芯力🐴競馬エッセイサークル

蒼山サグが代表を務める競馬エッセイサークルです。

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マガジン

  • 中央競馬レース回顧

    毎週日曜メインレース直後の回顧RTAを文字起こし。レース終了後1時間で勝ち馬の走り、展開、パトロールビデオ、次走への期待などを語ります。

  • 海外競馬レース展望・回顧

    芯力の海外競馬担当・名馬電機社長さんが中心となった海外競馬のレース展望・回顧の文字起こし。馴染みのない海外馬もわかりやすく解説し、海外競馬の見所を語ります。

  • 中央競馬レース展望

    主にG1シーズンの土曜夜に語ったレース展望の文字起こし。G1レースを取り巻くストーリーやレース展開など、G1レースを楽しむための観点、論点整理を語っています。

  • ダートグレード牝馬路線定点観測

    ダートグレード牝馬路線の専門家、こひさんによる展望・回顧のコラムです。点と点を結んで線とすることで、毎年レベルアップ著しいダート牝馬路線を言語化します。

  • 地方競馬レース展望・回顧

    交流重賞を中心に地方競馬のレース展望・回顧を文字起こし。

最近の記事

スタミナと耐暑性能が問われた真夏日の過酷なステイヤー頂上決戦を振り返り(第169回天皇賞春・青葉賞・香港チャンピオンズデー)

第169回天皇賞春蒼山サグ(以下、蒼):京都11レース、天皇賞(春)の回顧をやっていきましょう。こちら、ゆたさんの方から、まずはよろしくお願いします。 くらみゆた(以下、ゆ):4歳世代のダービー馬が勝負、それからG1にここまで手の届かなかった古馬との一戦という形になりました。マテンロウレオ横山典弘騎手の刻んだラップがステイヤー戦らしい消耗戦を呼び込みました。そういう中でスタミナに秀でたテーオーロイヤルが師匠とのタッグで菱田騎手のG1初制覇を飾ったという形で、浪花節決着にな

    • ルメール川田不在のステイヤー対決で浮上する人馬は?天皇賞春を展望する

      第169回天皇賞春こひ(以下、こ):昨年の勝ち馬のジャスティンパレスはドバイを選択し、2着ディープポンドは近走不振、3着シルヴァーソニックも一年弱ぶりの前走惨敗からの参戦となり、菊花賞1,2着馬を送り込む4歳世代は世代レベルに疑問符がつけられる中、一昨年の3着馬であるテーオーロイヤルがダイヤモンドSと阪神大賞典を連勝して参戦。古豪テーオーロイヤルが4歳世代を迎え打つという、あまり見ない構図で争われる春の天皇賞となりました。 そのテーオーロイヤルですが、枠が14番とかなり外

      • 馬場状態を読み解けたかで勝負の決まった3重賞の振り返り(第59回フローラS・第55回マイラーズC・第21回福島牝馬S回顧)

        第59回フローラS蒼山サグ(以下、蒼):東京メインのフローラステークスの回顧をしていきましょう。こちらはゆたさんからよろしくお願いします。 くらみゆた(以下、ゆ):3歳牝馬で初めての2000m重賞という形になりまして、今後はレガレイラみたいなパターンも増えるのかもしれませんが、やはりこの距離に慣れていない中で、いかにスムーズに競馬ができるかというところが試されるレースだと思います。特に府中の開幕週ということもありますので、与えられた枠をどのように使っていくかというところが

        • ダートグレード牝馬路線定点観測(2024年4月号)

          牝馬ツートップが参戦した、リニューアル川崎記念回顧 こひ(以下、こ):川崎記念、未だに慣れない4月の1週目になりましたが、回顧に入らせていただきます。今回、カレンダーが大幅に動きましたので、どういうメンバー構成になるのかなというところではありましたが、やはり一線級はサウジとドバイに行くというところと、短めに行ける馬はフェブラリーで全力というようなところもありまして、その後ろの配置になりましたので、メンバー的には昔からの川崎記念から、そこをステップにドバイに行こうという馬が

        スタミナと耐暑性能が問われた真夏日の過酷なステイヤー頂上決戦を振り返り(第169回天皇賞春・青葉賞・香港チャンピオンズデー)

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        • 海外競馬レース展望・回顧
          16本
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          62本
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          21本
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        • ダートグレード牝馬路線定点観測
          22本
        • 競馬コラム・トーク
          19本

        記事

          混戦から一強へ。ヴィンテージイヤーのキズナ産駒がその積み重ねと厩舎力で頂点に向かう(第84回皐月賞・第29回アンタレスS・第33回アーリントンカップ回顧)

