝利、しかもレコード決着という結果で、趣のある決着になったのかなと思います。 レースの方は戦前の予想通り、テーオーシリウスが引っ張る流れで、コスタボ

          見てたよね、福永師!川田騎手のお手本のような差し競馬が決まってキングヘイロー産駒のリフレーミングが重賞勝利(第60回小倉記念・第59回関屋記念回顧)

          秋のダート三冠最終戦にミッキーファイトが名乗りを上げるレパードSと古馬ダート重賞エルムSの振り返り

          第16回レパードS蒼山サグ: 新潟の第7レースに行われましたレパードステークスの回顧に移りましょう。こひさん、よろしくお願いします。 こひ: レパードステークスの回顧をさせていただきます。3歳のダートローテが今年から大幅にリニューアルされたところで、このレース自体は直接的な日程変更の影響は受けませんでしたが、ここに臨んでくるローテーションは多様化した印象の3歳限定重賞となりました。南関東の重賞路線を走った馬もいれば、ユニコーンステークスで3着以下になってその路線に乗れなか

          秋のダート三冠最終戦にミッキーファイトが名乗りを上げるレパードSと古馬ダート重賞エルムSの振り返り

          JRAの暑熱対策「競走時間帯の拡大」を終えてフリートーク

          蒼山サグ: 今年から導入された中休みについて何か印象などございましたでしょうか。お二方、どちらからでも。 くらみゆた: 昼間だけレースをしないというスケジュールがどこまで効果的なのかどうかと思いましたが、今年のこの気温、やはり12時から15時ぐらいまでは非常に暑いので、効これは効果がありそうだなと改めて体感しました。騎手、調教師含めて、関係者も肯定的な見方が多かったので、実際に効果があったのかなと思います。 何より馬券の売り上げですね。昨日の結果を見ると、かなりプラスの影

          JRAの暑熱対策「競走時間帯の拡大」を終えてフリートーク

          適性の差が出た北の牝馬重賞と、経験の生きた真夏の電撃戦(第72回クイーンS・第24回アイビスSD回顧)

          第72回クイーンS蒼山サグ: それでは早速、本日の内容に入りましょう。時系列順に、まずは札幌で行われましたクイーンステークスの回顧からお願いします。 くらみゆた: はい。クイーンステークスは、秋に着たいの3歳牝馬と、春は不完全燃焼に終わった古馬牝馬の対決となりました。結果は3歳牝馬の1、2着という形になりました。水はけが良いとは言え、やや重となった洋芝の札幌競馬場で、ゴールドシップ産駒の適性が輝いた結果になったと思います。 レースを振り返りますと、3番のイフェイオンがや

          適性の差が出た北の牝馬重賞と、経験の生きた真夏の電撃戦(第72回クイーンS・第24回アイビスSD回顧)

          真夏の小倉でベテランの手綱が冴え渡り、強い5歳のアルナシームが重賞勝利(第72回中京記念)

          第72回中京記念こひ: 中京記念の回顧に入らせていただきます。サマーマイルシリーズのはずですが、今年は小倉と中京の開催順が変わったところの影響がありまして、小倉開催の最終週の1800mのハンデ戦という形。かなり趣が変わったレースになったかと思います。メンバー的にも小倉巧者というカテゴリーのニホンピロキーフやエピファニーといったところに、マイラーとしての実績がある組のエルトンバローズやセオというような形で、小倉得意の中距離馬とマイラーが交わるような、そんな形のレースだったかと

          真夏の小倉でベテランの手綱が冴え渡り、強い5歳のアルナシームが重賞勝利(第72回中京記念)

          例年以上の馬場状態が結果を左右した函館オーラスの2重賞を振り返る(第56回函館2歳S・第60回函館記念回顧)

          第56回函館2歳Sくらみゆた: 例年は函館開催組、同距離の1200から、もしくは1000mからの延長でないと通用しない函館2歳S。勝ち馬の血統をみても主流血脈から外れた短距離志向、ダート志向が強い馬が並んでいる。ところが今年は東京芝1400から短縮、キタサンブラック産駒のサトノカルバナルが勝利。今後が非常に楽しみな結果となりました。 スタートはニシノラヴァンダが二の脚で先頭に。続いてスタートはそこまでなかったものの推してエンドレスサマー。注目のサトノカルバナルは押っつけな

          例年以上の馬場状態が結果を左右した函館オーラスの2重賞を振り返る(第56回函館2歳S・第60回函館記念回顧)

          「白い砂」適性と藤岡佑介騎手の手綱捌きが光ったキングズソードの勝利と左回り適性◎のアーテルアストリアを振り返り(帝王賞・スパーキングレディーカップ回顧)

          帝王賞2024こひ: 今年は地方交流のカレンダーが大きく変わった年で、どんなメンバーになるかというところもありました。また大井の砂も昨年のJBCクラシックから砂質が変わって初の開催となりました。ドバイ組とサウジ遠征組のウィルソンテソーロ、メイショウハリオと、川崎記念を使ってきた国内組というのが大まかな構図になりましたが、勝ったのはその中ではイレギュラーなかしわ記念経由のキングズソードでしたね。 レースについては、キングズソードの藤岡佑介騎手の積極策が本当に光ったと思います

          「白い砂」適性と藤岡佑介騎手の手綱捌きが光ったキングズソードの勝利と左回り適性◎のアーテルアストリアを振り返り(帝王賞・スパーキングレディーカップ回顧)