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ルメールの冷静さが光ったレーベンスティールの快勝と春の実績馬が力を見せた3歳トライアルの振り返り(第72回神戸新聞杯・第70回オールカマー回顧)
第72回神戸新聞杯くらみゆた: 中京芝2200で行われた菊花賞トライアルの神戸新聞杯。ホームストレッチの坂越えが2回ある非根幹距離という設定で菊花賞向けのスタミナを問われる舞台設定で、春の実績馬が上位を占める結果に。菊花賞に向けての力関係がわかりやすくなったレースとなりました。 レースは逃げるとみられたメイショウタバルはそれほど良いスタートではなく、内からジューンテイクとインテグレイトが先行するも、1コーナー手前で強気にポジションを獲りに行ったメイショウタバルがハナに立つ
秋競馬の開幕を告げる中山中京1,2週目の重賞を一気に振り返り(第9回紫苑S・第69回京成杯AH・第38回セントウルS・第42回ローズS・第78回セントライト記念回顧)
第9回紫苑Sくらみゆた: ローズSよりも1週早いということ、京都芝2000で求められる追走性能からの末脚が問われるからか、本番との繋がりが深まりG2となった紫苑S。絶好の馬場状態もあってレコード決着となりましたが、考え方はとしては春のクラシック路線のレベルを示した形におさまりました。 レースはサロコニスが後方から。イゾラフェリーチェが先手を取るとクリスマスパレードが2番手に収まると比較的早めに隊列が固まる形となりました。注目のボンドガールはスタートでちょっとチャかついたと
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夏の終わりを告げる新潟記念はシンリョクカの見事な復活。秋に繋がる2歳戦と共に振り返り(第59回札幌2歳S・第44回小倉2歳S・第60回新潟記念回顧・ブリーダーズGC)
第59回札幌2歳S蒼山サグ: それでは本日も重賞回顧を行っていきましょう。まずは順番として、昨日の土曜日に行われました2歳重賞札幌2歳ステークスの回顧からしたいと思います。こちらですが、ゆたさんの方からよろしくお願いいたします。 くらみゆた: 承知いたしました。勝ち馬が、その後重賞やG1好走馬も多いというところで注目の札幌2歳ステークス。回避してしまったキングスコールを含めて上位人気のドゥラメンテ産駒が並んだことにも、来年のクラシックにつながるファンへの期待を感じるところ
G1に向けて上積みの成果が出た古馬スプリント路線と課題満載の2歳戦を振り返り(第19回キーンランドカップ・第44回新潟2歳S回顧)
第19回キーンランドカップこひ: サマースプリントも第4戦、北海道シリーズのフィナーレとなるレースですが、本番までの感覚も程よく、斤量の条件設定があまり重くならないこともあり、スプリンターズSを睨んでの参戦と夏の北海道のスプリントを沸かせた馬が当たる構図になります。ナムラクレアとサトノレーヴがそれぞれの代表格という形になりました。1番人気のナムラクレアが最内を引いてしまったのも大きなポイントでした。このレースは開催が進んだ札幌でもあり、歴史的に内目の枠が苦しいレースで、行く
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福永祐一厩舎重賞初勝利と、モーリスの良さが存分に出たノースブリッジ(北橋)の勝利を振り返る(第60回CBC賞・第60回札幌記念回顧)
第60回CBC賞蒼山サグ: 中京で行われましたCBC賞の回顧をこひさんの方からよろしくお願いいたします。 こひ: はい、ではCBC賞の回顧をさせていただきます。有力候補の1頭でした重賞連勝中のピューロマジックが実質トップハンデを嫌って回避、サマースプリントシリーズのハンデ戦らしいメンバー構成で、1番人気は条件戦を連勝してきたキタノエクスプレスという構図にありました。中京はこの夏開催芝の状態もよさそうで、一定イン有利も見込まれるレースでした。 レース前にはサウンドビバーチ
見てたよね、福永師!川田騎手のお手本のような差し競馬が決まってキングヘイロー産駒のリフレーミングが重賞勝利(第60回小倉記念・第59回関屋記念回顧)
第60回小倉記念蒼山サグ: 真夏の重賞開催は変則ですが、伝統ある重賞を回顧していきましょう。まずは中京で行われました小倉記念の回顧からいきましょうか。こちらはよろしくお願いいたします。 くらみゆた: お願いします。中京の芝2000mというところで少し馴染みにくい舞台になったところですが、キングヘイロー産駒が2024年に重賞を勝利、しかもレコード決着という結果で、趣のある決着になったのかなと思います。 レースの方は戦前の予想通り、テーオーシリウスが引っ張る流れで、コスタボ
「白い砂」適性と藤岡佑介騎手の手綱捌きが光ったキングズソードの勝利と左回り適性◎のアーテルアストリアを振り返り(帝王賞・スパーキングレディーカップ回顧)
帝王賞2024こひ: 今年は地方交流のカレンダーが大きく変わった年で、どんなメンバーになるかというところもありました。また大井の砂も昨年のJBCクラシックから砂質が変わって初の開催となりました。ドバイ組とサウジ遠征組のウィルソンテソーロ、メイショウハリオと、川崎記念を使ってきた国内組というのが大まかな構図になりましたが、勝ったのはその中ではイレギュラーなかしわ記念経由のキングズソードでしたね。 レースについては、キングズソードの藤岡佑介騎手の積極策が本当に光ったと思います