          第84回皐月賞蒼山サグ(以下、蒼):G1皐月賞の回顧に。こちらは、まずゆたさんからお願いいたします。 くらみゆた(以下、ゆ):昨日の展望で話した通り、牝馬のレガレイラを中心として、牡馬のクラシック路線が語られてきたわけですが、終わってみると3戦3勝で無敗の皐月賞馬が誕生するという形で、今年の3歳牡馬クラシックの軸が決まった一戦だったと思います。 まずレース前のゲートに入る前のところですが、ダノンデサイルが競争除外という形になりました。これは横山典弘騎手の判断。横山典弘騎

          混戦から一強へ。ヴィンテージイヤーのキズナ産駒がその積み重ねと厩舎力で頂点に向かう(第84回皐月賞・第29回アンタレスS・第33回アーリントンカップ回顧)

          レガレイラを倒す牡馬は現れるのか?馬場と展開と、人馬の想いを語る皐月賞展望

          第84回皐月賞蒼山サグ(以下、蒼):皐月賞の展望お願いします。こちらの全体像は、まずゆたさんからお願いいたします。 くらみゆた(以下、ゆ):有力な牡馬が不在で進んだ3歳牡馬クラシックの第1弾、皐月賞です。この出馬表を眺めてみると、ざっくり言うと2歳戦終了時のイメージ通り、レガレイラの挑戦者が誰かというところが決まりきらないまま、ここで初めて同世代の中で結果が出るのかなというレースになったと思います。 まずは馬場状態と展開の方から触れていきたいと思います。今日の中山の芝は

          レガレイラを倒す牡馬は現れるのか?馬場と展開と、人馬の想いを語る皐月賞展望

          混戦桜花賞で1,2着、3,4着の着順を決めた見応えのある騎手の攻防を振り返る(第84回桜花賞・第67回阪神牝馬S・第42回NZT回顧)

          第84回桜花賞くらみゆた(以下、ゆ):久々の満開の桜の下で行われた、3歳牝馬クラシック第一弾の桜花賞。レース前はちょっと混戦ムードかなというところもありましたが、終わってみたら2歳女王路線の強さと、騎手の腕というのが際立ったレースだったのかなと思います。特に昨日話した、来年の短期免許をがかかっているモレイラ騎手の勝負強さというのが目立ったレースだったと思いました。 では、レースを振り返ります。揃ったスタートになりました。外からショウナンマヌエラがハナに立つ形で、コラソンビ

          混戦桜花賞で1,2着、3,4着の着順を決めた見応えのある騎手の攻防を振り返る(第84回桜花賞・第67回阪神牝馬S・第42回NZT回顧)

          2024年春の主役は藤岡佑介?セキトバイーストの出方から占う桜花賞展望

          第84回桜花賞こひ(以下、こ):近年のクラシックの本番直行傾向がより強まりつつある今年ですが、阪神JFの1,2着がぶっつけで本番に向かい、1,2月のステップレースであるフェアリーS、クイーンC、エルフィンSの勝ち馬ももちろん直行と、出走馬同士の横の比較がとにかく難しい構図になりました。さらに、この世代を語る上で常に話題の中心にあり続けてきた「ボンドガール組」。その総大将であるボンドガール自身が1/3を引いての除外でニュージーランドT周りになってしまったこともありより難解に。

          2024年春の主役は藤岡佑介?セキトバイーストの出方から占う桜花賞展望

          ダートグレード牝馬路線定点観測(2024年2・3月合併号)

          2月に移ったクイーン賞はアーテルアストレアが制する  昨年クイーン賞ワンツーのライオットガール、テリオスベルの二頭に、左回り得意なアーテルアストレアの三頭が人気に。初ダートのゴールデンハインド、地方転入初戦のキャリックアリードという構図。  この路線の展開のカギを握り続けるテリオスベル、枠が外であったことと、比較的エンジンのかかりが良かったこともあって、今回は見事に1コーナーでのまくりが決まり、久しぶりにやりたいことができた展開に。向こう正面で先頭に立ってからはペースを落

          ダートグレード牝馬路線定点観測(2024年2・3月合併号)

          一貫して評価してきたベラジオオペラが勝利!その勝因と今後の期待を振り返り(第68回大阪杯・第56回ダービー卿CT回顧・2024ドバイ雑感)

          第68回大阪杯蒼山サグ(以下、蒼):大阪杯の回顧をゆたさんからお願いします。 くらみゆた(以下、ゆ):昨日のこひさんの展望でもあった通り、ドバイで人馬が抜けている中で行われた大阪杯。4歳馬の世代レベルが疑われる中で、ダービー以降じっくり育てられたベラジオオペラが今回快勝するという結果になりました。 レースを振り返りますと、キラーアビリティのスタートがちょっと良くなくて外に寄れる形になってしまったというのが一つありました。私の馬券はここで終わってしまったんですけれども、一

          一貫して評価してきたベラジオオペラが勝利!その勝因と今後の期待を振り返り(第68回大阪杯・第56回ダービー卿CT回顧・2024ドバイ雑感)

          ドバイで不在の人馬が生んだ混戦を制するのは?4歳世代の真価が問われる大阪杯展望

          第68回大阪杯こひ(以下、こ):大阪杯の展望について述べさせていただきます。先週も少し触れましたが、超一流組はドバイに行き、その次のグループが高松宮記念と大阪杯に分かれるという状況です。また、この距離ですと、プログノーシスはここを使わずに香港のQEII Cupに行くなど、いろんな選択肢がある春の番組となっています。 結果的にはこのレースは、世代レベルに疑問がつき始めている明け4歳のタスティエーラとソールオリエンスに対して、どちらかというとトップグループではなくて、昨年から

          ドバイで不在の人馬が生んだ混戦を制するのは?4歳世代の真価が問われる大阪杯展望

          ウシュバテソーロの二連覇なるか!ドバイワールドカップデー超直前展望

          ドバイワールドカップ2024名馬電機社長(以下、名):ドバイワールドカップの展望に行きたいと思います。このレースは昨年、日本から遠征をいたしましたウシュバテソーロが制しております。今年も昨年のディフェンディングチャンピオンとして出走しております。日本プールでも海外のブックメーカーのオッズでも1番人気に支持されています。 同じく、昨年のブリーダーズカップクラシックで2着に入り、昨年の同じメイダンのドバイワールドカップでUAEダービーを制しているデルマソトガケも、国内外、日本

          ウシュバテソーロの二連覇なるか!ドバイワールドカップデー超直前展望

          電撃戦だからこそ残酷なまでに現れた騎手の差、騎乗技術の差が生んだアタマ差とは?(第54回高松宮記念・第31回マーチS・第72回日経賞・第71回毎日杯回顧)

          第54回高松宮記念蒼山サグ(以下、蒼):本日中京11レースで行われました高松宮記念の回顧に移っていきましょう。こちらは、こひさんからもしっかり話を聞かなければいけないなと思うところが非常にあるんですが、まずはゆたさんから全体の感想をお願いできますでしょうか。 くらみゆた(以下、ゆ):今日の中京競馬場は、馬場状態にバイアスが結構あるなという状態で、内が使えるものの、一番良いのは内から5、6頭目あたりというところで、かつ後ろが全く伸びないというような状況でした。日曜のレースで

          電撃戦だからこそ残酷なまでに現れた騎手の差、騎乗技術の差が生んだアタマ差とは?(第54回高松宮記念・第31回マーチS・第72回日経賞・第71回毎日杯回顧)

          ビクターザウィナーの逃げを捕らえるのは?馬場バイアスを活かす騎手は誰かを探す高松宮記念展望

          第54回高松宮記念蒼山サグ(以下、蒼):高松宮記念の展望に移っていきましょう。こひさんからお願いします。 こひ(以下、こ):高松宮記念は、例年のことですが、そのときの馬場状況や天候などのコンディションも含めて非常に読みづらいレースだと思います。今年は、トライアルをしっかりと実績馬が結果を残してきました。これまでの芯力からの回顧のスプリント戦でも触れていましたが、かなり能力順は一定決まっているのかなというところではありますが、そこに対して馬場状態や雨模様も含めてどういうふう

          ビクターザウィナーの逃げを捕らえるのは?馬場バイアスを活かす騎手は誰かを探す高松宮記念展望

          今年のキズナ産駒はひと味違う?共同通信杯に続けて見せた瞬発力は本物か?(第72回阪神大賞典・第73回スプリングS・第38回フラワーカップ・第38回ファルコンS回顧)

          第73回スプリングS蒼山サグ(以下、蒼):それではスプリングステークスの回顧に移りましょう。ゆたさん、よろしくお願いいたします。 くらみゆた(以下、ゆ):皐月賞トライアルのスプリングステークスですが、レース後の感想としては、共同通信杯と同じような印象を受けました。かなりのスローペースで、皐月賞には繋がらない内容だったと思います。しかし、最後の2ハロンでシックスペンスが素晴らしい斬れ味。このキズナ産駒をどのように評価するかがポイントになったレースだと感じました。 レースを

          今年のキズナ産駒はひと味違う?共同通信杯に続けて見せた瞬発力は本物か?(第72回阪神大賞典・第73回スプリングS・第38回フラワーカップ・第38回ファルコンS回顧)

          武士沢騎手の引退に寄せて、想い出トークと次のキャリアへの期待

          蒼山サグ(以下、蒼):JRAの武士沢友治騎手が引退を発表して、今後はJRAの教官になるというニュースが出てまいりました。武士沢騎手というと、いぶし銀というイメージももちろんありますし、ちょっとクセのある馬の扱いに関しても非常に上手い、特に一口馬主の立場ですと、本当にこの人しか乗れない馬が出てきたりすることもあって、すごく一般的な評価よりも評価が高い人なのかなと思ってたんですが、この辺りをこひさんにちょっとお話を伺いたいと思います。 こひ(以下、こ):今年早くも勝ち星も上げて

          武士沢騎手の引退に寄せて、想い出トークと次のキャリアへの期待